乳歯咬合崩壊
1996年05月18日(土)
虫歯が多いと、食べやすい炭水化物(糖質)が多くなり、食べにくいタンパク質が不足する。偏食にもつながる。しっかり噛めなくなると、必要な栄養の吸収も悪くなり、成長・発育に多大な影響を与える。咬むという動作は、脳の発達にも役立つと言われている。
また、口腔環境や生活習慣が改善されなければ、永久歯の虫歯や歯周炎を引き起こす原因になる。早期に乳歯を失うと、後から生えてくる永久歯が影響を受け、歯並びも悪くなる。顎の成長異常により顔の変形をもたらすこともある。
参考に
保隙装置(乳歯義歯・小児義歯)
kojima-dental-office.net/20090711-758#more-758
大人の咬合崩壊を再構築
kojima-dental-office.net/19930707-3472
症例
患者 7歳男性
初診 昭和62年7月29日
主訴 虫歯を治したい
現症 多数歯う蝕による咬合崩壊、咀嚼障害
菓子やジュース類が多い
治療計画 咬合回復
経過
7/29 う蝕の成因、咬合崩壊による咀嚼障害・全身への影響について説明
早期の咬合回復・食生活の改善を勧める
7/30 パノラマX線にて乳歯、永久歯の状態を確認
抜歯及び修復処置
8/25 乳歯義歯装着
9/16 永久歯萌出のため乳歯義歯の前歯部を削除
63年
4/8 上顎両側1番が反対咬合
4/22 リンガルアーチにて前方拡大
7/15 リンガルアーチを外す
平成元年
2/8 左上2番口蓋側転位
リンガルアーチを再装着
6/2 左上2番が唇側へ移動
リンガルアーチを外す
ブランクあり
平成8年
5/18 食生活にもまだ問題残る
プラークコントロール不良
歯肉炎
上顎前歯歯頸部に白濁
左上2番口蓋側転位