名誉院長ブログ のぼるくんの世界

小島歯科医院のWebサイト

海馬  脳は疲れない 

2008年07月31日(木)


海馬池谷裕二先生とコピーライターの糸井重里氏との対談
                                               2004.6.1.
池谷裕二  1970年生まれ 東京大学薬学部助手
            1998年 海馬の研究により薬学博士号を取得
糸井重里  コピーライター
朝日出版  1700円

1.「年を取ったからもの忘れをする」は科学的は間違いです。
    人間の脳の力は、二%しか使われていない。
    忘れてしまった情報が消えてしまったわけではない。
    大人になると知識量が多く、選び出すのに時間がかかる。
    どこの引き出しにしまい込んだかがわからなくなる
        子供はど忘れを気にしない。
    記憶の種類が変わる
 16歳ぐらいまでの若いグループは、見て憶えようが描いて憶えようがほとんど結果は変わらないが、大人は、描いて憶えると飛躍的に成績がよくなりました。見て憶えるだけだと、大人と子供の間の成績はほとんど差はありませんでした。だけど、大人が描いて憶えると成績は百点近くなるのです。大人の方がよくできました。
 脳の機能が低下しているかどうかというよりも、周りの世界を新鮮に見ていられるかどうかというほうを、ずっと気にした方がいいでしょう。

2.脳の本質は、ものとものとを結びつけること
 脳は、毎日出会っている新しい情報がどういうものかを分類しています。そして、何かを解決したい場合には、まったく関係のないように見える情報どうしをとっさに結びつけるのです。
 脳の中で、「好き嫌い=脳が興味を示す」を扱うのは扁桃体、「この情報がいるのかいらないのか」の判断は海馬というところでなされています。海馬と扁桃体は隣り合っていてかなりの情報交換をしている。
  中村天風「男がコップの水を捨てなければ、そこにいくらお湯を注いでもぬるま湯しか飲むことができない。コップの水を捨てることで、初めてお湯が飲めるのです。」成功体験を捨てろ。「たとえ力」「結びつきの発明」 「今ちょっとついていきにくくなりました」

3.ストッパーをはずすと成長できる
 「できないかもしれない」と心配するストッパーをはずさないことには、無意識のうちに能力にブレーキをかけてしまいます。一見「無理だ」と思えることでも、気持ちにストッパーをかけずにやり続けてみると、あなたの能力は飛躍的に向上することでしょう。
  脳は、元々新しいものに対して必ず警戒心を持ちます
  ブドウ糖を作らなければいいのに、絶えずブドウ糖を10個作って10個壊している。無駄なような思えるんですけど、急にブドウ糖のいるときには効きます。
4.三十歳を過ぎてから頭はよくなる
 あらゆる発見やクリエイティブのもとである「あるものとあるものとの間につながりを感じる能力」は三十歳を超えたときから飛躍的に伸びるのです。
5.脳は疲れない
 脳はいつでも元気いっぱいです。寝ている間も脳は動き続けます。「脳が疲れたなぁ」と思わず言いたくなる時でも、実際に疲れているのは「目」です。
6.脳は刺激がないことに耐えられない
  何の刺激もない部屋に二~三日間放置されると、脳は幻覚や幻聴を生み出してしまいます。また、固定した見方で同じことにも、脳は耐えることができません。新しい刺激がないところでは、人間は生きていくことが難しくなります。脳は本能的には刺激がある方に向かいます。
7.脳は、見たいものしか見ない
 脳は自分が混乱しないようにものを見たがります。脳は疲れないぐらいよく働くけれども、その反面で非常に主観的で不自由な性質を持っています。

脳の本の最新記事