のぼるくんの世界

のぼる君の歯科知識

本の世界

子育て支援

現代日本人の歯並びが最悪なワケ

2022年12月11日(日)

月刊保団連 2022年12月号
 特集「食べる」「話す」「息をする」が苦手な子どもたち
口腔機能の発達と育成支援
 現代日本人の歯並びが最悪なワケ
人類学から考える咀嚼期の発達と退縮
 国立科学博物館人類研究部名誉研究員 馬場悠男 著
 人類は、道具使用と肉食によって咀嚼器を退化させた。その過程で、喉頭が頸まで下降し、睡眠時無呼吸の究極要因が生まれた。ただし、その後でも、例えば縄文人は、歯列が広くて歯並びがよく、正常な口腔容量を保っていたので、睡眠時無呼吸を起こすことはなかった。ところが、現代日本人では、歯並びが極端に悪くなり、口腔容量が不足し、しばしば睡眠時無呼吸を起こす。 続きを読む

山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る

2021年11月24日(水)

 「かしこいけど強い」子どもを育てる方法
著者  山中伸弥
    成田奈緒子
講談社+α新書
2021年10月20日発行
900円
 対談で読みやすい。新しい時代の「子育ての極意」が、散りばめられている。皆さんに一番伝えたいことは、「お子さんのこともご自身のことも、あまり追いつめすぎないでほしい」ということ。
 「自分はどう育てられたか?」
 「我が子をどう育てたか?」
 「今の時代、子育てに大切なことは何なのか?」 続きを読む

親と子の食物アレルギー

2017年11月04日(土)

親と子の食物アレルギー伊藤節子著
researchmap.jp/read0068981/
講談社現代新書
760円
2012年8月20日発行
略歴
1975年京都大学医学部卒業、武田総合病院小児科部長を経て、
2000年同志社女子大学生活科学部食物栄養科学教授科
「食べること」を目指した食事療法の研究をしている

 食物アレルギーはアレルギー体質があることを示す最初の重要なサイン。乳児期発症の食物アレルギーの関与するアトピー性皮膚炎を正しく診断して治療することが大切。治療のゴールは、症状をおこさずに「食べること」と、気管支喘息を発症しないこと。 続きを読む

ソーシャル ジャスティス

2023年08月28日(月)

 小児精神科医、社会を診る
SNSの炎上、社会の分断への処方箋
著者 内田 舞 ハーバード大学准教授、脳科学者、3児の母
文春新書
2023年4月20日発行
1020円
A.子どもから学ぶアメリカ社会
1.親と子どもは独立した個人
 アメリカでは、日常生活のあらゆる場面で、親と子どもが独立した個人であるという認識がある。子どもが親と違う意見を持った時にも、子どもの意見は子どもの意見として一旦受け止め、もし結果的に子どもの選択がよくない方向に向かっても、失敗に自身で対応することも子どもの人生の一部だと考える親も多い。また、最終的に親の意見を子どもに聞き入れてもらう場合であっても、どうしてそのような意見を持つのか親子の間で話し合う姿勢が中心にある。 続きを読む

音声学者、娘とことばの不思議に飛び込む

2023年08月15日(火)

-プリチャアからピカチュウ、おっけーぐるぐるまで-
著者  川原繁人 専門は言語学、とくに音声学を研究
朝日出版社
2022年5月31日発行
1750円
 言語学は、人間が発する「音声」を研究対象とする。どのように舌や唇を動かして声を発するのか、その声はどのようにして聞き手の耳に届くのか、聞き手はその音をどのように解釈するのか、これらのメカニズムを解き明かすことが音声学者の使命。
 サポートページ
la-kentei.com/support/
user.keio.ac.jp/~kawahara/asahi.html 続きを読む

ネット依存・ゲーム依存がわかる本

2020年01月06日(月)

img182樋口 進 監修
 精神科医。独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター院長
講談社
1300円
2018年6月5日発行
 スマホが登場する前は、学校や職場には持ち込めず、家庭でも周りの人への配慮があった。そのため、依存への対策がとりやすかった。しかし、スマホになると、連絡手段でもあるため周りの目を気にしなくてもよくなり、移動中や学校・職場の休憩時間などにも遊べるようになった。時間の制限がかけずらくなり、やりすぎを注意しにくくなった。あまり目立たずに楽しめるようになり、依存の危険度は以前よりも上がった。 続きを読む

自閉症の僕が跳びはねる理由

2021年04月18日(日)

自閉症の僕が跳びはねる理由東田直樹著
平成28年6月25日発行
角川文庫
560円
 自閉症のお子さんの歯科治療
kojima-dental-office.net/20090208-827#more-827
 僕は今でも、人と会話ができない。声を出して本を読んだり、歌ったりはできるが、人と話をしようとすると言葉が消える。1~2単語は口に出せることもあるが、その言葉さえも、自分の思いとは逆の意味の場合も多い。幸いにも訓練で筆談というコミュニケーション方法を手に入れた。今ではパソコンで原稿も書けるようになった。この本を執筆したのは13才。純粋でひたむきだったあの頃の僕にしか書けない文章だと思う。 続きを読む

子どもの脳を傷つける親たち

2017年12月18日(月)

子どもの脳を傷つける親たちマルトリートメント(不適切な養育)が子どもの脳を変形させる
著者 友田明美

   福井大学子どものこころの発達研究センター教授
www.med.u-fukui.ac.jp/CDRC/

発行 NHK出版新書
本体価格 780円
発行 2017年8月10日

 私たちの研究では、強者である大人から、弱者である子どもへの不適切な関わり方を、「虐待」とは呼ばずに「マルトリートメント」と呼んでいる。子どものためだと思ってした行為であろうとなかろうが、傷つける意思があろうとなかろうが、子どもが傷つく行為は、すべて「マルトリートメント」。
 診療の現場で親たちの話に耳を傾けてみると、わが子を憎くてやっているばかりでもないことは事実。親が子どものふるまいを正すことに必死になりすぎるあまり、自分の行為を冷静に見られなくなっている。それに「虐待」というレッテルを貼り、親の人格を強く否定してしまったら、彼らが子どもを育て直すチャンスまで奪ってしまうことにもなる。まずはどのような行為が不適切な養育にあたるのかを知り、子どもを傷つける言動を繰り返さない。これが大きなポイント。 続きを読む

科学的に正しい子育て

2020年08月10日(月)

科学的に正しい子育て森田麻里子著 
光文社
2020年1月30日発行
900円
 医学部教育では、子供の育て方を教わることはなかった。東大医学部卒ママ医師が医学論文約170本を徹底リサーチし、できる限り科学的な根拠のある情報から、疑問に具体的に答えている。議論の分かれているトピックについては、研究そのものの結果をできるだけ正確に、かつ、分かり易く解説している。育児に迷わない!、育児が楽になるを目指して。 続きを読む

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