のぼるくんの世界

のぼる君の歯科知識

エッセイ

ふと思うこと

次世代に伝えること  息子へ

2008年08月08日(金)

 いつの時代も「子供がどのような社会に放り出されても生き抜いてほしい」と親は思う。社会構造の変動が比較的少ない時代は親が体験したノウハウや心構えをそのまま子供に伝えることができた。しかし、変化の激しい現代では、次の世代に自信を持って「何を伝承すればよいのか」が分かり難くなってきている。まず、きっと今より将来の方がおもしろいし、楽しいと、自分で思えるものを見つけることであろう。好奇心がその芽を探してくれる。その上でどんな時代でも生き抜いていくための「普遍的上達法」を身につけ、それを活かし、自分の得意技を見定めて、各々の目標とするスタイルへ統合していくことであろう。そして、十代後半から二十代に社会に貢献する「志」を練り上げることが大切だと思う。憧れの人との出会いと読書がそれを築き上げてくれる。 続きを読む

組織と個人

2008年08月15日(金)

 公務員や会社の不祥事など最近のニュースを見ていると、組織の在り方を考えさせられる。また、個人が組織とどんなふうに関わりを持てばいいのか疑問を持つようになる。幾つもの組織に所属しているが、参加しているという意識が低いものもある。 続きを読む

部下ができた時

2009年12月23日(水)

 ○○君には、△△及びそれに関することを担当してもらいます。プロジェクト全般及びトラブルに関しては、私が責任を持ちます。

 そして、以下の2点について注意してください。 続きを読む

企画を考える時

2003年09月30日(火)

 「感動」は根源的なパワーになる。自分より未熟な者からでも学ぶ心を持つ者は、いつまででも伸び続ける。限りなく学ぶ姿勢が、自分のやり方だけを押し付けず、視野の狭さから救ってくれる。上に立つと肝心なものを残し、そのほかは思い切って「捨てる」決断力と、うち切る役割の人間がいないので、とりわけ要約力が必要になる。 続きを読む

避難所運営 台湾、イタリア、日本との比較

2024年11月04日(月)

 災害関連死を防ぐために重要な“避難所環境”。ところが、日本では雑魚寝状態のところが多い。被災者の命と健康を守るための“避難所”はどうあるべきか。解決のヒントは、海外の避難所にある。
 日本とイタリアとの大きな違いは、避難所の運営主体が誰かということと避難所が標準化されているかいないかということ。避難所運営が、日本では被災自治体、イタリアでは被災者以外(国とボランティア)。 続きを読む

北陸新幹線の金沢から敦賀延伸による不便

2024年09月14日(土)

 久しぶりに名古屋への予定を立てる。北陸新幹線が2024年3月16日に金沢から敦賀まで延伸したので、並行在来線はJR西日本から切り離され、金沢~敦賀間が第三セクター化された。新幹線と整備新幹線との違いを改めて痛感する。そのため、これまで特急「しらさぎ」で直結していた金沢から名古屋が、敦賀での乗り継ぎが必須となった。在来線への乗り換え苦労と待ち時間もあり、便利が悪くなった。到着時間もほとんど変わらない。米原で新幹線にもう一度乗り換えれば少し早くなる。 続きを読む

定年、引退、退職後

2023年03月18日(土)

 人生80年
第1時代 育てられた25年
第2時代 働き、社会貢献した40年
第3時代 自分を大切にする15年 
 定年、引退、退職後には、4つの選択肢がある。仕事、趣味、ボランテイア、そして「何もしない」。
 しばらくゆっくりしたい、色んなことを自由に楽しみたいと思う。それでも、何か定まった時間、月日や曜日、季節があり、それと一つにこだわらず、いくつかあった方が良い。 続きを読む

歯科医師、仕事に就いて35年

2010年08月28日(土)

 自分におごることなく、自分の仕事に自信を持つ。卑屈になることなく、謙虚であり続けたい。異種の情報源に積極的に接するようにして感性を磨き、常に学ぶ心を持つ。「皆のために何が」を考え、自分ができることを探す。声が掛かる間は、無理せずマイペースに、自分の信ずる仕事を一生懸命に成し遂げたい。 続きを読む

近代医学は誤解と誤謬を是正しながら築き上げられている

2022年07月04日(月)

 新型コロナウイルスによる感染拡大が始まった当初、治療薬のない現実を考えると、おそらく世界中の感染拡大と戦っていた医療従事者の大部分が、感染拡大をなんとか最小限とするために、そして何より重症化や死亡を抑制するために、ワクチン接種推奨を共有していた。
 2020.3.18.新型コロナウイルス感染症
kojima-dental-office.net/20200219-4888 続きを読む

余裕は無駄ではない

2020年06月22日(月)

 国は無駄を省いて医療費を削減し、経済効率・採算を考えた、現状に適合した最適な医療システムを構築しようとしてきた。例えば、全国の病院のベッド数を2025年までに最大で15%減らす目標を2015年に立てた。重症患者を集中治療する高度急性期の病床を13万床、通常の救急医療を担う急性期の病床を40万床、それぞれ3割ほど減らす方針。これに沿って、毎年病院は統廃合されて、病床は減ってきた。しかし、今回の新型コロナウイルスの大流行によって、このシステムが危機管理に対して極めて脆弱であったことが明らかになった。 続きを読む

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