離乳の支援
2009年03月26日(木)
~「もの」から「人」へ~
~「教える」から「支える」へ~
とき 2009年3月26日(木)19時半から21時半
ところ 保険医協会会議室
講師 濱口優子氏(石川県子育て支援課 母子保健グループ、管理栄養士)
主催 保険医協会食育プロジェクト
食育プロジェクトのメンバーと濱口氏と食べることと離乳や保育について議論した。かほく市健康福祉課の栄養士も特別参加した。食育に関して同じ方向を向いていることが確認できた。授乳や離乳食に関して管理栄養士からの視点は非常に参考になった。協力して子育てをサポートする信頼関係が築けた。
メモ
1.平成15年に栄養改善法が廃止になり、「健康増進法」が施行された。それに伴い集団給食施設が特定給食施設になり、栄養管理が追加になった。。
栄養改善法
www.houko.com/00/01/S27/248.HTM
健康増進法
www.kenkounippon21.gr.jp/kenkounippon21/law/index_1.html
2.平成17年に「栄養所要量」が廃止になり、「日本人の食事摂取基準(2005年版)」となり、「もの」から「人」へ考え方が変わった。真の必要量は誰にもわからないから、個々のアセスメントや継続的なモニタリングすることにより確かめ、また、不足や過剰のリスクを生じる確率を低くする。
www.mhlw.go.jp/houdou/2004/11/h1122-2.html
3.平成16年「保育所における食を通じた子どもの健全育成(いわゆる『食育』)に関する取組の推進について」
平成17年「食育基本法」
平成21年「保育所保育指針の改定について」
「赤・黄・青(どの栄養素がどのくらい必要か)を教える」から「食べる力の育ちを支える」また、「集団から個人を見る」に変わった。そして、栄養士だけでなく総合的に様々な職種や関わりで支えていくことになった。
4.平成19年「授乳・離乳の支援ガイド」
「『もの』から『人』へ」と「『教える』から『支える』へ」から作成された
目的は「子育て支援」であり、授乳・離乳の基本を教えることではない。
一人一人の発達を重視し、食べる機能の発達に着目している。
参考図書
授乳・離乳の支援ガイド 実践の手引き
財団法人 母子衛生研究会 編集
母子保健事業団 発行
2008年3月25日発行
3500円
5.お母さんの子育ての悩み
不安は授乳期と離乳期が多い。
「アレルギー予防のために、その食品をお母さんが食べない」は間違い。
ミルクを作るお湯は一度沸騰させて70℃にして使う。
母乳を飲ませられないことで、お母さんが自信を失わないように配慮する。
離乳開始前にスプーンの練習をしない方がよい
離乳開始頃は味付けの必要はない
6.咀嚼機能の発達の目安
離乳食開始時スプーンを下唇にのせることと上唇を閉じてきてからスプーンを抜くゆとりを持つこと
10ヶ月頃目の前の食べ物をつかむ動きを止めないようにする
足底が床にしっかり着き、テーブルの高さは肘の高さが目安
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