患者さんの世界に立つヘルスカウンセリング
1995年06月28日(水)
口の中や歯肉の変化に関心を持ち、患者さん本人によるプラークコントロールの大切さを理解できるまで待つ。いつか分かってくれるだろう。患者さんの健康観も変わるだろう。それまでは、月1回のプロフェッショナルケアによって補っていきたい。そして、赤染めによるプラークの確認を繰り返し、それにハブラシが当たる感覚を身につけられるようにヘルスカウンセリングを根気よく続けていく。また、間食や飲み物の糖分摂取の在り方や食生活の改善を患者の世界に立ち考える。食姿勢の見直しやよく噛んで食べる習慣もうながしていく。
ヘルスカウンセリング
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症例1
患者 39歳男性
初診 2002年5月20日
主訴 血の塊がでる
現症 口腔清掃状態は悪く、歯肉全体に著しい発赤・腫脹が見られる
歯肉からの出血もあり、歯石も多い、口臭もあり
ハブラシが歯肉に当たると痛い
治療計画 プラークコントロールの定着
・よく噛んで食べる
・糖分のコントロール
・軟らかいハブラシ→普通の硬さのハブラシ
・コンクールのうがい
・歯間ブラシの使用
経過 1週間後、2週間後、3週間後、1ヶ月後、2ヶ月後、3ヶ月後かなり良くなる
どうしてここまで虫歯になるか
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症例2
患者 17歳女性
初診 昭和63年12月14日
主訴 カリエス治療
父親に付き添われて来院
現症 軽度精神遅滞(知的障害)
口腔清掃状態は悪く、歯肉全体に著しい発赤・腫脹が見られる
歯肉からの出血もあり、歯石も多い
そのわりにカリエスがほとんど無い
口臭を伴う
治療計画 プラークコントロールの定着
経過
翌日、1週間後、2週間後、3週間後、1ヶ月後
父親の都合で6ヶ月のブランクあり、再び発赤、腫脹が著しくなる。
しかし、月1回の来院によって再び良くなっていく。1年後、2年後、3年後、4年後、5年後
間隔がいてくると、また元に戻っていく。
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