うちの子、朝ごはんを食べてくれません
2021年11月26日(金)
「食べるために脳を働かせること」が必要です。「食べたい」の意思は心が支配していますので、「お腹が空いた」という信号を脳がきちんと受け取らなくてはなりません。この「お腹が空いた」を認識する食欲中枢を働かせるためには、セロトニンという不安抑制に働く脳内物質が欠かせません。このセロトニンを分泌させる一番の条件が、早寝早起き。眠る時間帯が重要で、夜10時~朝8時の10時間より、夜8時~朝6時のほうがセロトニンをきちんと取り込めます。小学生なら9時までに寝たほうがいいです。
脳と朝ごはんには密接な相互関係があります。脳を動かすために必要なものは、酸素とブドウ糖とアミノ酸。ブドウ糖とアミノ酸の2つは食べ物から摂取します。従って午前中に脳を働かせるには、朝食をとることが必要。きちんとお腹を空かせて食事を摂って満足することは、間脳や延髄の中枢をきちんと刺激しますので、基本的な情動がコントロールされやすくなります。
早寝早起き朝ごはんによって脳と心、からだのバランスを維持できます。なぜなら、脳は身体の機能、情動、自律神経などの働きを司る「古い脳」ができてから、記憶や思考、情感を司る「新しい脳」が発達し始めます。最後に適切なコミュニケーションに欠かせない「前頭葉」が育つという順番があります。ところが、夜更かししたりしてベースになる古い脳を育てないまま、塾とか習い事等々で新しい脳を育てるところに走っても、バランスが崩れます。
ここぞという時自分の意思で動ける力は、日頃の生活の中で前頭葉を活性化させて、脳をきちんと成長させることで身につきます。子どもは早寝早起きさせて、ちゃんと朝ごはんを食べさせていれば全てうまくいきます。親がしてあげられることは、良い習慣をつけてあげること。
参考に 山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る
kojima-dental-office.net/blog/20211124-15014#more-15014
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