カクッと音がして口が大きく開く
2019年10月04日(金)
顎関節症 Ⅲ型a
症例
患者 46才女性
初診 2019年7月26日
主訴 口が開きづらい
現病歴 3年ほど前より口が開きづらくなり、近くの歯科医院で診察を受け、スプリント(ハードタイプ)を作ってもらう。夜に装着していたが、あまり変化なく中断する。口を開けると痛みがあり、カクッと音がしないと大きく開けられなくなる。このまま口が開かなくなるのではないかと不安になり来院する。
*円板がずれているよりも、動かないことの方が問題
現症 最大開口量 30mmであり、開口時くの字の軌跡を描き左へ偏位する
口を開けると、左顎関節部にクリック、音がして痛みもある
検査 左4番部でロールワッテを噛んでから口を開けてもらうとスムーズに開く
右4番部でロールワッテを噛むと、左顎関節部が痛い
パノラマレントゲン写真 左右顎関節に形態的な異常は観られない
顎関節症の最新の考え方と治療法
kojima-dental-office.net/20190929-4664
診断 復位性顎関節円板障害
治療
・開口訓練
左上4番部にミニスプリントを作成する
それを使いゆっくり噛んでから気持ち前方へ顎を突き出して口を開ける
・就寝時にソフトタイプのスプリント
経過
8/7 左のミニスプリントを使えば痛みなくスムーズに開くようになる
9/26 ミニスプリントを使わなくても、
痛みなくクリックもなく大きく開けられるようになる
口を開けた時左へわずかに流れる、くの字ではなくなった
もうしばらく開口訓練と夜のスプリントを続ける
- カテゴリー: 顎関節症・咬合治療