本の世界
本の世界
2018年07月24日(火)
ぼくがイェール大で学び、教えたいこと
斎藤淳
NHK出版
2014年7月10日発行
780円
1.「正解」を欲しがる子どもたち
いきなり「正解」に飛びつこうとする態度は、実社会では使い物にならない。生きていく上で「正解がない」状況は頻繁に発生する。問われるべきは「正解とされてきたものが何か」ではなく、「正解という前提が崩れた時に、どのように対処すればよいのか」ということ。それはとても苦しい営み。答えはすぐには出ず、試行錯誤の連続。試行錯誤を許す余裕がないと、ものを考える楽しみが理解できない。 続きを読む
2023年06月04日(日)
述 稲森和夫
2021年7月26日発行
日経BP
1600円
本書は、1970年代から2010年代の半世紀に、「日経ビジネス」「日経トップリーダー」で掲載した稲森和夫氏のインタビュー・独自記事を編集したものである。
1959年に京セラを創業し、1代で1兆円企業に育て上げた。それだけではなく、1984年には第二電電(現KDDI)を設立。2010年には、経営破綻した日本航空の会長に就任し、再建に手腕を振るった。加えて、1983年には若手経営者のための経営塾「盛和塾」を立ち上げ、毎月のように例会を開催。1984年には私財を投じて稲森財団を設立。科学技術・思想・芸術分野の功労者を毎年顕彰する「京都賞」を始める。 続きを読む
2009年08月15日(土)
現場で起こる変革のドラマ
小原啓子編著
医歯薬出版
2009年8月15日発行
2800円
小原さんから本が届いた。チーム一丸となって活性化に取り組む歯科医院の様子や院長やスタッフの体験談から現場の声が伝わってくる。 続きを読む
2009年01月27日(火)
www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000031602503&Action_id=121&Sza_id=F4
昭文社
1600円
2006年発刊
生まれ育った石川県のことでも、知ってるようで知らない魅力や意外な事実がたくさんある。紙面に書ききれないほどのデータ満載。興味のあるところを少し紹介しよう。ゆっくり読み込むと奥が深く、時間を忘れひとりの世界に入ってしまう。納得したり、話したくなる本である。
石川県の旅
kojima-dental-office.net/blog/category/travel/ishikawa
ものづくり・まちづくり・金沢の物語(講師 元金沢市長 山出 保 氏)
kojima-dental-office.net/blog/20150329-3406#more-3406
我が家の元旦
kojima-dental-office.net/blog/20110101-6445#more-6445
続きを読む
2008年09月03日(水)
戦場ジャーナリストの夫と生きた日々
橋田幸子著
中央公論社
1300円
「戦場」という現代日本に無縁な場と四半世紀にわたって向かい合った日々をあますところなく綴った手記である。
事件のことごとくが“迷宮入り”し、曖昧にしたまま、手をこまねいているだけの政府、その姿勢を正面から批判、追求しようとしない新聞やテレビ。
2003年十一月、ほとんど同じ場所でスペイン国家情報局の職員が襲われ死亡した時、スペイン政府はなぜ犯人及び資金提供した武装勢力リーダーなど41人を拘束できたのか。 続きを読む
2009年12月16日(水)
「加賀藩御算用者」の幕末維新
磯田道史著
新潮新書
2003年4月10日発行
680円
著者が平成13年夏に神田神保町の古書店で「金沢藩士猪山家文書」に出会った。その日から古文書との格闘が始まった。
猪山家の家計簿には収入金額が記入されているし、買い物の内容もこまかく載っている。さらには借金の金額や借りた先までわかるから、武士の暮らしぶりが復元できる。 続きを読む
2017年08月10日(木)
〈逃げ切れ! 日本の医療〉
堤 未果著
集英社新書
740円
2015年5月20日発行
参考に
堤 未果 講演会
kojima-dental-office.net/blog/20160729-2321#more-2321
アメリカには国家に危機的状況をもたらすような外国企業の参入に対しては、大統領権限で阻止できるルール(エクソン・フロリオ条項)がある。日本にはこうした歯止めがない。アメリカは絶対に不利な交渉はしない。
アメリカが喉から手が出るほど欲しい最大のターゲットは日本の医療分野だろう。以下の規制を取っ払いたい。 続きを読む
2019年12月25日(水)
小室直樹著
ワック株式会社
2008年2月3日発行
920円
多民族からなる欧米社会にとって、民族的、個人的感情を超越した明確な社会的規範の存在は不可欠であり、その根底にあるのは「数学の論理」である。契約社会・欧米の「契約の精神」は、数学の「集合論」そのものだ。 続きを読む
2016年04月03日(日)
60分で分かる『21世紀の資本』のポイント
池田信夫著
東洋経済新報社
800円
話題のピケティ。入門に挑戦。それでもストックとフローそして数式に悩む。何度も読み返す。格差メカニズムの必然性と日本にて進む別次元の格差を理解するまでに至る。混乱と無秩序が差し迫る前に異なる価値観の国々が協調してピケティの提案を受け入れられるか。 続きを読む
2018年03月10日(土)
松原仁 著
集英社
2018年2月12日発行
700円
AIは、すべてが個別の“既知”の状況に対応する知能。
人間が持つ知能の本質は、未知の状況に直面した際に、生き延びるために身につけてきた適応能力。「何となく」による意思決定が、人間とAIの知能を分かつ、ひとつの大きな特徴。人間はある程度のミスをすることを容認し、この世界の莫大な情報を部分的に取り込んで処理し、大部分の場合に“なんとなくうまくいく”解を出すことができる。ミスを犯し得るという代償を支払って、知能の柔軟性を獲得している。 続きを読む