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顎関節強直症

2010年03月05日(金)


顎関節強直症 関節内部の骨の癒着や関節周囲の靭帯の石灰化(体の組織内にカルシウムが沈着すること)によって、あごの関節が動かなくなる病気である。
 慢性関節リウマチに併発したり,先天性の場合もあるが,外傷や感染の結果生じることが最も多い。炎症では、中耳炎、乳突炎、耳下腺炎、外聴道炎、扁桃腺炎、側頭部膿瘍、下顎骨髄炎が多い。また、幼・小児期に発症すると、単に開口障害だけではなく、患側のあごの発育が障害され、両側の場合では小下顎症を呈する。

患者  43歳女性
初診  1987年10月26日
主訴  右頬部の疼痛と開口障害
既往歴 乳児期に高熱が長く続いた(中耳炎?)
    20歳頃、東大医学部形成外科にて手術(下顎骨に移植)
 顎関節強直症1 顎関節強直症2  顎関節強直症3

現症  
 顔貌所見   鳥貌
  口腔内所見    右上4,5番は残根状態であり、同部位歯肉が腫れている
 X線所見   右顎関節頭は破壊された状態であり、下顎骨が非常に後退し小さい。
顎関節強直症4  顎関節強直症5

 キネジオ所見 開口障害(開口量11.4mm)があり、開口時右側へ変位する
顎関節強直症6 顎関節強直症7

 歯周検査   プロービング値に異常はない
        右上2番から左上3番までの口蓋側に異常な歯肉後退が見られる
                プラークスコアは91%
経過 10/26 抗生剤の内服と右上4,5番の感染根管処置
   11/2  右上4,5番が落ち着いたので県立中央病院へ紹介する
                  赤染めによるブラッシング指導を行う
1988年3月 県立中央病院にて関節授動術を施行する
1989年5/27 左右のバランスが良くなり、開口量も正常となる
顎関節強直症8 顎関節強直症9

1992年3月 県立中央病院にて下顎骨延長術施行する
2001年3/29 咬合は安定している

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