「心の時代」だからこそ 知っておきたい心療内科のことを
1999年08月28日(土)
Saturday Night Seminar 第3弾
心療内科とは何なのか
精神科とどう違うのか
講師 加藤佐敏先生(金沢市武蔵にて開業)
開催日時 1999年8月28日土曜日 午後7時から午後9時
開催場所 石川県保険医協会 会議室
参加対象 会員、スタッフ
参加費 無料
書店でふと手にした心療内科の本から企画が走り、あっという間にセミナ-の日を迎えた。企画した私も驚くくらい、多数の参加があり、会議室は超満員になった。
心療内科を訪れる症例や自分でつかめるストレス症状についてのお話があり、ここに出席するようなまじめな方がストレスを一番受けやすく、程度を越えるストレスがいろいろな症状を引き起こすことをわかりやすく説明された。また加藤先生自身のストレス解消法である宴会療法と呼ぶ愚痴を言葉にして発散する方法や開き直り法が紹介された。
歯科診療室にも心のトラブルを抱えて来院する患者さんも多くみられるようになり、器質的な異常が診られないが、不安を訴える患者さんも増えてきている。患者さんとどう向き合い、心の悩みを医師が一緒になってどんな具合に解決していくのか、また本人の気持ちや感情を理解し、さらには、本人も気づかない問題を浮き彫りにし、自分自身で決断できる支援体制も整えたい。
後半は歯ぎしりの対策、不眠症、睡眠剤、病気に対して後ろ向きな人、ブラシングに消極的な人について熱気溢れる質疑応答に盛り上がった。最後に歯周病や顎関節症などの睡眠中に引き起こされる悪化について、歯科医と心療内科医との相互理解と協調が必要であるとの認識で一致した。
心療内科とは何か
心のトラブルによって発生する病気を扱う
心身医学を専門に研究し、患者を診る診療科目
心の悩みを患者さんと医師が一緒になって解決していく
内科的な病気について、身体面だけでなく、心理面をも含めた全人的な立場から病気の診断や治療を行う診療科
精神科では精神の病気を治そうとするが、心療内科では個々の体の病気を治療しようとする。
KKベストセラ-ズ 桂戴作監修「心療内科のすべてがわかる本」一読をお勧めする。
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- カテゴリー: 歯科に必要な一般医学