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精神科医による気分障害の診方

2016年09月15日(木)


第43回なんでも学術!なんでも回答?よろず勉強会
講 師  奥田 宏氏(ひろメンタルクリニック)
と き  2016年9月15日(木)午後7時15分~午後8時45分
ところ  近江町交流プラザ 4階・研修室1
対 象  保険医協会会員(参加は無料です)チラシ 精神科医による気分障害の診方
前回の奥田先生の講演 不安障害、気分障害と抗不安薬・抗うつ剤の違いを解説
kojima-dental-office.net/20090927-2126

メモ
1.気分障害は基本的に3種類に分かれる
  ①内因性(疾患と考えられるもの、躁鬱病、うつ病)
 病気ではないもの
  ②反応性(適応障害といえるもの)
  ③神経症性(家族関係や元々の性格・人格に由来するもの、
         あるいは絡むもので、人間関係に苦しむもの)

 *①は、なぜそうなったか理解できていない。
     環境の変化などで状態が飛躍的に変化する
  ②と③は、症状遍歴の話に理解できて、因果関係が割とハッキリしている
     最近このご時世で②と③は多くなっている
     ブラック企業で働いているなど
 *このうち薬が効くと思われるのは①内因性の7割
   抗うつ剤はうつ状態を良くするが、うつ病を治す薬ではない
    治るのはその人の自然回復力が総合的に発揮されるから

   ②と③は効かない。(明らかな原因があるのだから、それとどう向き合うか)
    ただし、日本では  (薬メーカーの大きな圧力によって)
   症状が2週間以上続き診断基準を満たすと薬を使えるようにした
    メーカープロパーが高い薬の売り込み攻勢を掛けてきている
      高い薬に効果があるとは限らない
   イギリスやフランスなどヨーロッパでは非薬物
 *本来は認知療法
    臨床心理士と一緒に「自分と向き合う暮らし」を見つける
      (カウンセリング)
    自己主張トレーニング

2.抗うつ剤による危険性
  ①双極性障害の場合は抗うつ剤による操転(うつ状態から急に躁状態)を起こす
    ・うつ病に見えても双極性障害は割と多い
      エネルギーが切れた状態を鬱の状態と理解
    ・元気がよすぎる状態の時に病気の認識がない
    ・強い抗うつ剤を使うと反動の操転もひどい
      抗うつ剤を増量して悪循環を起こしていることが多い
      少量の極力弱い薬を使うように心がけている
    ・気分安定剤や漢方を使うと思いのほか良くなる
      抗うつ剤から離脱できるとニコッと笑顔がこぼれる
    【双極性障害のめやす】
            ・元々エネルギーレベルの高い人
            ・頻回のうつ病性エピソード
            ・若年発症、産後発症
            などなど
  ②抗うつ剤を飲み始めた10代に自殺が多い(イライラして)

3.薬物療法
  ①双極性障害は気分安定剤を中心に  抗うつ剤を使わない
    リーマス、バブプロ酸、テグレトール、ラミクタール
  ②抗うつ剤
    トフラニール
    トリプタノール(最強)、アモキサン(No2)

【講演抄録】 この4月から療養病棟に入院されている高齢者で気分障害のある方の投薬を依頼されて、3 人受診されましたが、そのうちの2 人は気分の上がり下がりがあるとされ、双極スペクトラムと考えられました。ただしご高齢であり、投薬としては寝る前に軽い眠剤かマイナートランキライザーだけ。私の外来では大体7 割の気分障害の方が双極スペクトラムとして治療し、気分安定剤少量で安定する方が驚くほど多いです。高齢者では漢方だけの人もいます。そういった現状をお示しし、抗うつ剤などの使い方についても私見を述べたいと思います。

申込み  9月12日まで(講師の先生への質問がある場合は9月8日まで)に、
     参加申込書に必要事項をご記入いただき、
     FAXでお申し込みください。

  医療機関名 会員ご氏名
  講師の先生に聞きたいこと (9月8日まで)
主催 石川県保険医協会/ 学術・保険部
(FAX番号:076-231-5156)

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