小島歯科医院 名誉院長ブログ

金沢医療技術専門学校にて特別講演

2024年06月19日(水)


 口腔機能発達不全症を学ぶ
乳幼児期における食育、歯科保健指導のポイント
講師  ママとこどものはいしゃさん 小島歯科医院 名誉院長  小島登
日時  2024年6月19日(水)午前9時00分から10時30分
会場  金沢医療技術専門学校2階教室
対象者 歯科衛生士科学生、看護学生、教員 87名 
主催  金沢医療技術専門学校
 レジュメ 金沢医療技術専門学校

「お口の機能を育てましょう 歯科医師からのメッセージ(改訂版)」発刊
kojima-dental-office.net/20200503-5190#more-5190
 口の健全な育成について
kojima-dental-office.net/category/ikusei
お話の流れ
1.幼児期、学童期に見られる問題点
 A.歯列不正や舌、口唇、頤部などの形態異常
 B.噛めない、飲み込めないなどの機能障害
 C.対策、支援
   参考に 保険診療
2.自立の過程
    A.発達する口腔領域の機能獲得期
  ①離乳準備期  生後4~5ヶ月      
    a.指しゃぶり、玩具しゃぶり
  ②ゴックン期(口唇食べ期) 5~6ヶ月頃
  ③モグモグ期(舌食べ期) 7~8ヶ月頃
  ④カミカミ期(歯ぐき食べ期) 9~11ヶ月頃
    b.手づかみ食べ
  ⑤離乳完了期  1歳頃
    c.スプーン、フォーク、箸
 B.機能の発揮の仕方を学ぶ幼児期
   ⑥幼児食前期(奥歯噛み学習期)1歳~2歳頃
   ⑦幼児食後期(奥歯噛み充実期)3歳~5歳頃
3.歯科衛生士の業務
 A.小児の心身の特性を理解
  ①原始感覚系の神経回路が優位なお子さんが増えている
  ②起立性調節障害(OD)
  ③食物アレルギー
 B.保育の視点
   【乳児期】
  ①乳児期の「食べる機能」の発達に順序性がある
  ②「食べる機能」が発達するために
   【1歳以上3歳未満児  食べる機能獲得後】
  ①手づかみ食べ
  ②食具食べ
  ③歯の萌出と噛み合う状況によって処理できる食物が変わる
  ④上下第1乳臼歯が接触していないと、米飯を噛むことができないので丸飲みになる
  【3歳児以上】
  ①大人より噛む力は弱い
  ②五感で味わう
  ③集団の場で周囲の人との協調
 C.実際の指導
 各歯科医療機関の指導経験がまだまだ浅く、共通認識が統一されていない
  ①飲み物ようの口から食べ物用ようの口へ育てる
  ②口唇閉鎖力を鍛える
  ③舌トレーニング
  ④発音練習

アンケート 感想、意見、質問等
看護学科   教員 理解できなかった  0
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・乳幼児期における食育の大切さが分かりやすく話され理解できました。
 「おしゃぶり」についてメリット・デメリットを知りたいと思いました。
kojima-dental-office.net/20240702-7615
・各発達・発育期においての食事摂取の方法等についてスライドと共に
  エビデンスに基づきとても具体的で分かりやすい内容でした。
 先生の講演を知識としてだけではなく、あらゆる機会に実際に(対策を含めて)
  活かしていこうと思います。
・アイコンタクト、食習慣、生活習慣、各期におけるポイントを
  留意し対応していくことの大切さを学ぶことができました。
・とても分かりやすく参考になりました。
 パワーポイントの字が大きいのは見やすいです。
 小さい字は読むまでに時間がかかりましたが、資料に詳しく載ってましたので
  理解できました。
 最新の情報なども取り入れてくださり、本当に参考になり、
  視聴させて頂き誠にありがとうございました。
 今からの若い人たちの知識が増え、楽しみです。
・看護の観点からもとても参考になりました。
 誤嚥を起こさなく、安全・安楽な食事介助のポイントも深められました。
・今まで何となく理解しているつもりだったことが、
  とても理論的に系統立った説明を聞かせて頂いたことで参考になりました。

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          参考になった    2
・レーザーポインターを使った方がよいと思います。
・レジュメをいただいていたのでよかったですが、パワーポイント、スライドの字が
  もう少し大きいと嬉しかったです。
・若者の口腔機能の低下については出生後から離乳完了の頃までが大きく左右することを
  歯科衛生士として今後もさらに詳しく説明しなくてはいけないと再認識しました。

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・今回の講演では乳幼児期における食育について学んだ。
 乳幼児の発達段階に合わせながら口腔領域の機能獲得期と機能の発揮の仕方について
  学ぶことができた。
 また、食事の際は、しっかり噛むことで唾液の分泌を促進させたり、
  運動機能、脳などの活性化にもつながることも学ぶことができ、
  口腔ケアの大切さも改めて知ることができた。
・乳幼児期における食育は、今後の口腔機能の発達、発揮に重要な役割を持っており、
  それによって歯列や噛み合わせ、呼吸などに影響を及ぼしてくることが
  講演を通して学ぶことができた。
・現代の子どもたちの咀嚼に対しての機能低下と改善策がとても分かりやすかった。
 より豊かな食習慣を身につけるために育てていく大切さが分かった。
・食事の際に意識を変えるだけで成果が出てくることに気づいた。
・今と昔で幼児・学童期の問題点が違うことを学ぶことができました。
・とても参考になりました。

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・母親がを育てる上で必要な子供の食生活や機能発達などの知識やその子供にあった
  対応を歯科衛生士が一緒に練習することで子供の機能獲得ができると分かった。
 すぐに獲得できることではないので、
  長い期間を寄り添うことができる歯科衛生士は素晴らしい職業だと感じました。
・顎の骨が小さいわけではなく、歯が内側に倒れていることが原因であることを
  初めて知った。
・口腔領域の機能獲得期について教科書よりも詳しく分かりやすく学べました。
・子供の頃の食べ方で口腔内に影響がでることが改めて分かりました。
 歯が生え替わるだけではなく、口の形も変わっていくことが一番印象に残りました。
・自分に子供ができた時、ストローをずっと使って飲み物をあげたり、
  軟らかく食べやすいものばかりあげすぎたりしないように気をつけたいと思った。
 ゴックン期、モグモグ期、カミカミ期、離乳完了期、幼児食前期・後期を
  しっかりと段階を踏んで食べることが好きな子になって欲しい。
・歯について不安や問題解決のために様々な対策があって
  色々な視点から考えさせられました。
・口腔機能の獲得期がこれほど大切な時期だということを
  とても分かりやすく知ることができました。
 指導する際に役立てたいと思います。
・年齢によって食べ物や食べ方を変えることで発育していくと分かりました。
 食べ物だけではなく食べる姿勢も気をつけていかなければいけないのだと知りました。
 噛む工夫ではストローのみばかりではなくコップを使うことや
  日々口を閉じる工夫をさせてあげることが大切だと分かりました。
 乳幼児期からトレーニングしていくことで今後より良くなっていくと知ったので、
  歯科衛生士になったら支援して食べる楽しさを知ってもらいたいです。
・私たちが小さい時にできた口笛を鳴らす、ガムを膨らますといった行為が
  今はできない子供が多いことにとても驚きました。
 口唇や舌等を上手に使い口からいつまでも食べられる健康な人が
  一人でも多くなるように頑張りたいと思いました。
・クチャクチャ食べになる原因を知ることができてよかった。
私も昔から口呼吸をしていて、今も家でリラックスした時に気づいたら
  口呼吸になっている時があるので、軟口蓋に舌をつけることを意識しようと思った。
 口笛はできるけど指笛や手笛ができないので、口腔のトレーニングになるようなら
  練習しようと思った。
・口腔機能について乳児期の頃の食事の仕方がとても大事になることが
  よく理解できました。
 実際の写真を見ながら聞くことができてとても分かりやすかったです。
・私は中学生の頃から矯正治療をしていて大変なので、将来自分に子供ができた時は
  親としてできることをして歯並びがきれいで健康な子供に育てたいです。
・子供の口腔内の成長は大人の育て方が深く関わっていると知ることができました。
 私も離乳食を赤ちゃんにスプーンで食べさせたことがありますが、
  上唇が降りてくるのを待たずにすぐに離していてしまっていたので、
  今回の授業でそれがよくないことに気がつけてよかったです。
  学んだ事を忘れず、赤ちゃんと関わる機会があれば活かしていきたいです。
・幼児と口腔の働きはとても関わり深いものだと再確認しました。
もし自分に子供が生まれたら、ストローではなくコップをなるべく使わせたり、
  離乳食をあげる時はこすりつけるのではなく、自分から食べてくれるのを待つことを
  心がけようと思いました。
・ずっとストローで飲み続けるのはよくないと分かった。
 コップを使う大切さがより理解できた。
・離乳準備期を改めて振り替えれてよかった。
・赤ちゃんの時期からの食事が大人へと成長した時に舌の使い方や歯並びに問題が
  起きるということも実際の写真やデータがありとても参考になりました。
・幼児期の頃から歯の形成が始まるので、育児はすごく大切だと改めて思いました。
 食べさせ方も先ず姿勢が大事であり、幼児期にしていたことが歯並びにもつながるので、
  自分が育児する立場となったら全て気をつけていきたいと思いました。
・生後数ヶ月頃から口のことを考えないと、今後の口腔機能が発達しないことを理解した。
・深い内容だと思いました。良かったです。乳児期の発達についてよく分かりました。
  子供の顎が弱いことが分かりました。
・色々なことが聞けて嬉しかったです。
  幼少期の習慣によって口の機能が決まってくるんだなと思った。
・口腔機能発達不全を未然に防ぐ方法や改善方法が詳しく書かれていて
  分かりやすかった。
 親御さんに教えたり、自分に子供ができた場合に参考にしたい内容だと思いました。
・最近、幼少期から歯がガタガタになっていると知りました。
・食べる時の姿勢を気をつけることで、頭部が安定し、しっかり噛むことができることを
  初めて知りました。これから食事をする時は姿勢を気をつけていこうと思いました。
・自分が歯科関係に進むにあたって、ためになったと感じました。
・口腔機能発達不全症について知ることができてよかった。
・機能獲得期を知ることができた。問題点や発生時期なども知ることができた。
・発達不全の問題点、原因、指導ポイント、様々なことが知れてよかった。
  分かりやすかった。
・乳幼児期における食育などを詳しく知ることができてよかった。
・乳幼児期の機能障害について理解できました。自身の将来に役立てたいです。
・乳児の頃から口腔機能が発達していくので、親への支援が必要だとが分かりました。
 口腔機能の発達段階に合わせた食育指導をすることが大切だと思いました。
・実習の際も矯正に関する治療や相談を目にする機会が多くあり、
  学童期は特に習癖によるものがたくさん見られる。
 見学の際に注意して見るポイントとしてとても参考になりました。
・乳児期の発達がよく分かった。
・8歳の子供を育てているが、子供が小さい頃に知りたい情報ばかりだった。
 口呼吸を改善すべく鼻呼吸テープを試したが、本人のやる気が続かなかった。
  風船遊びなら参加してくれそうなので吹き戻しと一緒に買ってみます。
 アトピー性皮膚炎と喘息も患っているので、こちらの改善にも希望を持ちたいです。
・乳児期から口腔領域の機能獲得をしっかりとすべきであると分かった。
・乳児の口腔領域の機能獲得期について詳しく知ることができました。
・乳児の頃から食べ方(噛み方、飲み方)の習慣はとても大事だと改めて分かりました。
・乳歯列期は永久歯列期よりも機能発育への影響に多くの問題を生じやすいことが
  改めて理解できたし、そしてそれぞれ発達の仕方が違うので、
  その子に寄り添い指導していくことの大切さが分かった。。
・色々な原因から口腔機能発達不全症が起こり、うまく噛んだり飲み込んだりすることが
  できなくなるということが分かった。
 食事をする時は姿勢が大切ということが分かった。
・スライドや口腔内の画像があってとても分かりやすかったです。
 話もまとまっていて分かりやすかった。
・将来歯科衛生士になった時に役立つ内容を学ぶことができてよかったでする。
 ありがとうございました。
・発達不全症には沢山の種類があって影響もたくさんあるのが分かった。
・1年生の頃の授業からとても分かりやすい授業です。
・先生は頭で理解するように説明するのではなく、実際に体を使って説明してくださる
  ので、とてつもなく考えやすく理解しやすかったです。
 例えば、始めのほうに説明していた赤ちゃんの口腔活動、動き方等です。
 自分の口でも試すことで覚えられました。
 1年生の授業からスライドに出てくる旅の写真が癒しで
  今回もたくさんでてて幸せな気持ちになりました。
 何歳頃に海外旅行を始めたんですか。
・現代の子供はスイカの種や魚の骨が口から出せなかったり、
  口笛、指笛、手笛などができないと知りビックリした。
 知らないことばかりで勉強になった。
・乳児に対しての指導法を知れた。
 自分が指導する立場になった時、この話を思い出し活かそうと思った。
・自分が子供を持った時にすごく参考になることばかりだったので、
  その時に活かしたいなと思いました。
・乳幼児期における食育についてを学び参考になった。
・乳幼児について詳しくなれました。

 

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