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下肢静脈瘤ー専門医からのメッセージ

2021年06月03日(木)


下肢静脈瘤血管内治療 「不適切治療」に注意
講師 遠藤將光氏 城北病院血管外科

 メモ
A.基礎知識
 1.下肢静脈
  ・深部静脈(骨の直ぐ近くを動脈と伴走)
  ・表在静脈(皮膚の直ぐ下) 脆弱な二葉弁
 2.下肢静脈瘤  わかりにくい疾患
  ・表在静脈内にある弁が壊れてしまうと、深部静脈から逆流して
   うっ滞し静脈瘤を作る
  ・足がだるい、むくむ、こむら返り、血が固まって痛む、色が付く、潰瘍などの症状
    美容上気にされる方
  ・男女比では1対4で女性に多い(静脈学会と産婦人科との協力体制が必要かも)
    妊婦のむくみに対して弾性ストッキングを使用する場合は夏場の熱中症に注意
 3.治療法
  ・保存療法  弾性ストッキング(圧迫療法)
  ・手術療法
    ①ストリッピング術  逆流している静脈を抜去・切除
    ②血管内治療
      焼灼  レーザー、ラジオ波
      栓塞  グルーで接着
    ③硬化療法 主に細い静脈瘤
      刺激性の薬剤を静脈瘤内に注入し、静脈を閉塞させる

B.下肢静脈瘤血管内治療
 1.適応症 「患者」のためを考えた治療
   ・静脈逆流による症状があり、困っている
     (足の腫れやむくみがあるから直ぐ手術ではなく弾性ストッキングで対応)
     (外見上気になるも適応除外)
   ・現在の逆流時間が超音波画像にて2秒以上確認できる
     (0.5秒以内は正常範囲)

 2.重篤な合併症
 頻度は極めて少ないが、翌朝の超音波画像にて早期発見が必要
 ・深部静脈血栓症
 ・肺血栓栓塞症

 3.保険者による調査と査定、指導
  ・保険収載されてから件数が劇的に増えた
  ・表在静脈が破壊されても深部静脈があるので、
    直ちに静脈血流に問題を生じないことも一因
  ・超音波画像、資料の保存が保険算定要件になる
  ・専門知識のある静脈学会員が保険者に協力
 下肢静脈瘤血管内焼灼術の不適切治療に対する声明 2020年1月10日
js-phlebology.jp/?p=1508
 「不適切治療」に注意 日本経済新聞 2021年1月25日
www.nikkei.com/article/DGKKZO68418780S1A120C2TCC000/
 手術をその場で決めない、他の病院でセカンドオピニオンを受ける

下肢静脈瘤ー専門医からのメッセージ
講師 遠藤將光氏 城北病院血管外科
日時 2021年6月3日(木)午後7時30分~9時
ところ ハイブリッド形式
    オンライン会議システム(Zoom)または
    石川県は保険医協会・会議室(7人限定)
対象  会員医師・歯科医師
    会員医療機関のスタッフ
参加費 無料
申し込み 必要事項(医療機関名、指名、参加形態)を明記し、参加申込書
     参加申込書をFAXするか、メールフォームより申し込みください。
主催  石川県保険医協会/学術・保険部

開催にあたって
 下肢静脈瘤は、週刊誌などでも取り上げられ、妙齢の女性を中心に関心が高いと日々感じています。簡単に治せるような宣伝文句も目にしますが、きっとちゃんとした適応があるに違いありません。そこで、今回のよろず勉強会は、長年、金沢医療センターはじめ基幹病院で血管外科医としてご活躍の遠藤將光先生に、王道は何か、本当に患者のためを考えた治療は何かを語って頂きます。
 今回も、会場とWebのハイブリッドで開催します。ぜひ遠方の先生方もご参加ください。

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