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歯科医師のための最近の眼科

2003年03月01日(土)


サタディナイトセミナー
とき   2003年3月1日土曜日午後7時~9時
場所   都ホテル 5階能登の間
講師   うしむら眼科クリニック
       院長   牛村  繁
主催   保険医協会歯科部

 3月1日(土)午後7時~9時まで都ホテルでサタディナイトセミナーが開かれました。今回は美川町で眼科を開業されている牛村繁先生をお迎えして講演していただきました。会場には医師、歯科医師が25人ほど集まりました。
 視力障害をきたす疾患として頻度の高い白内障、緑内障、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症の患者さんの視力、視野、色覚などの視機能について、目の解剖に始まり詳しく話されました。糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症の患者さんでは、黄斑部が傷害されないと視力障害が出ないために、また、片眼の視野が少し欠けても気づかないために、発見が遅れ失明することもあります。網膜の障害では青黄異常が見られる事があります。治療としては出血部位をアルゴンレーザーを使い光凝固させて、新生血管の発生を防ぎ大量の出血を防いでいます。緑内障は40才以上で3.56%にみられ、80%が気づいていません。狭くなった視野は元には戻りません。治療は眼圧を下げることです。このような情報を伝え、注意をうながし、特に糖尿病や高血圧の患者さんには眼科を受診することを勧めたいです。
 老化とともに増えていく白内障の手術の様子をビデオで拝見させていただきました。眼球壁に3.5mmの切開を加え、水晶体後嚢を残し、超音波と吸引により水晶体を取り出し、折り畳んで挿入して広げて6.0mmのレンズに置換するテクニックのすばらしさに感動しました。
 続いて診療中の異物飛来による目の外傷には保護眼鏡が有効です。老眼鏡は少し強いものを、近視用はなるべく弱いものを使用するとよいとアドバイスされました。
 講演終了後、熱心な討議がされ、それぞれの領域の疑問をぶつけ合い、医科歯科共同体の利点を存分に発揮したすばらしい会になりました。

略歴は、昭和60年3月日本医科大学を卒業し、同年金沢大学医学部眼科学教室に入りました。その後金沢大学眼科外来医長、市立砺波総合病院、珠洲市総合病院、公立松任石川中央病院眼科医長を経て、平成9年10月より、牛村医院副院長、平成14年4月より美川町にてうしむら眼科クリニックを開院しました。

サタディナイトから月刊保団連へ

3月1日に歯科部で企画したサタディナイトセミナー『歯科医師のための最近の眼科』が注目され発展して、講師の牛村  繁先生が執筆された『歯科医師に必要な眼科の知識』が月刊保団連6月号の診療研究に掲載されることになりました。嬉しく思います。読んでみてください。

抄録
 歯科と眼科とは鼻を隔てて近い領域の治療である。患者のみならず、歯科医師にとって、治療時の目の影響が危惧される。実際の歯科治療時に起こりうる問題点、対処法、治療法について講演していただく予定です。この機会に聞きたいことや疑問がありましたら事前にメール、ファックスでお知らせください。多数の参加お待ちしています。
話題
A.患者に対する疑問
 1.患者の眼内に薬物や異物が入ったときの対処
 2.全身疾患があるときの見え方
     糖尿病など全身疾患を有する患者さんがどんなふうに見えるのか
     ブラッシング指導時に歯肉や赤染めがきちんと見えているのか
     視野がどのくらい狭くなるのか
     色の識別はどのくらいか
     どの色が見えにくくなるのか
 3.目から分かる全身疾患
B.歯科医師自身の目について
 1.歯科治療中の眼内への異物やレーザーの影響
 2.老化現象としての老視と白内障
 3.近視に対するレーザーによる屈折矯正手術
C.眼科の最新情報

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