虫歯予防の考え方
0201年02月02日(月)
歯の真ん中にある突起。歯髄を守るためには、中心結節を見つけたら、その結節内に歯髄(神経)が入り込んでいることが多いので、萌出時に虫歯がなくても折れないようにその周囲に詰め物などを施す積極的な処置が必要。その後の定期的な観察と処置も大切。
しかし、処置を施さずに見守り続けていていると、ある時、歯が変色し、X線写真にて根尖透過像が見つかる。歯髄が死んでしまい感染根管処置が必要になることもある。 続きを読む
2024年10月23日(水)
「母乳神話」が崩れる
・母乳(乳糖)が歯を脱灰し、う蝕の進行を早める可能性がでてきた
・ビフィズス菌が口腔内、特に重度の小児う蝕患者から多く検出される
・ビフィズス菌は糖をエサにして、代謝産物として酢酸と乳酸(4:1の割合)
Press Release
東北大学大学院歯学研究科 2019年5月29日
新たなう蝕関連細菌ビフィドバクテリウム菌の糖代謝機構の解明
乳糖を利用し酢酸を産生する細菌による「う蝕病因論」の新展開に期待
www.dent.tohoku.ac.jp/news/file/20190529.pdf 続きを読む
2008年08月19日(火)
虫歯を削って詰める修理より、原因を見つけて生活改善を目指す予防を優先します。先ず、よく話を聞き、本人やご家族の気持ちを理解し、本当のニーズを確認します。また、科学的な異常(疾患)でありませんが、これからどうなるのだろうかと思う不安(病気)にも取り組みます。そして、原因と結果に対する正確な情報を伝え、患者さんのリスクに応じたできるだけ負担の少ない方法を提案し、治療の良い点、悪い点を事前に説明します。 続きを読む
1982年03月26日(金)
歯の一部に白い部分があったら要注意。それは、虫歯の前兆「初期う蝕」。特に、生え変わった直後の永久歯はなりやすいです。
当院では、実質欠損(穴が空いてしまった部分)は詰め物をして修復していますが、白い脱灰部分(初期う蝕)は定期的に管理しています。 続きを読む
Plaque freeよりPlaque controlを。その実際と結果。
2000年01月10日(月)
掲載:クリニカル・エム・リポ-トVol.20
(2000年1月10日発行)
テ-マ :「予防歯科がデンタルマネ-ジメントを変える」 シリ-ズ8
当院は開業して20年を迎える。開業当初患者に追われる日々が続いた。そんな中でも、カルテはナンバ-リングして、口腔内写真、模型、レントゲンフィルムなどの記録を残し、整理保存し、いつでも取り出せるようにしていた。そして、それらの資料を基に、毎日自分なりに反省し、よりよい処置を目指していました。この基本的姿勢は金沢大学故玉井健三先生の許で学んだ一年間で身に付いたように思う。 続きを読む
2009年04月23日(木)
ミラノール(フッ素)でうがいを毎日しますと、歯科治療費が安くなり、しかも痛みや恐怖心から解放されます。虫歯が出来てから歯を削って詰め物をしますか、それともフッ素のうがいを毎日しますか、あなたはどちらを選びますか? 続きを読む
2009年05月06日(水)
痛みがある時だけ通院し、痛みがなくなったら通院を途中で止めてしまう人がいます。もう1,2回通院すれば良かったのにと思われる人もいます。景気悪化や自己負担増の影響もあるのでしょうが、先生とよく相談しましょう。そのまま放置していますと、朝起きると化膿して突如として歯の根元が赤く腫れることがあります。口の中だけの時もありますが、顔も腫れることがあります。発熱や、痛みを伴います。何度も繰り返していますと、顔に瘻孔(凹み、膿の出口)が出来ることもあります。 最後まできちんと通院しましょう。 続きを読む
1982年04月22日(木)
患者 24歳女性
初診 昭和57年4月14日
主訴 上顎4前歯がしみる
現症 ダイエット継続にて胃液嘔吐が頻回にある
上顎6前歯口蓋側の歯頸側1/2に陥凹が見られる
(切端咬合であり、咬耗ではない)
唇側にもわずかに脱灰が見られる
診断 酸蝕症
経過
4/14 知覚過敏処置
4/22 左上1番の根尖部歯肉及び左顔面が腫脹
抗生剤内服及び感染根管処置 続きを読む
2009年02月15日(日)
症例1 17才男性
初診 1993年3月31日
歯痛があり3回来院し、痛みなくなり治療中断
1.原因は何か
①カリエスリスク(ミュータンス菌や唾液)に問題がある
②食生活、食環境(糖分摂取や食べる食べないのリズム等)に問題がある
③口腔清掃に問題がある
④生育環境、生活習慣に問題がある
⑤経済的に問題がある 続きを読む
2010年09月10日(金)
質問
猛暑が続き脱水症対策としてスポーツドリンクを飲む機会が増えています。スポーツドリンクを飲むと虫歯になるのではと心配です。 続きを読む