小島歯科医院 名誉院長ブログ

4歳になるがクチャクチャ食べが治らない

2018年10月17日(水)


吸綴窩 母乳の時は口の中が狭い方が陰圧になり飲みやすい。口の中が広くなっていくと、舌が動きやすくなり、いろんなものを噛んで食べられるようになる。しかし、例えば離乳期に上唇を働かせ唇を閉じさせることを意識していないと、唇の形が山形のままとなり口呼吸になりやすい。また、幼児期初期にコップ飲みをさせずに、マグカップにストローを使っていると、陰圧になりやすい狭い口から食べやすい広い口へ移行せず、唇や舌の食べる働きに遅れを生じやすくなる。舌がしっかり持ち上げられないと、クチャクチャ食べになってしまう。そのために、吸綴窩の名残があり、口蓋がドーム型になっていないこともある。そして、歯が内側に倒れたままで口の中も狭く歯がデコボコに生えている。
 食事時にすこし注意して、舌と唇の訓練すれば、2,3ヶ月で良くなる。
 口腔機能発達不全症の訓練と治療を保険診療で
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1.食事時の注意点
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 ①食姿勢を整えること。
   踵をしっかりつけて座る、身体を起こし茶碗を持って食べる。
 ②前歯でかじって奥歯でしっかり噛んで食べる
   飲み物で流し込まない
   大きな物やいろんな素材を食べる
 ③口を閉じてゴックンする
 ④良くなるまでは、よそ見をしないで食べる
2.訓練
 ①舌の持ち上げ
  ・大きな口を開けてクリアな音になるまで舌打ちの練習をする
        ・上あごに小さな海苔を貼り付けて舌で剥がす(何秒かかるか記録する)
  ・メリハリを付けてゆっくり「パンダノタカラモノ」発音練習
 ②唇を閉じる
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  ・鼻で呼吸しながら、左右の頬を交互に膨らませてブクブクうがい
  ・風船を膨らませて唇だけで保持してもう一度膨らませる

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