小島歯科医院 名誉院長ブログ

令和3年度 若狭地区保育連絡協議会研修会

2021年10月16日(土)


 10月16日(土)午後2時から令和3年度 若狭地区保育連絡協議会研修会「口腔機能の発達に応じた食事提供、保育の展開について」をZoomオンラインで開催した。レジュメに添ってパワーポイントデータを共有画面として解説した。途中4回の退出、再入室を繰り返した。子どもたちの健やかな成長に少しでも貢献できたらうれしく思う。また、受講していただいた皆様がこれからも口の働きに関心を持ち、さらに広まることを願う。レジュメ熱心に聞き入ってもらい、講演終了後に30分ほど各町から質問も多数頂いた。いつ頃からコップのみをさせたら良いか、噛まずにゴックンする1歳児、ご飯を飲み込めない1~2歳児、肉などを奥歯で噛まない3歳児、噛まずに食材のエキスを吸う3~4歳児、舌側から永久歯が萌出している、ぐらぐらしている乳歯、発音不明瞭な6歳児などなど。
 乳幼児期の相談
kojima-dental-office.net/category/faq/baby
 口の機能のお手伝い
kojima-dental-office.net/category/ikusei/oral-function
 口腔機能発達不全症の訓練と治療を保険診療で
kojima-dental-office.net/blog/20200304-14254#more-14254

 口腔機能の発達に応じた食事提供、保育の展開について
<講師> 小島歯科医院 名誉医院長 小島 登 氏
  日 時:2021年10月16日(土)14:00~16:00
  場 所:オンライン会議システム「Zoom」パンフレット
    高浜町   高浜町役場 第1・2会議室
    おおい町  おおい町役場 正庁ホール 
    若狭町    若狭町役場三方庁舎 第1会議室
    美浜町    美浜町役場 正庁
  対象者:若狭地区の保育士など100名程度
    高浜町  23名(保育士22名、栄養士1名)
    おおい町 31名(保育士28名、栄養士1名、行政2名)
    若狭町  11名(保育士9名、調理師2名)
    美浜町  28名(保育士25名、栄養士1名、調理師2名)
  主 催:若狭地区保育連絡協議会

 

アンケート結果
1 ご自身の職種について
   ・保育士          81名
   ・看護師         0名
   ・管理栄養士、栄養士   3名
   ・調理師、調理員     4名
   ・その他         2名
2 今回の研修会の内容について
   ・大変良かった        59名
   ・良かった        30名
   ・普通            1名
   ・あまり良くなかった     0名
   ・良くなかった        0名
3 今回の研修会の時間について
   ・適当な時間だった      86名
   ・もう少し時間が欲しかった  3名
   ・もう少し短くても良かった  1名
4 今回の研修会のご感想やご意見
 ・これまでは栄養に関する研修が多かったが、口腔に関する研修はとても珍しく、
   身体、成長など、いろいろなことが「食」につながっているのだと感じた。
   ありがとうございました。
 ・乳児の園児数がどんどん増えているので、全職員に聞いてもらいたいと思いました。
 ・保育現場でよくでくわす問題についての内容で、とても役立つことで良かった。
 ・わかりやすい研修内容でよかった。
   現場で生かせたらと思うことは多いが、すべての職種との連携があってのこと
   が多いので、少しずつ生かせていけるように考えて実行に移せたらと思う。
   ありがとうございました。
 ・普段なかなか聞けないお話を詳しく聞けてとても良かったです。
   さっそくわが子にも試してみたいと思います。
 ・今までの研修で口の機能という内容があまりなかったので勉強になりました。
 ・とても丁寧に分かりやすく説明してくださり、貴重な時間を過ごせました。
   口腔や歯の生え方から子どもの成長にとても大事につながっている事
   がわかりました。ありがとうございました。
 ・口腔機能についての研修はあまりなかったので、今回は大変勉強になった。
   離乳食期からのかかわりが大切なことを知り、保護者にも伝えていきたい。
 ・今まであたりまえのように思っていたこともダメなことが多くあり、
   少しびっくりしている所があり、今回の話を聞いて
   いろいろと変えていく必要があると思いました。すごく勉強になりました。
 ・なかなか聞くことができない内容だったので、聞けて良かったです。
 ・分かりやすく説明してくださったので、今後の保育にもいかせていけることも
   たくさんありました。「ごっくん」の練習も取り入れていきたいと思います。
 ・給食の際に食べ物を出してしまう子や嫌がって口をあけない子も多いので、
   とてもいいお話が聞けました。保育の中で参考にしていきたいと思います。
   ありがとうございました。
 ・ためになる話をたくさん聞けたので、今後に生かしていきたいです。
 ・なかなか聞けない内容で、おもしろかったです。完了期は発達したのではなく、
   吐き出すことができるようになったというのがびっくりだったが、
   なるほどと思いました。子どもの食事の時のいろんな行動の意味がわかりました。
 ・口の中の機能について、目を向けることがあまりなかったので、歯や舌の働きのこと
   や、そのためにどう働きかけていくとよいかを知れてよかったです。
   なぜ食べないのだろうと思っていたことも、理由がわかったように思います。
 ・小さい時からのかむ感覚を養うこと、口を閉じることの大切さがよくわかった。
   園での個別で対応が必要なことがわかりながらも、
   またそれを実践することの難しさも感じている。
 ・自分の子育てに当てはめてお話を聞かせて頂いていました。
   もっと早くこのお話を聞けていたらな…、と思いました。
 ・言葉だけではなかなか分かりづらい話だが、写真付きで説明があり、
   分かりやすかった。質問にも丁寧に答えてくださり、
   ホームページも見ようと思った。
 ・保育現場での困っていることに対しての内容や質問させていただく機会があり、
   今後活用して子どもたちの援助方法を考えていきたいと思いました。
   貴重な時間をありがとうございました。
 ・専門的なお話が聞けて良かったです。日々の保育に役立てたいです。
   もう少し聞いてみたいです。ありがとうございました。
 ・そしゃくなどの悩みがありましたが、参考になるお話でした。
 ・専門の先生の講演だったので、とても興味深かった。
   ただ、専門用語も多くて少し難しかった。
 ・今日は本当にありがとうございました。
 ・保育の中でもなかなか聞けない話の内容であり、とても参考になりました。
   ありがとうございました。
 ・とてもよいお話であった。医学的な立場からのアドバイスはもちろん
   おもいやりのある子育てを教えていただいたように思う。
   ホームページ拝見いたします。ありがとうございました。
 ・食べない子は、食べられないもの、発達段階によって
   その子に合わせて食べれるものを工夫することが大切なんだとわかりました。
 ・口腔機能の発達に応じた食事ということで、今まで意識できていなかったことも
      学ぶことができたので、今後に活かしていきたい。
 ・自分のクラスの子を思い浮かべながら話を聞かせていただいた。
   咀嚼が弱い子が増えてきているように思う。
   保育園だけの関わりでは難しいので、家庭との連携を大切にしていきたい。
 ・睡眠のとり方(寝方)も、口内のことに関係しているということを初めて知った。
   6か月までに寝方が決まってしまうことを知り、
   入園前からこのことを保護者に伝えていける機会があるといいな、と思った。
 ・今までこのような口腔機能に関する研修を受けたことがなかったが、
   専門職として子どもの発達を理解して関われるよう
   もっと勉強しなければ、と感じた。
 ・スプーン介助として口を閉じるまで待つ必要があることを知り驚いた。
   子どもの食べるペースに合わせてゆっくり食事が楽しめるように関わりたい。
 ・個々の発達に応じてそれぞれに(食べ物の形状等)対応することが望ましい
   と理解できたが、集団においては難しい問題ではあると思う。
   しかし、保育士、栄養士、調理員で同じ話を聞けたことで、
   それぞれの立場で考えてできる形を思い出していけるであろう
   きっかけとなるとても良い機会となった。
   離乳食もたくさん食べるように、食べやすいように、と考えがちであったが、
   咀嚼機能のために離乳期がとても重要なことがわかり、
   急がず慎重に進めていく必要があると思った。
 ・低年齢児を担任しているので、ゴックン期やかみかみ期のことや口の閉じ方、
   介助の仕方などが分かりやすく、日々の保育の中に役立てていける研修だった。
   口腔機能に関した研修は初めてだったので、
   食事の面に絡めてたくさん学ぶことができた。
 ・食べる機能の発達に順序性はあるということを
   現場でも実行できるようにしていきたい。
 ・低年齢から入園してくるお子さんが多くなってきている中で
   専門的な話が聞けて良かった。
 ・自分が親になった時にも意識して過ごしていきたいと思う。
 ・実際の現場や保育(子育て)に活かせる内容で良い研修会になった。
 ・乳児期からのアイコンタクト、姿勢、全てが歯並びなどに繋がっている
   と初めて知りました。子育てをする前に知りたかった!!と思うほど、
   貴重な話を聞かせていただきました。ありがとうございました。
 ・口腔内の機能の発達が保育に繋がっており、分かりやすく勉強になりました。
 ・とても良い話を聞かせていただき、ありがとうございました。
   床に足をつけるなどのことの、しっかりとした理由が改めて確認できて良かったです。
   口腔内の状態や大人の関わりで小児の発達に大きく影響してくる
   ということが分かり、改めて保育者の責任の大きさを痛感しました。
 ・口腔機能の発達について、ためになるお話がたくさん聞けて勉強になりました。
   ありがとうございました。
 ・唇の発達の大切さ、舌の使い方などを知ることができ良かった。
   今後の関わりや声かけを意識していきたいと思った。
 ・上唇を発達させることの重要性を知りました。
   支援する中で気をつけていきたいと思います。
 ・私自身にも保育所の子どもたちにも当てはまる内容でとても勉強になりました。
   しっかり噛むということを伝えていき、教えていただいた工夫も
   取り入れていきたいと思います。また、姿勢なども気をつけていきたいと思います。
 ・全ての発達が順を追っていくことが大事だと改めて思いました。
 ・口腔の専門の先生と話せる貴重な経験をいただき、
   独学では得るのに時間のかかる知識を短い時間で得ることができました。
   保育所での食事の参考にしたいと思います。
 ・苦手なものも違う視点から見ることも大切と教えていただきハッとしました。
   べーと出したから、この子はこれ苦手なんだと思うのではなく、
   まだそこまで発達していないということも視野に入れ保育したい。
 ・スプーンのことなど、日々の食事の介助をする中で参考になることがたくさんありました。
   噛む力をつけていけるように支援していきたいと思います。
 ・歯並びや食事形態について知らなかったこと、なるほどと思うことがたくさんあり、
   勉強になって良かった。食事の出し方(内容)や食べるときの見守り、
   支援について改めて考え直すきっかけになって良かった。
 ・年齢に合わせた舌、唇、歯や口腔機能について学習することができた。
   今後の業務に活かしていきたい。
 ・今、0,1歳児を担当しており、講義で話される子どもの様子について、
   とてもイメージしやすかった。
   一人一人の歯の生え具合や舌の機能によって食べる様子が違うことを知り、
   クラスひとくくりにせず、しっかりひとりひとりを見ていこうと思った。
 ・給食時コップにお茶を入れて置いていますが、職員で話し合いを重ねていき、
   咀嚼力をつけるために検討していきたいと思いました。
 ・保育所で活かせることを明日からでも取り入れて
   「パンダノタカラモノ」意識して行きたいと思います。
 ・学びの多い研修でした。ありがとうございました。
 ・口腔内の詳しい話を聞く機会をいただけて良かった。
   日々の保育とくに食事対応の面で参考になることが多くありました。
   今後の保育の中で対応していきたいと思います。
 ・口腔機能の仕組みが乳幼児期の食事と関係が深いことがよく分かった。
   この内容を保護者の方やこれからお母さんになる方に聞いてもらえると良いなと思った。
 ・保育や将来に活かしていきたい。 
 ・調理の方でも食材の大きさなど工夫が大切だと思った。
 ・調理の方でも食材の大きさなどの工夫が必要だと感じました。
  できる範囲で一人一人に合った調理法を考えて
   今後の調理に活かして行ければ良いかなと思いました。 
 ・いいお話で今後の保育をする上で学びが多かったです。
 ・貴重な口腔領域の話が聞けて良かったです。
   噛むことの大切さを園に持ち帰って話し合いたいと思います。
 ・専門家の方の話をお聞きすることができ大変良かったです。
 ・食べることは生きていく上で大変大切なことで、
   いろいろなことに繋がっていることを強く感じました。
   保護者の方にも聞いていただきたい内容でした。
 ・一つ一つの内容について、もう少しゆっくり話が聞きたかったです。
 ・保育している実際の子どもの姿(疑問に感じていた点)と照らし合わせて、
   具体的に関わり方などを知ることができました。すぐに実践に移せてよかった。
 ・普段悩んでいることなどを話していただいてとても勉強になりました。
 ・噛むことが苦手な子、飲み込みにくい子などが園にいるので、今日の話を聞き、
   学んだことを実践し、子どもたちの状態を確認したいと思った。
 ・とても興味深い内容でした。
   わかりやすくお話ししていただき時間がたつのがあっという間でした。
 ・先生のお話はとてもわかりやすく、また知らなかったこと、疑問に思っていた
   ことなどを教えていただけて、大変有意義な時間を過ごさせていただきました。
   お口のことに対する興味が増しました。そして、改めて大切さを感じました。
   是非またご縁があればと願っています。さらに、先生のファン度が増しました。たい。 
 

 打ち合わせ
 2019年暮れに依頼され、2020年度に予定していた研修会は、新型コロナウイルス感染症の影響により延期となり、再び、2021年6月頃よりメールのやりたりが活発となり、10月16日(土)にオンラインで開催することになった。
 この内容の講演会は3年ぶりであり、オンラインでは初めてであった。また、依頼元が不慣れということもあり、Zoomのホストを当院で、4カ所を招待する形になった。グレードアップしていないので、約40分毎に繋ぎ直しの必要があり、講演の組み立てや資料の作成に頭を悩ませた。
 7月29日(木)午後1時半過ぎから1時間半ほど、福井県若狭地区4町の美浜町、若狭町、高浜町、おおい町の保育士さんたちと、Zoomオンラインによる打ち合わせ会議。Zoom接続やパソコン操作、注意事項の確認後、議題に入る。タイトルや講演内容、双方の要望、資料を検討し、研修会当日の流れやトラブル時の対応について話し合った。その後も頻繁に共通理解の確認作業が続いた。

 

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