小島歯科医院 名誉院長ブログ

歯や口の健康を保つために

2022年07月31日(日)


 石川県立医王特別支援学校の学校保健委員会はコロナ禍ということもあり、保護者や学校三師に配付する紙面開催となった。
 50歳を過ぎると歯周病で急激に歯を失う人が多い。しかし定期的にクリーニングに通っている人はほとんど歯が残っている。自分の歯が多い高齢者は何でも食べられ、一人で出かけられる人が多い。しかし、歯が少なく、入れ歯も入れていない人は軟らかいものしか食べられなくなり、寝たきりになる可能性が高い。左右の歯で色んな食材をしっかり噛むと、味蕾のある舌の上を食べ物が行ったり来たりして美味しく感じられ、薄味になる。また、よく噛める人は年間に掛かる医療費も少ない。
 口腔機能と生活機能との関連性を理解し、口腔機能低下を予防するための口腔ケアを生活に取り入れよう。先ず、重要なことは食事時の姿勢である。床にしっかり踵を付けて、後ろから見ても横から見ても真っ直ぐに座り、茶碗を持って前のめりにならないこと。次に飲み物で流し込まず大きな物を前歯で噛み切り奥歯でしっかり噛んで食べること。最後に口腔清掃。唾液が一番少なくなり細菌繁殖する寝る前は丁寧に歯ブラシを使う。唾液が一番多くなる食後は、歯を守ってくれる唾液が通り抜けられるように歯の間を重点的に清掃する。若い時は歯の凸面を得意とするフロス(糸ようじ)を使い、歯間部が広くなり歯根の凹面が露出してくる熟年期には歯間ブラシを使う。定期的に歯科医院へ通い、歯並びや歯の形の個性に応じた細かな清掃方法を歯科衛生士から学び改善しながら、歯のクリーニングを受けることが大切である。
 また、日頃から口を閉じて鼻で呼吸することを心がけよう。安静時でも口で呼吸している習慣性口呼吸の人は、固定源となる頬筋や口輪筋などの口腔周囲筋が弱いために上咽頭収縮筋を強く収縮でず嚥下機能が低下しやすい。特に男性は喉頭が重く下がっていて嚥下に時間がかかるので、誤嚥性肺炎を起こしやすくなる。
 これからも歯を大切にして美味しいものを食べ、口から食べる幸せを味わってください。

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