本の世界
本の世界
2020年02月09日(日)
「月刊朝礼」編集部
サンマーク出版
2019年10月10日発行
1200円
1分スピーチで職場が活性化。渾身の105選。ふーんと感心する、なるほど思うネタ勢揃い。毎日の朝礼だけで「スピーチ力、コミュニケーション力、教養」が身につく。言いたいことをまとめ、印象に残るように話すことこそがスピーチ力。朝礼は各自の考え方・価値観を共有する時間。そこから会話が増え、コミュニケーション力まで向上する。興味のある話をメモし、後から詳しく調べることで、自分の知識となる。 続きを読む
2010年05月26日(水)
寺島実郎著
PHP新書
2010年1月5日発行
720円
アメリカの一極支配に陰りが見えてきた今、これからを考える時に読むべき1冊ではないかと思う。過去の事実を客観的に振り返り、空虚なマネーゲームと訣別し、技術を育て事業を育てる、「育てる資本主義」こそが、日本の進むべき道であると思う。 続きを読む
2018年12月13日(木)
未来年表
著者 高橋洋一
大蔵省(現・財務省)にて「ふるさと納税」や「ねんきん定期便」を提案
扶桑社
2018年11月1日発行
800円
都市に住む官僚やマクロ経済から見れば、人口が減少しても何も問題はない。しかし、過疎に悩む地域やミクロ経済には深刻な問題。4万年前、子供の少ないネアンデルタール人が絶滅し、たくさん子供を産めたホモ・サピエンスは生き残った。
絶滅の人類史
kojima-dental-office.net/blog/20181110-10692#more-10692 続きを読む
2021年08月16日(月)
我慢は万病のもと!
なぜ自律神経の名医は超こってりラーメンを食べ続けても健康なのか?
小林弘幸著
2020年2月4日発行
小学館
840円
医療格差や健康格差の場合、自身の肉体や健康に関する正しい情報や知識を高めることによって、いつでも誰でも、「下流」から「上流」へと駆け上がれる。それが低いままだと、メディア側の興味を煽る巧みな技術によって、誤った、不適当な情報を信じ込み、かえって体調を悪化させることにもなりかねない。自分にとって相応しいか相応しくないか、自分でジャッジできる判断力を身につけるしかない。
自分を律するばかりが健康な生活ではない。「ダメな自分」を受け入れ、それを補う智恵を学んでおくことが重要。
私の専門である「自律神経」や「腸」にとってプラスなことを厳選し、私なりの「許す解決法」を提案している。自律神経が血管をコントロールし、腸内環境が血流を良くする。 続きを読む
2021年03月18日(木)
なぜ炭素は「元素の王様」といわれるのか
齋藤勝裕著
2019年2月25日発行
サイエンス・アイ新書
1000円
炭素原子は水素原子の核融合によって恒星で誕生した。地球だけではなく、全宇宙に広く存在している。構成元素を調べると、炭素は宇宙全体では4位だが、地球全体では15位にも入らずランキング圏外。地殻では15位に姿を現す。地球上で炭素が多いのは地表。野山を覆う緑、そこで暮らす動物、舞い飛ぶ昆虫など、ありとあらゆる生物を作る主要元素として君臨している。 続きを読む
2021年02月23日(火)
マイケル・ブース著
寺西のぶ子訳
角川文庫
800円
2018年2月25日発行
英国一家、日本を食べる 上
kojima-dental-office.net/blog/20210122-14558#more-14558
日本料理の本質と伝統を探ろうとして軽い気持ちで始めた冒険は、人生の大部分を占めるようになってしまった。今も僕は、日本料理はもちろんのこと、日本という国、日本の人々に、わくわくして夢中になって魅了される。 続きを読む
2022年05月03日(火)
内田也哉子 中野信子 著文春文庫
2021年3月20日発行
850円
内田也哉子と中野信子の5回にわたる対談。
「也哉子」名付け方
母、樹木希林が、父を大変敬っていて、内田裕也の「也」という字が最初にくることにこだわって名付けた。
中野は、「也哉子」の名付け方のセンスが素敵だなと思い、哲学的なことを感じた。「也」は「~だ」と断定する止めの意。そして「哉」は「始める」の意。止めを表す「也」を最初にして、始まりを表す「哉」を続ける。これは輪廻、終わりが始まりみたいなことを意味している。 続きを読む
2008年12月25日(木)
往復書簡
いのちへの対話
多田富雄 免疫学者
2001年 5月、脳梗塞で倒れ声を失い右半身不随となる
抑制T細胞を発見
柳澤桂子 遺伝学者
T遺伝子の研究
1969年原因不明の難病
集英社
2004年4月発行
四六判 269頁
1,470円(税込み)
障害者一年目と、病床三〇年の往復書簡である。不自由な体でワープロを打ちながら書かれた一字一句に感動を覚える。気持ちの整理が付いて、次第に自分のことから、違った立場から生命科学を学んだもの同士でお互いに意見を述べあうようになり、生物学の解説を超えて、現代の科学、人間の生死や文明についての深い哲学的洞察が見られるようになる。このエネルギーはどこから来るのだろうか。 続きを読む
2020年08月21日(金)
高橋源一郎著
kojima-dental-office.net/blog/20160227-3400#more-3400
河出新書
2019年10月30日発行
1200円
『論語』は孔子先生が主宰している私塾での2500年前の講義録を中心に、話したことばを採録したもの。一筋縄ではいかない。元の漢字の読み方にも、いろんな解釈があり、それを翻訳する人によって違う。高橋氏による厳密な翻訳、ほんの少しだけ現代風にアレンジ。ことばを理解しなければ、人間を理解することはできない。
「礼」と「仁」 儒教の考え方
kojima-dental-office.net/blog/20191209-13481#more-13481
儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇
kojima-dental-office.net/blog/20170817-7739#more-7739 続きを読む
2021年11月14日(日)
原発事故とコロナ・パンデミックから見直す
山本義隆著
みすず書房
2011年4月9日発行
1800円
私がJR東海によるリニア中央新幹線計画の「問題性」に注目したのは、福島の原発事故直後に国土交通省が、原発事故に対するなんの反省もなくリニア計画にお墨付きを与えたことを知った時から。以前の「科学技術ジャーナリズムの役割」は「啓蒙」だったが、現在は「批判」でなければならなくなった。
2020年、水問題をめぐるJR東海と静岡県の対立が報道された時、「10・8山崎博昭プロジェクト」のホームページにリニア計画について思うところを表明した。それを大幅に加筆・改稿して書籍化した。 続きを読む