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血液疾患診療に関する最近の話題

2009年09月05日(土)


歯科に必要な一般医学の講演会-
基礎知識と最前線 - シリーズ 第⑥回 
講 師 小谷 岳春 氏 NTT西日本金沢病院 内科医長
と き 2009年 9月5日 (土) 18時半~21時半
ところ 金沢都ホテル 5階 加賀の間
対  象  : 会員医療機関の 歯科医師、医師、スタッフ (定員 50人)
主 催 :石川県保険医協会
メモ
1.貧血が男性に見られる時は、大きな病気(胃ガンや大腸がん)が隠れている場合が多い。
2.血友病の患者さんが凝固因子の補充療法を受けていても、稀に(3-5%)抗体(インヒビター)ができて止血しないことがある。
3.特発性血小板減少性紫斑病は、幼児のウイルス感染による場合には自然治癒する。成人型でピロリ菌陽性なら、除菌が治療の第1選択になる。
4.慢性骨髄性白血病に対する分子標的治療薬としてグリベック(白血病の発生メカニズムに存在するタンパク質にぴったり合う低分子有機化合物)が開発され、劇的な治療成績を上げた。
5.非ホジキンリンパ腫の治療でモノクローナル療法(リツキサン)が注目されている。
6.同種幹細胞移植治療では、移植21日前までに歯科を受診し、移植後の敗血症の原因となる歯科疾患をチェックする。動揺有る歯周炎や根尖病巣のある歯は抜歯する。
6.造血幹細胞移植・ミニ移植は、前処置の抗がん剤などを減らし、残った白血病細胞を移植後の免疫力で根絶やしにするGVL効果が出るのを待つ方法で、今まで同種移植を受けられなかった高齢者や臓器障害のある患者さんでも受けられるようになった。

  <案内文>
遥か昔、学生の頃、医学部講師による『一般医学総論』の講義を受けた記憶があります。しかし、血液の疾患についてはほとんど記憶がありません。卒業後に購入した『臨床血液学』も眠ったままです。
血液に関する病気は?と聞かれて、貧血、紫斑病、白血病、ホジキン病、多発性骨髄腫などの名前くらいしか思い起こせませんし、患者さんの持参する血液検査のデータを見ても正確な意味が分かりません。これではあまりに寂しすぎます。
我々歯科医師は、日々、観血処置に対処する必要に迫られている状況にあるにも拘らず、血液疾患に関する最新の情報に乏しいのではないかと思われます。
今回の講演テーマ設定の背景に関しては、多くの歯科医師も同意されることと思いますが、この辺でもう一度、血液疾患を基礎から学ぶ必要があるのではとの猛省から生まれました。
小谷先生の講演により、我々の血液疾患に関する知識が更新されると同時に、歯科臨床活用に大きく貢献することを請け負います。また、この種の講演は希だと思われ、少ないチャンスをご活用いただけるよう、ご参加の程をお願いいたします。  

<抄録>
血液疾患はそのほとんどが白血病・リンパ腫をはじめとした悪性疾患で占められています。白血病は以前までは「不治の病」として知られていましたが、近年では医療の進歩に伴い、分子標的療法や造血幹細胞移植など新しい治療を導入する事で、治癒を目指せる病気になってきました。
今回の講演では、血液疾患の基礎から最近の話題を分かりやすくまとめ、血液疾患を合併されている患者さんの歯科診療する際に少しでも役に立てるような内容でお話させていただきます。

―経 歴―
  金沢大学医学部、同大学院医学系研究科を卒業
  金沢大学病院血液内科、福井県済生会病院内科、
  石川県立中央病院血液内科で勤務。
  現在、NTT西日本金沢病院内科医長。

●参加申し込みは、保険医協会事務局まで。
電話:076-222-5373/FAX:076-231-5156/Email: iskw_ono@doc-net.or.jp

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