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見逃してはいけない訴え

2011年11月17日(木)


こんな重症患者が歩いてくる その①
講師 金沢医療センター 吉村光弘先生
     総合診療内科(腎臓、膠原病)
聴講メモ
 「知的で地味な服装の女性は?」の質問から始まった。
  A.OL  B.図書館司書 C.大学生
 B.を選択してしまった。第一印象から入ると、落とし穴にはまりやすい。滅多にいないところから攻めるのではなく、一番多いA.を除外できるかどうかの確実な根拠をまず検討する。
 見逃してはいけない訴えに力点を置いた、様々な症例を供覧していただいた。考え方は非常に参考になり、異なる分野の話をこれからも聞いて視野を広げていきたいと思う。

1.問診の重要性
  患者は診断を伝えている  W.osler
2.入院させるか、帰宅させるかの判断
  ①疾患頻度が高く、危険性の高いものは入院を考える
  ②「何かおかしい」と考えた時には入院させる
    全体的な症状群と相容れない症状を偶然な症状と決めつけないで、
   何かおかしいと考える
    ・結びつかない2つの事象が初期症状にみられる
    ・異なる検査データの比率が乖離している
  ③重症患者に特異又は重要な症状がみられる時には入院させる
3.熟練医が外来を、研修医が入院を担当する
    ・熟練医は短時間に限定された検査で病態の大筋を見極める
    ・研修医は結果を予想しながら、あらゆる可能性を検索する
4.何が起きているのかを明らかにするために
  ①先入観にとらわれない
    ・直近の病気や印象深い症状に惑わされない
  ②仮説を立てる
    ・確定診断できる検査や所見を探索する(串刺し)
    ・確実に除外できる検査や所見を見つける(切り捨て)
  ③レパートリーを拡大する
    ・落とし穴に陥らない
    ・他人の意見を聞く柔軟性をもつ
5.その他
  ①低Na血症のほとんどは、医原性であり、なにか処置が間違えていると考える
     利尿剤に注目
  ②運動後の蕁麻疹
     小麦グルテンによる食事依存性運動誘発アナフィラキシー
  ③帯状疱疹の治療薬バルトレックスによる急性腎不全  

日常診療に必ず役立つ・・・・・・
第21回 よろず勉強会
とき 2011年11月17日(木)午後7時15分~午後8時45分
ところ 近江町交流プラザ4階「第1研修室」※駐車場は近江町駐車場へ(無料)
対象  保険医協会会員(参加は無料、定員は先着30人とさせていただきます)
申込み 11月11日までFAXでお申し込みください  11月17日吉村先生よろず勉強会・案内 
主催 石川県保険医協会/学術・保険部
電 話;076(222)5373 / FAX;076(231)5156

 このたび、「よろず勉強会」がバージョンアップします。これまでのテーマ設定による講演会方式から、テーマを特定せずに、謎解き方式で日常診療の要点に迫ります。
 診療所には、実にいろいろな患者さんが訪れます。症状もいろいろ、訴えもいろいろの中で、わたしたちは治療に当たらなければなりません。時には専門外であることから、大切なことを見逃してしまうことも・・・。そんなときに、他科や専門外の知識があれば、患者さんの訴えをより深く聞き取れ、治療に活かすことができます。
 バージョンアップの「よろず勉強会」では、外来患者さんの主訴や何気ない会話の中から、決して見逃してはいけないことを学び合いたいと思います。会場も駐車しやすい大きな所に変えました。ぜひ、たくさんの会員の先生方にご参加いただければ幸いです。

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