第10回食育講演会
2013年12月08日(日)
『お口の機能を育てましょう―歯科医師からのメッセージ』 出版記念講演会 第2弾
12月8日(日)10時から12時過ぎまで石川県地場産業振興センターにて、『お口の機能を育てましょう―歯科医師からのメッセージ』 出版記念講演会が8月の好評を受けて再度開催された。このパンフレットの活用も全国的に広がり、販売数)が5万部に近づこうとしている。また、月間保団連2013年12月号にも「パンフレットの出版に寄せて」と題して近藤先政子先生が寄稿されているので是非ご一読ください。
会場には、歯科医師、歯科衛生士、栄養士、保育士など100数名の参加があった。講師の近藤先生は「今の子供達にどんなことが起きているのか、それに対してどうすれば支援できるのか」について具体的な体験談も交えて、発達段階別に解説された。前回より内容が豊富になり、レジュメも充実し分かり易かった。
乳幼児口腔機能獲得を支援する際のポイントは、歯の萌出状態や舌・顎運動の発達を診ながら、段階ごとに適切に進めることであり、決して急ぎすぎないことである。そして、何より大切なことは子育てを楽しみ、子供に愛情を持つことと締めくくった。
講演終了後に、添い乳やクッションの上で横に寝かせながらの授乳、食事中の姿勢、指しゃぶりやおしゃぶり、顎が小さく歯並びが悪くなりそうな子供へのアプローチなどに関する質問があった。活発な意見交換ができ、素晴らしい会となった。
メモ
乳幼児口腔機能獲得支援をする際のポイント
歯の萌出状態や舌・顎運動の発達を見ながら、段階ごとな適切に進める
決して急ぎすぎない
1.咬めている子供は20%
カムぞうくん(こんにゃくゼリー)による咀嚼判定
参考として カムぞうくんくん
kojima-dental-office.net/20180410-4208#more-4208
2.パンの耳を食べられるか、食べさせているか
3.食べる動作は口だけでなく、全身を使っている
4.肥満傾向のある児童によく咬む指導をすると、改善傾向が見られることもある
5.手づかみ食べは、次のステップ、スプーンや箸などの食具の使用につながる
また、食べる順番や食べ方を選択する喜びを味わい、心の自立を獲得する
6.食材の切り方も影響する
千切り、乱切り、短冊切りなどは食べにくい
7.五感を言葉で表現する
8.足底をつくように調節しないと、食事中に立ったり、歩いたりする
9.添い乳やクッションの上で横に寝かせながら授乳させると、
疲れて1回量が少なくチョコチョコのみになることが多い
月間保団連2013年12月号を参考に
10.指しゃぶりやおしゃぶりは、小さい頃は手と口などの連携プレー獲得の大切な行為
2歳すぎると両手を使う遊びなどで徐々に少なくなる
おしゃぶりが鼻呼吸獲得のツールになるとの考えもある
11.畳に座っての食姿勢では、肘とテーブルの高さが重要
肘よりテーブルが高いと、左手がだるく腕を下ろすことが多くなる
12.顎が小さく、歯と歯の間のスペース不足の子供には、
するめを毎日15分ほど咬ませている
第10回食育講演会
『お口の機能を育てましょう―歯科医師からのメッセージ』 出版記念講演会 第2弾
講 師:近藤 政子
近藤クリニック 小児歯科学会認定小児歯科専門医
石川県保険医協会・食育プロジェクト委員
と き:2013年12月8日(日)午前10時から12時
ところ:石川県地場産業振興センター 本館 第5 研修室
対 象 : 歯科医師、医師、歯科衛生士、保育士、栄養士
お子さんをおもちの方、その他興味のある方はどなたでも
参加費:無料 申し込み必要(定員150人)
主催 :石川県保険医協会 食育プロジェクト
◎参加者にはパンフレット『お口の機能を育てましょう
―歯科医師からのメッセージ』を1冊進呈します。
kojima-dental-office.net/20130619-1477
申込方法 : 必要事項(団体名、電話番号、参加者名と職種)を明記し、FAX
(下記)またはE-mailを送付下さい。
申込締切:12月2日(月)
申込先 :石川県保険医協会
www.ishikawahokeni.jp/
〒920-0902石川県金沢市尾張町2-8-23
太陽生命金沢ビル8階
TEL 076-222-5373
FAX 076-231-5156