小島歯科医院 名誉院長ブログ

舌の診かたについて

舌の表情

2009年01月12日(月)

 舌の表情と全身状態の変化とは密接に関連している事が多い。舌を注意深く観察することにより、疾病ではない機能低下や臨床検査数値には表れない変化に気づかされる。ひとつの所見にとらわれることなく、総合的に見る必要があるので、近くの歯科医に相談してください。 続きを読む

舌の裏側を見てみよう

2011年08月18日(木)

舌下部静脈 舌の裏側の静脈を時々見てみよう。一般的に舌下部静脈が目立たない状態が正常である。明瞭に見える時、特に蛇行やコブコブが著しい時には、全身の末梢循環が悪くなっていると考えられ、臨床的には、肝機能障害や静脈内圧上昇、高血圧、右心不全などで多くみられる。その時には、内科の先生に相談することとその状態の変化を観察することを勧めている。そして、血流が良くなると、舌下部の静脈が目立たなくなることも付け加えている。また、抜歯などの外科的処置やスケーリングなど歯周治療にも影響があることを伝えている。 続きを読む

舌ガンと舌によく見られる病変

2009年01月11日(日)

6.7.21.舌がん①    口腔粘膜に現れる様々な病変は、舌にも見られる。気になること、分からないことがあれば相談してください。病変の場所、形態と経過に伴う変化をよく観察し、必要な時には口腔外科専門医を紹介します。 続きを読む

地図状舌

2009年01月09日(金)

地図状舌 舌苔が原因不明に不定型に剥がれた状態である。殆ど自覚症状はなく、それ自体の治療の必要性はない。そして、地図の分布は2,3日で容易に変化し、ストレスで心理的に不安定または過敏な状態の時によく見られ、ストレスの生体への関わり具合も経過観察できる。日常診療では、よく話を聞き、背後にあるストレスを感じながら、日々の調子に合わせて診療を進める。また、学校、保育所などの健診時には注意して観察し、気配りするようにアドバイスする。 続きを読む

溝状舌

2010年12月27日(月)

溝状舌2 舌表面に規則正しい裂紋が見られる。物心ついた頃に病院で診てもらった。今まで通院した歯科医院のなかでも、写真を撮ったり舌を診てくれるところと何も気にしないところがあった。気に掛けてくれると安心感があるそうだ。最近の胃腸の具合や身体の疲れなどを再確認し、定期検診を勧めた。 続きを読む

舌の痂皮

2010年04月24日(土)

 4月20日火曜日午後1時から石川県立医王特別支援学校の小学5年生から高校3年生までの13名と医王病院各病棟各階ベッドサイドで小学1年生から高校3年生までの13名に歯科検診を行った。
 その生徒さんは寝たきりであり、指示が入らない状態であった。前歯部は開口し、そこから舌が突出し、乾燥状態になっていた。舌尖部に痂皮が観察された。 続きを読む

舌に生まれつき黒いアザ

2010年07月20日(火)

 生後1ヶ月の子供の母ですが、子供の舌に生まれつき黒いアザみたいなものがあります。1ヶ月検診の小児科医に紹介された皮膚科の先生は、このような症状を診たこともなく、原因も解りませんが、舌のカビでもなく、生まれつきのものなので、様子見ということになりました。他の病院でも診て頂いたほうがいいのでしょうか?このような症状、他にもありますか?教えて下さい。よろしくお願いします。 続きを読む

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