T4K
2010年12月15日(水)
学校歯科検診に行くと、小学2,3年生でも上顎6番が萌出していない児童を時々見かける。歯科医院で精査すると、乳歯Eの遠心に食い込んで萌出できない時と7番歯胚形成がない場合がある。前者の場合は、歯肉弁切除と6番遠心移動の工夫をすれば萌出が促される。 続きを読む
2009年06月16日(火)
T4K(TRAINER FOR KIDS)の装着と食姿勢や食べ方を含む舌や口唇の訓練をすることにより、下顎前歯が舌側に位置する歯並びとスペース不足の歯列が改善していく途中経過である。形態だけでなく、食べる機能も改善している。 今までこのような症例がどんなメカニズムで起きるのか理解できなかったが、口腔筋、特に舌の活動が関与していることが裏付けられる。 続きを読む
2023年09月26日(火)
すれ違い咬合とは、上顎6番が頬側に、下顎6番が舌側に著しく傾斜して、垂直的な咬合位が失われている状態。
交叉咬合とは、歯が歯並びの途中で交叉してしまっている噛み合わせ。一般的には、左右どちらか片側の上顎奥歯が下顎奥歯の内側にある状態。添い乳や頬杖をつくなどで歯列の同じ側に圧力が加わることが原因と考えられる。
両方とも、臨床的問題点は、咬合の不安定、咬合高径・咬合平面の乱れによって、咀嚼障害(咀嚼能率の低下、咬合力の低下)、嚥下、発音がしにくい、顎関節症の原因になりやすい(下あごの運動障害、痛み、音)、全身への影響(胃腸障害、肩こりなど)などが挙げられる。したがって良好な予後の獲得が難しい症例となることが多い。
今回、食姿勢や食べ方による口腔機能の改善が、咬合を安定させた症例を経験した。上顎の成長を促すような処置は10歳前後までに行うことが望ましい。今後も定期健診を続け、見守っていきたい。 続きを読む
2022年08月11日(木)
T4K装着と食べ方や食姿勢など継続的な本人と家族の様々な努力によって舌機能が亢進すると、内側に傾斜した歯が起きてスペースが確保でき、上顎アーチが綺麗に並ぶ。 続きを読む
2017年02月09日(木)
指しゃぶりは、保育園・幼稚園の入園などをきっかけにやめていくが、5歳過ぎても続いていれば歯科医へ相談してください。特に、歯列や顎骨に異常があれば、治療が必要になる。習癖を克服し、姿勢や食べ方の改善による舌や口唇など口腔周囲の筋肉を正しく使えるようにしていく。今回はT4Kを一助とした。
開口は口を開けること
開咬は、不正咬合の一つ、上下歯列の垂直方向の不正咬合 続きを読む
2010年02月26日(金)
T4K(TRAINER FOR KIDS)のタンガード部が裂けてきた患者さんでは、口腔内の形態や機能の改善が早期に現れることを経験した。親子共に関心が高く、非常に熱心であり、舌や口唇のトレーニングも一生懸命に取り組んでいる。裂けてくるのは、その証拠である。頑張っているねと一緒に喜んだ。 続きを読む
2013年05月13日(月)
T4K(TRAINER FOR KIDS)を朝まで使用できるようになって約1カ月後に、夕方に逆被蓋に戻っても朝には切端咬合になっていました。それを繰り返していたので、休日2日間を利用して1日中装着し続けていたら正常被蓋になりました。治療計画ではスペース確保後にリンガルアーチによる矯正治療を予定していましたが、今後しばらくスペース拡大にて経過観察したいと思います。常時固定している装置に比べれば、食事中や登校時などは快適に過ごす事ができています。 続きを読む