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月刊朝礼が本気で考えた朝礼ネタ

2020年02月09日(日)


月刊朝礼が本気で考えた朝礼ネタ「月刊朝礼」編集部
サンマーク出版
2019年10月10日発行
1200円
 1分スピーチで職場が活性化。渾身の105選。ふーんと感心する、なるほど思うネタ勢揃い。毎日の朝礼だけで「スピーチ力、コミュニケーション力、教養」が身につく。言いたいことをまとめ、印象に残るように話すことこそがスピーチ力。朝礼は各自の考え方・価値観を共有する時間。そこから会話が増え、コミュニケーション力まで向上する。興味のある話をメモし、後から詳しく調べることで、自分の知識となる。

・失敗は簡単なところで必ず起こる。
 慣れている仕事ほど油断しやすい。ベテランこそ、心に留めておきたい戒め。
・全く文章が書けなくなったことがない人の文章は平凡
 幸田露伴が書いている。「原稿を書いている時に行き詰まることがある。一語一句出ない時にこそ、文章の最も魅力的な味わいが生まれる。行き詰まった時こそ、発奮しなければいけない。」
・成功は99%の失敗に支えられている
 ホンダの創業者、本田宗一郎は「失敗しない人なんて、本当に気の毒に思う」を遺している。部下が成長できる環境を作るのは、上司の役割。失敗を許容し、フォローする体制を整える。失敗から得た学びを後輩に伝える。
・世界的企業に根づく失敗できる雰囲気
 シリコンバレーには「早く失敗しろ」という有名な言葉がある。失敗して学んだ事が成功に繋がる。もちろん高い目標に挑戦することが前提。日本の多くの企業ではまだ失敗しにくい環境のまま。グーグルの研究機関の統括責任者、アストロ・テラーさんは、失敗した社員を表彰台にあげ、「よくやった、みんな見習おう」と褒めた。失敗できる雰囲気を作るようにした。すると、職場に新しい風が吹き、革新的な企画が数々生まれるようになった。
・「塩少々」 物事を判断する感覚を養いたい
 「具体的な量が示されていないから、どのくらいなのか分からない」自分の感覚に自信が持てなくなっている。レシピに頼らないさじ加減は、人を思いやる心から生まれる。暑い夏であれば塩分を多めにする工夫。
・艦長の器がイギリス本土でも評判に
 2000年アメリカ独立記念日、ニューヨーク港に停泊していた海上自衛隊の「かしま」の艦首部分に、急な流れにコントロールを失ったイギリスの豪華客船「クイーンエリザベス号」が接触した。国際問題に発展しかねない事案。謝罪に対しての艦長の返答
 「幸い損傷も軽かったし、別段気にしておりません。女王陛下にキスされて光栄です
・赤塚不二夫さんの優しい人柄
 描き上げたばかりの原稿を紛失した編集者に何事も言わず、同じ原稿をもう一度描き直し、原稿を渡す時に「二度目だから余計にうまく描けたよ」。
・スマートな行動とユーモアのある会話
 「どうぞ」と立ち上がった青年に年配の女性が「席を譲られる年齢ではありません」と言い、気を悪くした様子。すかさず「レディファーストですよ」と返すと、彼女は、ほほえみながらお礼を言って席に座った。心にゆとりを持ちたい。
・ユーモア大国イギリス
 第2次世界大戦中、ロンドンのあるデパートでは、ドイツ軍からの爆撃を受けて、入り口付近が大きく破壊された。その次の日、入り口には張り紙。「当店は本日も営業します。入り口を広くしてお待ちしています
結果より努力を褒められたほうが人間は育つ
 アメリカの心理学者キャロル・ドゥエック教授の実験。テスト終了後、生徒を「あなたは頭がいいわね」と「一生懸命やったね」の2つのグループに分けて次のテストを選ばせた。努力を褒められた生徒達の9割は難しいテストに挑戦し、賢さを褒められた生徒達のほとんどは「賢い」評価を失うのを恐れて易しい方のテストを選んだ。成長を促すためには褒め方にも注意が必要。
・法隆寺宮大工に伝わる言葉
 「堂塔の木組みは、木の癖組。木の癖組は、工人らの心組み。工人らの心組みは、匠長が工人らへの思いやり」
 ねじれたり反ったりなど、癖のある木をうまく組み合わせることで、強い建物を造ることができる。一人一人の個性を見極め、その心を理解して力を合わせることが大切。
・全てのことに意味があると考えれば、乗り越える勇気が湧いてくる
 医師からの一言「運命は冷たいけど、摂理は温かい。きっと何か、今病気になる必要があった」をきっかけに「相手の立場に立って話せるようになるために、様々な病気を経験したのかもしれない」に気づく。全ての試練は、苦しみであると同時に、自己を向上させるための好機でもある。
・キャッチボールとコミュニケーション
 相手の投げたボールの力が弱くて、自分のところまで届かなければ、落ちたところまで歩み寄り、ボールを拾って返す。相手に取りに来いという人や知らんぷりする人はいない。けれどもコミュニケーションの場合には、相手の言葉の足りないところをくみ取る姿勢、こちらから近づいて未熟な部分を補ってやる心が不足していないか
・言葉や行動に潜む棘
 同僚が棘を刺した時、そこまで大げさにしなくてもいいのにと思った。自分が同じ目にあって初めてその痛みが理解できた。心に刺さる棘は、人それぞれに違う。自分は何も感じなくても、他の誰かには深く刺さる可能性もある。
・豆腐は修行を積んだ禅僧
 豆腐は、軟らかさも十分、身を崩さないだけのしまりも持っている。冷や奴でもよく湯豆腐にもなる。また、煮ても焼いてもよく、油で揚げても味わいがある。何とでも相性がよく各種料理に欠かせない。これほどまでになるのには、大豆の時水につけられ、重い石臼の下をくぐり、細かい袋の目をこされ、煮詰められてにがりの助けを借りるなどさんざん苦労してきた。
 人間に例えれば、自分自身をコントロールしながら、誰とでもうまく調和していく器量の持ち主。実に融通の利く人であり、全てに順応できる寛大な心と豊かな個性を持った人物である。
・快気祝いに「今治タオル」
 添えられた手紙に「お陰様で今は治っています」

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