旅
世界の旅
2023年12月07日(木)
2023.11.23.~12.7.
地理的にアジアとヨーロッパの接点、歴史的・文化的にも東洋と西洋、キリスト教世界とイスラム世界の交点となる不思議な国、トルコへの旅。ターキッシュ航空も携帯電話もヨーロッパ管轄だった。トルコのヨーロッパ側に占める面積はわずか3%。
今回のツアーは、参加者5人と気働きできる添乗員、造詣が深く日本語も流ちょうな現地ガイド、バス運転手を合わせて8人で、トルコ48県中12県をぐるり、ゆったりと、8つの世界遺産と2つの世界の七不思議も合わせて観光した。
トルコは親日家が多いと言われている。1890年にトルコ軍艦エルトゥールル号が和歌山県串本沖で座礁した時の日本の不眠不休の救助活動を、トルコでは小学3年生に今でも教えている。日本でも、イラン・イラク戦争の際に日本人を助けた1985年3月17日のトルコ救援機のことを教えているのだろうか。この時、日本政府が救援機を出さなかったことを日本人のうちどのくらいの人が覚えているか。
プロジェクトX 第135回 「撃墜予告 テヘラン発 最終フライトに急げ」
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イランイラク戦争の際、テヘランが空襲を受け邦人脱出という事態で日本の航空会社がその使命を果たさないとわかってトルコが日本人脱出のための救援機を差し向けてくれた話。
イスラムの国と思っていたが、宗教的にも自由な国であった。休日は金曜日ではなく、土・日曜日、アラビア文字ではなく、ローマ字。トルコ帽を被っている人は一人も見なかった。女性のチャドル(顔を隠すヴェール)も見られたが、黒ではなく様々な色のファッションとしてだった。豚肉はほとんど見られなかったが、アルコールは飲んでいた。エジプト航空だとアルコールはないそうだ。
様々な人種が混ざり合い、多様性の国でもあった。美女・美男も多かった。スペインの旅でも感じた、破壊ではなく共存と文化交流をこの殺伐とした時代にトルコから発信して欲しい。
トロイ遺跡などギリシャ、ローマ時代やイスラム王朝などの華麗な遺跡の数々が数千年前への時代にタイムスリップさせてくれた。トプカプ宮殿はすごい。さすがに現在の58カ国を支配していたオスマン帝国だ、ここまでの宝物は見たことがない。イズニックタイルの美しさ、デザインは必見。そして、見渡す限りの奇岩群が立ち並ぶカッパドキアやパムッカレの石灰棚は、地球とは思えない別世界だった。しつけされた猫や犬が、どの町でも多く見られ、愛想が良く可愛らしかった。心残りは、あれほどの晴天にも拘わらず気球が飛ばなかったこと。 続きを読む
2020年01月23日(木)
2020年1月8日~21日
遠い遠い地球の裏側へ。ロサンゼルスで休憩する超ゆったりな、高山病対策のため徐々に高度を上げるツアーを選ぶ。ベーリング海を渡っていった蒙古民族でありながら、未知なる不思議な文明・文化を持つ国を訪ねる。マチュピチュ遺跡やナスカの地上絵に出会う夢が叶った。イグアスの滝やウユニ塩湖の雄大な大自然にも触れることができた。高山病を体験できたこともいい思い出になった。標高3500メートルを超えたところに滞在すると、体がだるく、頭もぼーっとして、食欲もなくなった。平地に戻るとケロッと治った。気温差にも悩まされた。しかし、雨期にもかかわらず要所要所で天候に恵まれ、素晴らしい旅となった。料理は美味しく日本人に合う味。果物も、食材も豊富で、トマト、ジャガイモ、トウモロコシ、トウガラシは、ペルー(アンデス)原産の野菜で種類が多かった。 続きを読む
2019年10月21日(月)
2019.10.11.~20.
大自然と人間が交流する広大な国、カナダへ。地震や台風による災害が少ない国でもある。また、標識などに英語とフランス語が併記されている。今回の旅は、個人旅行のため自分たちで予定を組み、夕食も全て決めなくてはならない。添乗員が同行していないので、その都度現地ガイドを頼ることになる。目的は、氷河の上を歩くことと、カナディアンロッキーやナイアガラの大自然に触れること。カナダの大地は、氷河によるU字地形が、川の水によりV字形に浸食され形成されている。山脈は、北へ向かうほど、氷河で覆われた期間が長いほど鋭く切り立ち、南へ下るほど、氷河から開放された期間が長いほど風化により丸みを帯びている。湖が300万個もあり、世界の約60%を占める。動物と人とが共存できるよう動物専用の橋やトンネルが備えられていた。国立公園内での法律が厳しい。野生動物に餌を与えると、罰金の上限が25000カナダドル(1カナダドル85円とすると、212万5千円)。 続きを読む
2019年03月13日(水)
紀元前の歴史を持つ国、ギリシャへ。神話・伝説の世界から遺跡発掘によって明らかにされた、素晴らしい文明・文化までをたどる旅。あるがままの遺跡にロマンや感動が膨らむ。ほとんど修復には手つかずで自然にとけ込んでいた。創造と破壊を繰り返す過去を振り返る。科学、哲学、言葉や文字、民主主義の起源を感じ、ミケーネ文明、クラシック期、ヘレニズム(東西融合の文化)、ビザンチンなどの建築に触れ、イオニア式、ドーリア式、コリント式の柱に興味を持つ。ゼウスなどの多神教からギリシャ正教にも好奇心が湧く。奇岩の上に建つ教会に、信仰心と技術、忍耐を感ずる。建物が、カトリックと全く違う正十字の形にビックリ。 続きを読む
2019年02月27日(水)
31.2.17.~27.
情熱の国スペイン・ポルトガルへ。歴史や生き方を下調べ。排除の今が目指すのは、異民族の共存と文化交流ではないか。イスラムのモスクを教会へ改修(左の写真はメスキータ)やイスラムの煉瓦とキリストの石を共存させるムデハル様式の壁、フラメンコやファド。8つの世界遺産も。 続きを読む
2018年06月19日(火)
2018年6月21~29日
晴天に恵まれ、素晴らしい旅となった。特にハイキングは清々しく気持ちよかった。可憐な花々にも出会えた。また、3千メートルを超える高地の酸素不足と寒さを体験。今回もイヤホンガイドは役に立った。
国土保全に手間をかけているスイス。絨毯のような牧草地と森林、かわいい家々がどこまでも広がっている。斜面の行き届いた草刈りやぶどう畑には補助金を出しているとか。牛の放牧も一役を担い、自然循環を大切にしている。草が伸び放題だったり、壊れかけた家が放置されていることが、どこにも見られなかった。
兵隊派遣の歴史に別れを告げ観光立国へ。交通網の整備が潜在的な自然の醍醐味へと人々を引き寄せる。エコへも力を注ぐ。ガソンリン車を排除し、電気自動車と歩くのみの街もあった。便利さや美味しさを追求せず、最低限の素材を楽しむ。ゴミ袋が山になっていることもなく、ゴミ収集車も見かけなかった。ゴミはどうしているのだろうか。朝早く起きても街が本当にきれい。
労働者の権利と義務がハンパない。バスの走行も4時間以内に15分、超えると30分の休憩を取らなくてはならない。違反すると、運転手が月給の約2倍の罰金を支払わなくてはならない。走行記録があるらしい。 続きを読む
2018年02月16日(金)
2018年2月7日~15日
ミラノ、フィレンツェ、ベネチア、ローマの異なる文化と、民族や権力の征服・没落による塗り替えを体験。絵画、彫刻、教会、建築の素晴らしさ、スケールの大きさに感動。縄文時代の物が残っているだけでなく使われていることに驚く。2000年以上前の歴史的建造物を修復し、使い続ける理念が胸を打つ。便利さを追求し、壊して新しく建て変えない。地下に眠る遺跡を掘り起こすよりも、石畳の上をガタガタ走らせる大渋滞と縦列駐車を選択。路面電車でエコも図りつつ。歩きタバコやポイ捨てが多かった。若い女の子も。
JTBのツアーには、添乗員の他にそれぞれに詳しい現地ガイドが付いていた。ガイドさんはスリにご用心を連発。教会や観光施設には、厳重な手荷物検査と身体検査。リュックを持ち込めない所も。街の要所要所に自動小銃を持った2人一組が警備。 続きを読む
2017年02月23日(木)
ルートバーンとフッカーバレーを歩く
2017年2月15日(水)~2月23日(木)
先住民族と自然を大切にする国、ニュージーランドへ。スローガンに終わらず、実行されている。例えば、マオリの言葉アオラキがマウントクックの前に付いている。ラクビー オールブラックスのマーク、シダはマオリに生きる力を教えてくれたもの。試合前に舞う「ハカ」のかけ声は、キャプテンや優秀な選手ではなくマオリの血を受け継ぐものだけに許されている。また、電力の8割は自然再生エネルギー(6割が水力)で賄っている。外来種を入れない徹底した水際対策。登山靴の検疫がビックリするくらい厳しい。20年ぶりに訪れたハミテージホテルからフッカー氷河湖までのハイキング道は、吊り橋の付け替えと木道の新設以外にほとんど変わっていなかった。綺麗に咲いていた外来種ルピナスが駆除されかなり減っていた。自然を守るためには、美しいけれどもやむを得ない。相容れない葛藤がある。 続きを読む
1997年01月02日(木)
日本がお正月の時は、ニュージーランドは夏。いつまでも明るい白夜の季節。
氷河湖までのハイキングできるように、ロッジにできるだけ連泊する計画を立てよう。
澄んだ空気、咲き誇る花々、そびえ立つマウントクック、気持ちのいい汗。
氷河湖に浮かぶ氷で作るオンザロックウイスキーは最高。
リュックに必ずグラスとウイスキーを入れて
圧縮されていた青いオゾンが、グラスの中でぶづぶつ泡となりタイムスリップ。
時を超えて 続きを読む
2000年05月05日(金)
5月3日から2泊3日で北京へ旅した。実質1日の強行スケジュ-ルである。万里の長城、故宮、天安門広場、天壇公園、四川料理、広東料理、北京ダック、京劇、足つぼマッサ-ジと満喫した。1週間続く中国のメ-デ-と重なり、人の多さに驚きである。中国も豊かになり、国内旅行者は1億、海外へは1千万人になった。道路には車、自転車が入り乱れ、その間をかいくぐって人が横断する。「はぐれても探しません。自力でホテルに帰ってください。」との添乗員の声を聞きながら、人の海の中をかもの親子のように必死についていった。グル-プから落ちこぼれないようによそ見もせずに、迷子の心配をしながら、ピ-ンと張りつめた緊張感のある観光も初めてだった。 続きを読む