がん患者を支える口腔管理・連携事業 第4回講習会
2013年06月30日(日)
日時 平成25年6月30日(日)13:00~17:00
内容 がん患者に対する適切な口腔管理、がん診療病院との円滑な連携を実践するため
のトレーニングを、ワークショップ形式で行います。
講師 金沢医療センター精神科医長(腫瘍精神担当) 小室龍太郎先生
金沢医療センター歯科口腔外科医長 能崎 晋一先生
場所 石川県歯科医師会館 2F大ホール
対象 歯科医師・歯科衛生士
主催 石川県歯科医師会
歯科医師・歯科衛生士が60~70名ほどが参加していた。事前に予告されていた内容がワークショップだけで、詳細が明らかにされていなかった。少し不安と好奇心があった。当日参加すると、4~6名の班に分けられていた。先ず、6つの事例とテーマが紹介された。それぞれの班は、決められたその中の1事例を1時間ほど議論し、KJ法にて問題点や論点の流れを見える化し、パネルに表記する。そして、各班が順番に発表し、フロアと討論した。
初対面の人と話し合う楽しさがあり、自分では気づかない着眼点や発想に驚かされた。隠れた意図を読み解く喜びもあった。
メモ
①ガン患者に対する医療者間コミュニケーション
化学療法5コース目を控えた患者が歯肉が腫れて来院。
消炎後抜歯適応と判断したが。
・化学療法には有害事象がある。
・抜歯に問題となる有害事象とは?
・医療者間でのコミュニケーション?
*文書による情報交換
電話による場合のマナー
②がん患者と医療者とのコミュニケーション
家族みんな来院している患者
抗がん治療が中止となった患者さんでが差し歯がとれて来院された
・がん治療が中止になった患者の気持ち
・心のケアの必要性?
・がん患者とのコミュニケーション?
*共感と寄り添う気持ち
③手術療法後の口腔ケア
術後誤嚥性肺炎予防のために口腔ケアをがん治療病院から依頼された
・周術期に何が起きるのか?
・口腔ケアの必要性は?
・情報提供書から探る
*歯科に対する動議付け
情報提供書の発行日から約3週間後に来院(入院日までわずかとなる)
45歳の若さで上顎無歯顎、下顎旧歯部残根5本、前歯部骨吸収著明
*治療計画 感染源の除去
④化学療法時の口腔ケア
胃切除後の外来通院でのS-1補助療法開始に伴う口腔ケア依頼
・S-1で何が起きるのか
・口腔ケアの必要性
・情報提供書から探る
*口腔粘膜炎の口腔ケアによる軽減
⑤終末期の口腔ケア(在宅歯科医療)
歯周病のメインテナンスで来院している患者の義母に対する相談
抗ガン治療中止後、在宅を希望
・家族は第2の患者
・がん診療連携拠点病院?
・在宅治療とは?
*地域連携室
⑥摂食嚥下、栄養管理
舌がんにて半側切除、即時再建、化学療法を受けた患者が
うまく飲み込めないと訴えて来院
・摂食・嚥下への介入は?
・栄養管理への介入は?
・頭頸部がんへの放射線療法
*摂食機能障害を先ず分類する
高次機能障害(脳神経)
口腔機能障害(局所)
*口腔機能の場合は歯科が専門
タの発音に問題があれば
舌接触補助床
パタカの発音練習
挺舌(舌を前に出す)
*他職種とのチーム医療
言語聴覚士や管理栄養士など
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