ムーシールド
2026年01月08日(木)
当院では幼児から小学生の食べる機能を支援している。食事の姿勢や食べ方、食形態、口唇閉鎖、舌トレーニング等々である。一番の変化は、口腔底によどんでいる舌の可動範囲か増えることではないかと思う。舌尖が口蓋乳頭部にしっかり当てることができるようになり、舌打ちがうまくできるようになる。飲み物がなくても前歯で食いちぎり、奥歯でしっかり噛んで食事ができるようになり、唾液の分泌量も増えていく。食事時間も短くなり、発音が明瞭になったり、口呼吸から鼻呼吸の変化もある。
補助的に、反対咬合ではムーシールド、歯の萌出スペース不足ではT4Kを一つの選択肢として考えている。永久歯が逆被蓋になってから治療する考え方もあるが、当院では早期に治療を開始する。乳歯列逆被蓋の幼児にムーシールドを2,3ヶ月夜間に装着し、口の働きを育むと、上顎乳前歯部は前方に拡大し、被蓋が改善してくる。そうすれば、咀嚼による発育刺激が劣成長の上顎骨に伝わり(下の前歯が上の前歯を突き上げる)、正常な上下顎の発育曲線に短期間で追いつくことができる。
しかし、ムーシールドは、下口唇圧をそのままに、上口唇圧を排除し、口唇圧のバランスを整え、上顎前歯の拡大できるスペースを確保しているだけなので、口の働きが育っていないと、逆被蓋は改善しない。 続きを読む
2016年11月14日(月)
当院にて1年半ほど前に、乳前歯は切端咬合に見えるが、下顎の右側偏位によって右側乳犬歯が逆被蓋となる乳歯列の下顎前突であると診断し、食事時の姿勢や奥歯でよく噛むことを指導していた。そして、永久歯萌出と学校歯科検診を契機に本格的に治療を開始することになった。 続きを読む
2016年01月13日(水)
このような逆被蓋の症例では、リンガルアーチと補助断線にて対応していました。しかし、今回の児童は接触型スポーツを楽しんでいたので、日中における口腔内固定装置の使用を避けることにしました。口腔機能もしっかりしていたので、夜間のムーシールドによる治療法を選択しました。そして、ご家族の協力を得て、食事時の姿勢や食べ方の改善も熱心に取り組みましたので、2ヶ月ほどで被蓋が改善しました。苦痛なく、思い切り活動ができことを非常に喜んでいました。今後も経過観察を行い、見守っていきたいと思います。 続きを読む
2015年06月01日(月)
乳歯列期に「被蓋を改善して経過観察」する事を両親に理解してもらい、協力を得て治療を進めることにした。始めは印象も採ることはできなかったが、次第に歯科医院の雰囲気にも慣れ、両親やスタッフの努力の甲斐あって、4ヶ月後には模型を作ることができた。ムーシールドにも慣れ朝まで装着できるようになり、コミュニケーションや意思の疎通が取れるようになった。そして、咬合面に光重合型アイオノマーを添加することにより、左右のバランスが取れるようになり、1年後に正常被蓋になっていった。 続きを読む
