小島歯科医院 名誉院長ブログ

歯周治療について

ヘミセクション(歯根切除)

2010年09月22日(水)

 根分岐部病変は予後への不安もあり、あまり手をつけたくないところである。また、根分岐部病変を観察していると、ほとんど変化のないものも多い。根尖方向への波及がなければ、長期間機能的に歯は使用できる。一般的な根分岐部病変分類の観点である水平的ではなく、垂直的な歯周ポケットの進行が病変の増悪を決定していると思う。 基本的な処置は、プラークコントロール等の初期治療の徹底に始まり、できるだけ侵襲の少ない処置から経過を見ながら進めていく。ほとんどの歯周炎は、ルートプレーニングがきちんとできれば治ると思う。しかし、急性発作を繰り返す場合や局在した垂直的プロービング値の著しい場合は、ヘミセクションを含めた外科処置が必要である。 続きを読む

クレフト

2009年12月10日(木)

62-1-14-%e3%82%af%e3%83%ac%e3%83%95%e3%83%88-2 歯肉にできた垂直型のV又はU字型をした裂け目のことであり、過度の力を加えた縦磨きと、それに伴い停滞するプラーク(歯垢)が原因と考えられます。ただし、咬み合わせの異常によって起こる場合もあります。
 今回の症例もクレフトの改善傾向が見られるまでに2年半ほど要しました。ハブラシ圧会得には非常に時間がかかることを体験しました。また、下顎の片側遊離端の義歯を使いこなす難しさと、それによる咬合バランス異常もクレフトの要因となることを学びました。 続きを読む

歯肉を見る目

2009年07月14日(火)

初診時よくなる経験をさせる
どこが変化するか
どこが患者によく分かるか
部位を選択する
どんな変化が起きるか
どのくらいの日数がかかるか
信頼された後に磨き方を聞かれたら教える
なるべく教えない
自分で工夫する
宝物は少しずつ
この続きはまた来週 続きを読む

糖尿病と歯肉を考える

2012年06月15日(金)

%e7%9f%b3%e6%ad%af%e5%ad%a6%e5%a0%b1%e4%ba%8c%e5%8f%b7石歯学報二号に執筆する。
はじめに
 開業して30数年を迎える。開業当初、患者に追われる日々が続いた。そんな中でも、カルテはナンバ-リングし、ファイリングして、口腔内写真、模型、レントゲンフィルムなどの記録を残し、整理保存し、いつでも取り出せるようにしていた。そして、それらの資料を基に、毎日自分なりに反省し、よりよい処置を目指していた。この基本的姿勢は故玉井先生の許で学んだ一年間で身に付いたように思う。
 歯周病のアプロ-チには記録作りが大切である。多くの患者さんを観察する中で、糖尿病患者さんに特徴的な歯肉が多く見られることに気づいたので、健康な人や腎疾患の患者さんと比較して報告する。 続きを読む

喫煙と口の中の変化

2008年09月27日(土)

  たばこを吸っていると、口の中に次の変化が見られる
      1.歯牙の着色  
      2.頬側付着歯肉部のメラニン沈着    
      3.口蓋や頬粘膜の白斑  
      4.重度の歯周炎 歯肉の線維化、炎症反応低下     
      5.舌の影響  白板症 舌苔量の増加と黄色味 続きを読む

咬合面に歯石

2011年09月15日(木)

咬合面に歯石 歯石は、耳下腺開口部付近の上顎臼歯の頬側部と顎下腺や舌下腺開口部の対面にある下顎切歯の舌側に多く見られる。しかし、臼歯部咬合面に見られることはほとんどない。たまに、対合歯がない場合や寝たきりで口から食べていない方に、歯を覆い尽くし咬合面にまで及ぶことはある。 続きを読む

親子の歯周炎

2009年10月15日(木)

親子の歯周炎1 両親が重度の歯周炎のときは、子どもたちに感染している可能性が高いと考え、15,6才までに歯周検査と赤染めを勧めている。軽度なうちに発見し、早期にリスクを自覚し、悪くならないようにプラークコントロールなどを習慣化する。時期が少し遅れると進行した歯周病となることもある。子息の歯周炎も参考に。歯間部歯肉を自然な形に    kojima-dental-office.net/20090513-301 続きを読む

夫婦の歯周炎

2010年11月07日(日)

 夫婦の歯周炎001 夫婦の歯肉の状態を見てみると、病的な歯肉形態がよく似ていたり、意欲によって改善状態が変化したりすることが分かる。妻は早期に歯周炎に罹患していたが、食生活の改善やプラークコントロールの定着、定期健診の継続により15年後も口腔機能に支障なくすべての歯牙が働いている。しかし、夫は初診当初軽度の歯周炎だったが、徐々に進行している。 続きを読む

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