鶴ヶ丘小学校就学時健診時の歯科指導2015
2015年10月01日(木)
10月1日(木)13時30分から45人の就学時歯科健診を行いました。永久歯に交換するためのスペースを確保できず舌側から永久歯の萌出しているお子さんが多く見られました。そして、保護者説明会において、それについての原因と対策を含めてレジュメに従い、パワーポイントデータの写真や模式図を用いて20分ほどお話ししました。今年で5回目となる歯科指導「噛む力を育てよう」を毎年続けることによって、地域の子供たちに口やその周囲の形態と働きが正しく育っていくことを願う。全員参加のこのような機会を大切にしていきたいと思う。
昨年の就学時健診時の歯科指導
kojima-dental-office.net/20140930-473#more-473
内容 「噛む力を育てよう」をテーマとした歯科指導
講師 小島歯科医院 院長 小島登
日時 平成27年10月1日(木)14:00から14:30
会場 鶴ヶ丘小学校 3階会議室
対象者 平成28年度就学予定者の保護者 約45人
主催 鶴ヶ丘小学校
cms1.ishikawa-c.ed.jp/~tsurue/NC2/htdocs/
レジュメ
1.歯列不正や舌などの形態異常が増えている
①V字歯列、スペース不足→歯並びの問題
②舌の大きさと形
③ポカン口
富士山型のルーズな上唇、唇に締まりがない
就寝時に口が開いている、リラックス時に口が開いて白い歯が見える
参考に 安静時でも口で呼吸している習慣性口呼吸が増えている
本来、鼻で呼吸する。激しい運動をした時に補助的に口呼吸を始める
2.口腔機能の低下も目立ち始めている
”ぶくぶく”や”ごろごろ”うがいができない
スイカの種や魚の骨を識別して口の外に出せない
風船や風船ガムが膨らまない
口笛、指笛、手笛
舌打ちができない
意識して舌を丸める
『パンダノタカラモノ』の発語が明瞭でない
細かくしたものを好んで食べる
食事の時に水分をとることが多い
食事の時にクチャクチャ音がする
口蓋にくっついた海苔をはがせない
唾液が少ない
イカのリングやパンの耳が食べられない
参考に 口腔機能の獲得
3.対策
①むし歯をしっかり治す
②食事時の姿勢
踵をしっかり床につけて食べる
お茶碗を持って食べる
③噛む工夫
飲み物を飲まないで食べる
大きい物を食べる
いろんな素材を食べる
④歯科医に相談
参考に 矯正治療
T4K、ムーシールド
本日の歯科指導をお聞きになりまして、ご質問ご感想などございましたらお書きください。
・ポカン口の子が最近多いなと思っていましたので、今日のお話を聞いてよく分かりました。よい歯にするためには、舌の動きやあごの発達なども大切で食とも関係してくると思いました。臼食後の歯磨き指導を継続していきたいと思います。
・歯列不正や舌の形の異常が増えていること、ブクブクうがいができない、食事の時に音がすることなど、歯の様子について大変分かりやすく説明して頂き、改めて噛む力を育てていくことの大切さを実感しました。むし歯をしっかり治すことはもちろんですが、毎日の食事の時に踵をしっかり床に着けてお茶碗を持って食べること、いろんな食材を食べることに気をつけていきたいと思いました。様々な実態について資料を見ながらお話を聞くことができて参考になる点が多く、よかったです。入学前に噛む力を育てる手だてについて教えて頂き大変有意義でした。