鶴ヶ丘小学校就学時健診時の歯科指導2016
2016年10月06日(木)
10月6日(木)13時30分から30人の就学時歯科健診を行いました。永久歯に交換するためのスペースを確保できず舌側から永久歯の萌出しているお子さんが多く見られました。下顎前突や多数歯う蝕も数人いました。その後、保護者説明会において、校長先生が「からだの脳」「お利口さんの脳」「こころの脳」の順番とバランスについてお話ししました。
www.glico.co.jp/boshi/futaba/no78/con01_02.htm
引き続き、学校歯科医として幼児期の口とその周りの形態や働きの現状と原因・対策を含めてレジュメに従い、パワーポイントデータの写真や模式図を用いて20分ほどお話ししました。口の働きをよくするには、情報が入りやすい体と心の形成が必要であり、目を見て話すことが大切です。質問もあり、関心の高さが伺えました。今年で6回目となる歯科指導「噛む力を育てよう」を毎年続けることによって、地域の子供たちに口やその周囲の形態と働きが正しく育っていくことを願います。全員参加のこのような機会を大切にしていきたいと思います。
昨年の就学時健診時の歯科指導
kojima-dental-office.net/20151001-450
内容 「噛む力を育てよう」をテーマとした歯科指導
講師 小島歯科医院 院長 小島登
日時 平成28年10月6日(木)14:00から14:20
会場 鶴ヶ丘小学校 3階会議室
対象者 平成29年度就学予定者の保護者 約30人
主催 鶴ヶ丘小学校
cms1.ishikawa-c.ed.jp/~tsurue/NC2/htdocs/
本日の歯科指導の内容について
大変参考になった 20人
参考になった 10人
難しかった 0人
本日の歯科指導をお聞きになりまして、ご質問ご感想などございましたらお書きください。
・ご飯中お茶を出していることが多く、無ければ各自用意し飲んでいるので
気をつけてみようと思った。
・普段の食べる姿勢、食事の献立を気をつけてみようと思います。
・歯のことばかり気にしていたが、舌や唇の形などは気にしていなかった。
参考になりました。
・歯のスペース不足、食事の姿勢など帰ったら見直し確認してみようと
思うお話が多くありました。ありがとうございました。
・食事習慣の改善、口腔機能のお話、大変参考になりました。
・ちょうど歯の生え替わり時期なので、いろんな話を聞け参考になりました。
食事の改善も工夫してみたいです。
・歯磨きの大切さがよく分かった。口の機能について詳しく教えて頂き勉強になった。
虫歯をなくすための手立て、方法について噛む時の工夫を知ったので、
これから意識して食べさせたいと思う
・ここ10年で子どもの歯が変わってきた原因は何だと思いますか?
先生は何が原因なのかのお考えを話して頂けたらなぁと思いました。
・毎日フロスして頑張っています。硬い物をしっかり食べさせていきたい。
・もっと小さい時にこのような話を聞きたかった。
・もっと早めに指導をもらいたかった。
・歯の大切さがわかりとても勉強になりました。ありがとうございました。
・矯正できる病院が分かってよかったです。
・矯正についてのお話が興味深かったです。一度診察して頂こうと思います。
ありがとうございました。
・分かりやすい説明で話が聞けてよかった。
・とても勉強になりました。ありがとうございました。
レジュメ
1.歯列不正や舌などの形態異常が増えている
①V字歯列、スペース不足→歯並びの問題
②舌の大きさと形
③ポカン口
富士山型のルーズな上唇、唇に締まりがない
就寝時に口が開いている、リラックス時に口が開いて白い歯が見える
参考に 安静時でも口で呼吸している習慣性口呼吸が増えている
本来、鼻で呼吸する。激しい運動をした時に補助的に口呼吸を始める
2.口腔機能の低下も目立ち始めている
”ぶくぶく”や”ごろごろ”うがいができない
スイカの種や魚の骨を識別して口の外に出せない
風船や風船ガムが膨らまない
口笛、指笛、手笛
舌打ちができない
舌を丸める
『パンダノタカラモノ』の発語が明瞭でない
細かくしたものを好んで食べる
食事の時に水分をとることが多い
食事の時にクチャクチャ音がする
口蓋にくっついた海苔をはがせない
唾液が少ない
イカのリングやパンの耳が食べられない
3.対策
①むし歯をしっかり治す
②食事時の姿勢
踵をしっかり床につけて食べる
お茶碗を持って食べる
③噛む工夫
飲み物を飲まないで食べる
大きい物を食べる
いろんな素材を食べる