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「お口の機能を育てましょう 歯科医師からのメッセージ(改訂版)」発刊

2020年05月03日(日)


img2615月7日に「お口の機能を育てましょう 歯科医師からのメッセージ(改訂版)」を発刊しました。専門医の協力を頂き、食物アレルギーや食具の使用時期に関するアドバイスも掲載され、内容がさらに充実しました。皆さんも是非、健診や教育・食育に携わる様々な職種の方との連携の場で活用いただければと思います。

 食育プロジェクトが冊子を発行(初版)
kojima-dental-office.net/20130619-1477#more-1477
 購読者アンケートを実施   
ishikawahokeni.jp/okuti-questionnaire/
 詳細版には職種ごとの具体的な活用方法、感想・要望などが記載されています。

 


当院での「お口の機能を育てましょう―歯科医師からのメッセージ」活用方法                         2020.5.3.
 「4歳になってもクチャクチャと音をたてながら食べる」「いつまでも飲み込まない」「よく噛まずに丸飲みする、流し込んで食べる」「食パンの軟らかいところだけ食べて周りの耳を食べない」「ピザをかぶりついて食べずに一口サイズに小さく切って食べる」「奥歯をうまく使って食べられない」等、当院にも子どもたちの食行動に関する様々な相談が保護者から寄せられます。
 4歳になるがクチャクチャ食べが治らない
kojima-dental-office.net/20181017-4489
注文書_お口の機能を育てましょう改訂版 そのときに私がお伝えするのは、「子どもの口腔機能は生まれつき備わっているわけではなく、訓練によって身に付くものであり、成長段階に合わせた食べさせかたが大切。食べる働きは、年齢に関係なく学習によって覚えられる」ということです。それらをイラストや写真を用いて、分かりやすく解説しているのが本書です。離乳準備期、離乳完了期、幼児食期等、子どもの口腔機能の発達段階に合わせて、歯科医師からのアドバイスを簡潔に掲載しています。
 特に重宝しているのは、妊産婦、乳幼児や就学児の歯科健診での指導の際です。本書を見せながらアドバイスをすると、保護者からは「もっと早く知りたかった」「子どもの成長を促すヒントが散りばめられていた」「イラストが分かりやすかった」等の声が多く聞かれます。
 このほか、保育所の職員研修会や地域の離乳食連絡会での共通理解のための資料として、さらには保育士、看護師、栄養士等を対象とした“乳幼児期の食事とお口の働き”に関する講演会に呼ばれたときにも好評です。

パンフレットができた経緯
 ①2004年6月石川保険医新聞への問題提起から始まった
   保育現場などから報告「噛まない子」「噛めない子」や
   「なかなか飲み込まない子」
kojima-dental-office.net/blog/20040615-1133#more-1133
 ②2005年6月10日に食育基本法が成立
   歯科医師からの視点「口腔の機能を育む」が感じられず違和感があった
 ③2005年9月の理事会にて食育プロジェクトチームが承認される
kojima-dental-office.net/category/renkei/project
   
2005年10月から食育プロジェクト会議開催(2ヶ月に1度)
   歯科医師5名(後に6名)、メンバーの厳選がよかった
    毎回新しい発見がありどんどん目覚めていく
   子どもたちの食育のために何ができるかを模索
    その解決に向けた活動計画を検討
 ④2006年7月から8回の講演会を企画・開催
   口腔機能の正常な発達に向け何を指導すべきか、
    主に離乳期からの取り組みが大切であることを学ぶ。
   保健師、言語聴覚士、管理栄養士など幅広い職種との交流も深めた
 第1回 2006年7月23日(日) 健全な口腔機能の育成を目指して
    向井 美惠 氏 昭和大学歯学部教授
        丸山 進一郎氏 アリスバンビーニ小児歯科院長
 第2回 2007年5月20日(日) 国民的運動「食育」をどう捉え、展開するか
    赤坂 守人 氏 日本大学歯学部研究所教授
 第3回 2007年10月14日(日) カムカム大百科「歯科医師から見た食育」
    岡崎 好秀 氏 岡山大学医学部・歯学部付属病院 小児歯科
 第4回 2008年6月22日(日) 食育の背景・子育ちと食・石川県の今
    沼田 直子 氏 石川県健康福祉部子育て支援課担当課長 医師
 2008年10月2日(木) 食育プロジェクトメンバーによるシンポジウム
   不島 健持氏:「食性と顎発育」
      長門 佐氏:「口腔筋機能トレーナー等を使用した症例について」
      近藤 政子氏:「最近の小児の口腔機能の変化と対策について」
 第5回 2009年2月22日(日) 骨の劣成長をT4Kで治す
    福岡 雅氏 愛知県日進市aux歯科クリニック
    宮坂 乙美氏 大阪府茨木市中村歯科、歯科衛生士
 第6回 2009年11月7日(土) 離乳の支援 
    濱口 優子氏 石川県健康福祉部少子化対策監室、管理栄養士
 第7回 2011年 4月 3日(日)  口腔から始めるこころの育成
    犬井 正 氏 柏崎市 犬井歯科クリニック院長、柏崎市二田小学校 学校歯科医
 第8回 2011年11月13日(日) 臨床口腔生理学に基づいた食育
    舘村 卓 氏 大阪大学大学院歯学研究科 高次脳口腔機能学講座 准教授
   *肩書きはすべて当時のもの
  ⑤2006年10月昭和大学歯科病院 歯科リハビリテーション科を視察
      休診してでも訪れた甲斐があった
  「舌の口腔外への突出を防ぐこと、取り込むときと飲み込むときの口唇閉鎖」の大切さを再確認。また、スタッフの暖かさと深い愛情が感じられ、医療人として「経済優先ではなく安心、安全の医療」がここにあると感じた。
 ⑥2011年パンフレット作成に向けて始動
  保護者や育児関係者の方々を対象とした分かりやすさに取り組む。
  漢字1字にも長い時間をかけメンバー5人の意見が一致するまで議論した
  智恵と議論を重ねた結果、我々も納得いくできあがりとなる。
  お口の機能のすばらしさを知る機会となるように願う。
  2年かかった
 ⑦2013年6月に食育パンフレットを発刊
  乳幼児口腔機能獲得を支援する際のポイントは、決して急ぎすぎないこと。
  何より大切なことは子育てを楽しみ、子供に愛情を持つこと。
   ・成長段階別に、
     舌と口の動き、歯の萌出状態、食べられる物の目安を解説
     歯科医師がきめ細かくアドバイス
   ・発行部数
     第1刷 2013年 6月  2万冊
     第2刷 2013年10月  3万冊
           第3刷 2015年 9月  1万冊
 ⑧2019年7月 改訂版増刷に向けて4回の編集会議
   ・6万冊完売したが購入希望が寄せられる
   ・食物アレルギー講演会が大好評
     2018年11月11日(日)食物アレルギーのみかた
      武石大輔先生(城北病院、小児科医)
      宮本裕子さん(内灘町保健センター、管理栄養士)
     2019年7月7日[日]家庭・園と学校・病院 それぞれのみかた
      武石大輔先生(城北病院、小児科医)
kojima-dental-office.net/20190707-4611
   ・「授乳・離乳の支援ガイド」が2019年3月に改訂され、
     食物アレルギーに関する記述が充実
   ・アレルギーに詳しい医科の先生が編集委員に加わる
 ⑨2020年5月 改訂版3万冊を発刊
  ・未就学児以下の子どもたちの食物アレルギーと食具の使用時期(目安)についてわかりやすい解説を加えた。

 

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