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口腔がんの浸潤像(特に4D型)と悪性度

2011年11月19日(土)


講師  川尻秀一先生
     金沢大学医学部付属病院歯科口腔外科学教授
日時  平成23年11月19日(土)  午後5時~6時
場所  ホテル日航金沢
主催  金沢大学医学部付属病院歯科口腔外科同窓会

まとめ
 浸潤様式4D型癌の生物学的性状は他の浸潤様式(特に4C型)の癌と比較し、以下の5点に相違が見られる。
  1.高いリンパ節転移率と低い生存率を示した。
  2.特徴的な組織像を呈し、他の浸潤様式の組織像との移行型は認められなかった。
  3.免疫組織学的に高い増殖能、癌細胞間接着の消失、癌細胞の高い運動能、高度の間質破壊、血管やリンパ管の変化や間質の線維化などが観察された。
  4.in vitroにおける癌細胞は間葉系の細胞の特徴を示した。
  5.動物への可移植性は低く、in vivoの実験モデルにおける4D型癌の再現は困難であった。

 口腔癌の生存率は年々徐々に向上して、現在の5年生存率は約75%。治療成績をさらに向上させるためには、4D型の癌患者の生存率の向上が必須。また浸潤機序の解明が、新しい治療法の開発につながるものと確信している。今後もこれらの研究ならびに臨床を、推進していく所存である。

Y-K分類 
kojima-dental-office.net/20110319-2246

川尻秀一教授
平成23年8月1日 歯科口腔外科学教室第3代教授に就任

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