健康への意識改革
2010年12月03日(金)
咬合異常が顔貌や咀嚼運動に影響を与え、健康への意欲不足と治療に対する理解不足が虫歯による咬合崩壊を招き、より一層障害を進行させていた。ヘルスカウンセリングにより現実を受け止め、積極的にプラークコントロールするようになり、治療計画の提案を真剣に考えるようになった。
参考に
定期検診の大切さ
kojima-dental-office.net/19901115-3357#more-3357
患者 20歳女性
初診 平成2年10月1日
主訴 左下5番の冷水痛
現症 下顎が咬合時も開口時も右へ偏位
下顎前突
下顎の咬合平面と口唇の口角が右肩上がり
多数歯カリエスにて咬合不全
右上1番が埋伏
経過
10/1 顔貌や顎運動、口腔内の所見と
健康への意識改革の必要性や様々な処置の可能性を
説明し、数日考えてもらう。
10/1~11/1まで15回通院
左下5、7番、右下8番、左上7番、右上5番を抜髄する
左下6番、右下6,7番、右上4番を抜歯する
10/8 プラークコントロールなどの意欲を持って治療に望むことになる
治療計画の提案
1.間食などを含めたプラークコントロールの定着
2.個々の歯の歯内療法と抜歯
3.上顎アーチの拡大
4.咬合挙上を含めた咬合の安定
5.最終補綴
12/10 左上4・5と右上5・6に咬合面レジンの鋳造冠を仮着し、
咬合挙上
開口時の偏位が少なくなる
平成3年
1/29 上顎のアーチを拡大開始
下顎に左6番、右6,7番の仮義歯(咬合のバランス)
6/10 下顎の咬合平面が整い、顔貌も左右のバランス良くなる
プラークコントロール定着
4/16 上顎最終補綴
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