鶴ヶ丘小学校就学時健診時の歯科指導2018
2018年10月02日(火)
2日(火)鶴ヶ丘小学校就学時保護者説明会において、「噛む力を育てよう」をテーマとした歯科指導を行いました。幼児期・学童期の口とその周りの形態や働きに観られる異常の現状とその原因・対策を20分ほどお話ししました。永久歯の萌出スペースが不足している、ブクブクうがいが上手くできない、ポカン口で口呼吸のお子さんが増えていることを解説しました。そして、踵を床にしっかり着けてイスに座り、茶碗を持って姿勢正しく、しっかり噛んで食事することを勧めました。全員参加のこのような機会を大切にしていきたいと思います。
昨年の就学時健診時の歯科指導
kojima-dental-office.net/20171010-3973
ポカン口が増えています
kojima-dental-office.net/20081120-232#more-232
ぶくぶくテスト
kojima-dental-office.net/20180816-4330
スペース不足
kojima-dental-office.net/20090616-197#more-197
しっかり噛む工夫
kojima-dental-office.net/20090924-212
内容 「噛む力を育てよう」をテーマとした歯科指導
講師 小島歯科医院 名誉院長 小島登
日時 平成30年10月2日(火)13:50から14:20
会場 鶴ヶ丘小学校 3階会議室
対象者 平成31年度就学予定者の保護者 31人
主催 鶴ヶ丘小学校
cms1.ishikawa-c.ed.jp/~tsurue/NC2/htdocs/
アンケート
本日の歯科指導の内容について
大変参考になった 18人
参考になった 7人
難しかった 0人
本日の歯科指導をお聞きになりまして、ご質問ご感想などございましたらお書きください。
・気になっていたことが分かりとても良かったです。詳しく咀嚼練習の方法を知りたいです。
・歯科矯正を行う目安や状態は歯科医によって異なると聞きました。矯正を行うとすれば長時間かかるので、いろいろな歯科に行ってみてもらうべきでしょうか。
・難しい専門用語が多くて分かりづらかった。でも対策してみようと思った。
・食事の時の姿勢にもっと気をつけようと思いました。
・口腔機能の働きの大切さがよく分かりました。今からでも口腔機能を鍛えることができるので、家庭でも練習していきたいと思います。
・よく噛んで食べるのは大事だと知っていましたが、足をしっかりつけて食べるのはあまり意識していなかったのでとても良かったです。
・歯並びなど、子どもの小さなうちからしっかりとした姿勢や噛む工夫をしていこうと思った。ありがとうございました。
・ご飯の時に足が床に着いていないので、対策をしようと思いました。
・口腔機能の低下に対しての対策が聞けて良かった。
・食事の時の参考にしたいと思います。
レジュメ
1.歯列不正や舌などの形態異常が増えている
①V字歯列、スペース不足→歯並びの問題
②舌の大きさと形
③ポカン口
富士山型のルーズな上唇、唇に締まりがない
就寝時に口が開いている、リラックス時に口が開いて白い歯が見える
参考に 安静時でも口で呼吸している習慣性口呼吸が増えている
本来、鼻で呼吸する。激しい運動をした時に補助的に口呼吸を始める
2.口腔機能の低下も目立ち始めている
”ぶくぶく”や”ガラガラ”うがいができない
スイカの種や魚の骨を識別して口の外に出せない
風船や風船ガムが膨らまない
口笛、指笛、手笛
舌打ちができない
舌を丸める
『パンダノタカラモノ』の発語が明瞭でない
細かくしたものを好んで食べる
食事の時に水分をとることが多い
食事の時にクチャクチャ音がする
口蓋にくっついた海苔をはがせない
唾液が少ない
イカのリングやパンの耳が食べられない
3.対策
①むし歯をしっかり治す
②食事時の姿勢
踵をしっかり床につけて食べる
お茶碗を持って食べる
③噛む工夫
飲み物を飲まないで食べる
大きい物を食べる
いろんな素材を食べる