食品による窒息を注意しましょう
2009年01月18日(日)
昭和大学歯学部向井美恵教授の調査によると、2003年に食べ物などを喉に詰まらせて亡くなった人の数は8、570人であり、65才以上の高齢者の占める割合は、84.1%と高く(この中で80才以上の割合が53.6%)、また朝食の一口目が多いです。
高齢者では、朝食をとる前に歯磨きなどして口腔内の感覚を鋭敏にしておくことや、嚥下体操(食事前の準備体操)することが大切です。詰まりやすい食品の場合は、一口ずつ嚥下を確認し、少量の水を飲む交互嚥下する事をお勧めします。定期検診を受けて口腔機能の問題点や改善方法を歯科医に相談しましょう。
また、自分の一口量を分かっていない幼児では、ミニトマト(半分や1/4に切れば大丈夫)など弾力性のある大きな物を口に頬張りますと、窒息する危険があります。保護者が見守り、姿勢よく座らせ、前歯で噛み切る習慣をつけましょう。口の中に食べ物を入れたまま走ったりさせないようにしましょう。
万一の時には、119番に通報し、応急処置(背部叩打、ハイムリッヒ法)を試みます。高齢者では、口の中に食べ物が見えれば掻き出します。
以下のホームページもご覧下さい。
「食品による窒息の現状把握と原因分析」調査について
www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/chissoku/jimu080508a.html
食べ物による窒息事故を防ぐために
www.fsc.go.jp/sonota/yobou_syoku_jiko2005.pdf
食べ物による窒息事故を防ぐために
www.fsc.go.jp/sonota/yobou_syoku_jiko2005.pdf
嚥下体操
www.kokucare.jp/training/training/enge/
応急処置(背部叩打、ハイムリッヒ法)
www.med.or.jp/99/kido.html
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