のぼるくんの世界

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本の世界

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スマホ脳

2022年02月01日(火)

www.shinchosha.co.jp/book/610882/
著者 アンデシュ・ハンセン
訳  久山葉子
新潮新書
2020年11月20日発行
980円
 人間の脳はデジタル社会に適応していない。現在、大人は1日4時間をスマホに費やしている。10代の若者なら4~5時間。この10年に起きた行動様式の変化は、人類史上最速。脳にしてみれば未知の世界。
 ここ数十年で、よい暮らしができるようになったのにむしろ不健康になっている。この矛盾を理解しようとする過程で「スマホ脳」が生まれた。人間の基本設定を理解し、デジタル社会から受ける影響を認識しなくてはならない。心の健康に、睡眠や集中力に、子どもや若者に、学校教育にどんな影響があるのか突きとめるために、科学の力に頼ろうと決めた。 続きを読む

なぜ、サボる人ほど成果があがるのか?

2023年11月15日(水)

 「仕事が速い人」になる時間術101
著者 理央 周
日本実業出版社
2023年3月10日
1400円
 不機嫌な人はコミュニケーションコストが高く、ご機嫌な人は低い
 コミュニケーションコストとは、情報の伝達・意思疎通にかかる時間や手間のことを指す。同時に、報告・連絡・相談など、ルーティンで必要な情報共有にかかる手間を指す。
 不機嫌な人は、周囲の人が話しかけるのをためらうので、報告やアドバイスなどの情報がタイムリーに集まりづらくなってしまう。反対に、ご機嫌な人は、人から話しかけてもらいやすく、情報も集まってきやすくなり、いい提案も生まれやすくなる。
 順位や年齢が上がるほど、気を遣われるようになるため、コミュニケーションコストは高くなる傾向がある。 続きを読む

地頭力を鍛える

2009年01月01日(木)

地頭力を鍛える問題解決に活かす「フェルミ推定」
細谷 功著
東洋経済新報社
2007年12月20日発行
1600円
 「日本全国に電柱は何本あるか?」
 コピペ族が氾濫し、考える能力がますます退化していく現代において、人材確保のために利用している企業の面接問題である。考える手がかりもほとんど無い状況下で、3分以内に答えを出す。結果の正確さではなく、思考のプロセスを試す問題である。
 また、「フェルミ推定」を使って地頭力を鍛えよう。自分なりに答えを出してページをめくり、答えを読むWhy型の好奇心を持ってこの本にチャレンジしていただきたい。 続きを読む

すごい左利き

2022年05月27日(金)

1万人の脳を見た名医が教える
-「選ばれた才能」を120%活かす方法
著者 加藤俊徳
発行所 ダイヤモンド社
1430円
2021年9月28日 発行
 左利きはアイデア出しや、ブレインストーミングなどは得意だが、思いついたことを具現化するのが得意な右利きの助けが必要となる。
 左利きと右利きは、役割分担をすることで、左利きの持つアイデアを実施する確率がぐんと高まり、一方で右利きも、自分たちだけでは思いもよらない斬新なアイデアを取り入れることができる。 続きを読む

親と子の食物アレルギー

2017年11月04日(土)

親と子の食物アレルギー伊藤節子著
researchmap.jp/read0068981/
講談社現代新書
760円
2012年8月20日発行
略歴
1975年京都大学医学部卒業、武田総合病院小児科部長を経て、
2000年同志社女子大学生活科学部食物栄養科学教授科
「食べること」を目指した食事療法の研究をしている

 食物アレルギーはアレルギー体質があることを示す最初の重要なサイン。乳児期発症の食物アレルギーの関与するアトピー性皮膚炎を正しく診断して治療することが大切。治療のゴールは、症状をおこさずに「食べること」と、気管支喘息を発症しないこと。 続きを読む

ANAが大切にしている習慣

2016年03月11日(金)

ANAが大切にしている習慣ANAビジネスソリューション講師 田口昭彦著
扶桑社
2015年9月1日発行
760円
 「人的リソース」とは、人が持っている経験や知識、意見や情報、気づきのこと。この人的リソースを共有するために必要なのが「雑談」であり、その場が「雑談の場」である。雑談は「暗黙知」の宝庫。そして人と人との「関係の質」を高める「場」でもある。多種多様な職種の人間が一体感を持って、チームの目的を達成していくためには、雑談が必要。今は必要のない情報でも、いつかは必要になることが多々ある
 この本は、チーム作りや人財育成、そしてヒューマンエラーによるトラブル減少の役に立つと思う。 続きを読む

心の休ませ方

2008年09月21日(日)

心の休ませ方「つらい時」をやり過ごす心理学
加藤諦三著
PHP研究所
2003年10月17日発行
「生きることに疲れた」人の気持ちがわかる一冊。この本を読むと、いろんな人がいることが理解できる。誰にでもプラスの発想を押しつけていたことを反省したい。 続きを読む

ソーシャル ジャスティス

2023年08月28日(月)

 小児精神科医、社会を診る
SNSの炎上、社会の分断への処方箋
著者 内田 舞 ハーバード大学准教授、脳科学者、3児の母
文春新書
2023年4月20日発行
1020円
A.子どもから学ぶアメリカ社会
1.親と子どもは独立した個人
 アメリカでは、日常生活のあらゆる場面で、親と子どもが独立した個人であるという認識がある。子どもが親と違う意見を持った時にも、子どもの意見は子どもの意見として一旦受け止め、もし結果的に子どもの選択がよくない方向に向かっても、失敗に自身で対応することも子どもの人生の一部だと考える親も多い。また、最終的に親の意見を子どもに聞き入れてもらう場合であっても、どうしてそのような意見を持つのか親子の間で話し合う姿勢が中心にある。 続きを読む

植物という不思議な生き方

2008年08月14日(木)

植物という不思議な生き方蓮実香佑 著
PHP研究所
1300円
2005年11月9日発行
 植物とは不思議な生き物である。人間とは姿も形もまったく違う。もっと根本的に考えも及ばない何かがあるのだと思う。手足も、目や耳も、脳もない。しかし、戦略家である。
また、余計なことを考えない植物のまっすぐな生き方に、私たちは「生きる」ことの意味を問い正されるかもしれない。
 植物の不思議な世界へようこそ。 続きを読む

はらたいらのジタバタ男の更年期

2008年09月13日(土)

はらたいらのジタバタ男の更年期はらたいら著
小学館文庫
476円
2003年4月1日発行

 悩める中年男性に大きな福音をもたらす告白書である。「トンネルには必ず出口がある」が心に残った。そして、「その時」がやって来たときにも、快適に乗り切るヒントがつかめると思う。不定愁訴を中心とした臨床症状に悩む男性がかなりの数に見られることが次第に明らかになってきている。つい最近までは、一般の人ばかりでなく、医学界でも”男性に更年期障害などあり得ない”という声が強かった。また、女性には「47歳の私に起こったこと」を読んでいただきたい。 続きを読む

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