口の健全な育成について
1996年05月18日(土)
虫歯が多いと、食べやすい炭水化物(糖質)が多くなり、食べにくいタンパク質が不足する。偏食にもつながる。しっかり噛めなくなると、必要な栄養の吸収も悪くなり、成長・発育に多大な影響を与える。咬むという動作は、脳の発達にも役立つと言われている。
また、口腔環境や生活習慣が改善されなければ、永久歯の虫歯や歯周炎を引き起こす原因になる。早期に乳歯を失うと、後から生えてくる永久歯が影響を受け、歯並びも悪くなる。顎の成長異常により顔の変形をもたらすこともある。 続きを読む
2011年01月19日(水)
上下の口唇が接触している感覚を養うトレーニング装置
最近、熱中時に口をポカンと開けていたり、口唇に元気のない幼児や児童が増えているように思う。また、口呼吸の子どもたちも目につくようになった。そんな時に「ポカンX」を勧めている。テレビを観ている間などに30分ほど、家族揃ってそれを意識して唇で挟んでもらっている。一人ではなかなか続かないし、みんながおしゃべりしている時に辛いから。
口唇をしっかり閉じて鼻呼吸することが、歯周疾患、歯列不全、アレルギー疾患の改善を手助けする。 続きを読む
2009年07月11日(土)
左右両側にわたる2歯以上の子どもの歯(乳歯)が欠損している場合に乳歯義歯を応用する。成人の義歯と同じく食物の摂取、咀嚼、発音などの機能回復という目的に加えて、将来萌出してくる大人の歯(後継永久歯)のためのスペース確保という保隙装置の役割も併せ持つ。
乳歯義歯 7歳男性 昭和59年11月21日装着 続きを読む
2009年10月17日(土)
質問
低体重児と口腔の関係は、機能的なことや歯列形態のことで何かありますか?
回答
噛む能力は生まれつき備わっているわけではなく、訓練によって身に付くものでです。ほんの少し心がけるだけで、口腔の機能や形態は、発達、成長していきます。低体重児で生まれても、咀嚼発達のレベルに応じた離乳食のかたさを順序正しく進めれば問題ありません。そして、もう一つ大切なことは楽しい食卓です。 続きを読む
2010年02月26日(金)
T4K(TRAINER FOR KIDS)のタンガード部が裂けてきた患者さんでは、口腔内の形態や機能の改善が早期に現れることを経験した。親子共に関心が高く、非常に熱心であり、舌や口唇のトレーニングも一生懸命に取り組んでいる。裂けてくるのは、その証拠である。頑張っているねと一緒に喜んだ。 続きを読む
2013年05月13日(月)
T4K(TRAINER FOR KIDS)を朝まで使用できるようになって約1カ月後に、夕方に逆被蓋に戻っても朝には切端咬合になっていました。それを繰り返していたので、休日2日間を利用して1日中装着し続けていたら正常被蓋になりました。治療計画ではスペース確保後にリンガルアーチによる矯正治療を予定していましたが、今後しばらくスペース拡大にて経過観察したいと思います。常時固定している装置に比べれば、食事中や登校時などは快適に過ごす事ができています。 続きを読む
2014年07月11日(金)
食事の仕方や姿勢の見直しとT4Aの夜間装着が成人の下顎前歯部叢生を改善する。舌側傾斜している歯牙を起こし歯列弓を拡大すると考える。今後、このような症例に選択肢の一つとして活用したい。 続きを読む
2014年01月13日(月)
www.japanms.com/kamuzou-kun/
口腔機能を調べるために、唾液量や反復唾液嚥下テスト、ガムによる咬合力判定、口蓋の海苔はがし時間、開口時間などを行っていました。今回、カムゾウくん(こんにゃくゼリー)を30秒間咬んでもらい判定する咀嚼能率を追加しました。視覚的に明らかになり、お子さんや父兄との共通理解が深まります。自宅での1分間咀嚼トレーニングにも使用します。比較することにより食姿勢の大切さも学べます。 続きを読む