小島歯科医院 名誉院長ブログ

特別養護老人ホーム第二長寿園及び長寿園の取材

2025年04月19日(土)


choujukai-isk.jp/choujuen/
 映像では伝わらない珠洲・見附島の変わり果てた現実を思い知らされ、それでもそこで生き抜く人々への応援を続ける覚悟を悟る。
日時:4月18日(金)午前10時~10時20分
 場所:特別養護老人ホーム第二長寿園
     石川県鳳珠郡能登町字布浦ノ字10番地3
   4月18日(金)午後1時30分~2時10分
    特別養護老人ホーム長寿園
     石川県珠洲市宝立町春日野4
参考に
 特養アカシア荘を取材
kojima-dental-office.net/20170629-3789#more-3789
 18日(金)午前7時に内灘を出発し、のと里山海道を北上。朝から能登へ向かう車が多い。特に、ダンプカーや工事車両車、建築機材や材料を荷台に載せた車が目立つ。穴水を越えたあたりから道路に上下左右の湾曲や修復が多くなり、周辺集落の屋根にブルーシートが目に留まるようになる。のと里山空港ICから珠洲道路に入るとなお一層被害の程度が激しくなってきた。道の駅桜峠でトイレ休憩。まだ仮設トイレ。復興より下水道の復旧だ。桜が満開。自宅より、2週間ほど遅い。
 第二長寿園に到着。施設長から能登半島地震の被災状況やその対応について時系列で報告を受け、課題を話し合う。地震発生直後に電気、水道、浄化槽などのライフラインが完全にストップ。その上、津波警報のため約250名の地域住民を緊急避難受け入れ。食料備蓄には限界がある。翌日から豊富に水が届き、3日からパンが届く。5日に電源車。7日に住民が避難所へ移動。同日、介護力としての家族とセットで福祉避難所開設。17日DMATが来園。医療と介護の制度の違いが浮き彫りに。人的な支援と派遣介護スタッフの資金面で支えるしくみの必要性を切実に訴えていた。
 参考に
大規模災害発生時における被災地の在宅介護サービス提供体制への問題提起
 東日本大震災の教訓を生かす~災害発生時の介護事業者必携マニュアル85ページ
www.yokohama-ri.co.jp/rouzin_hoken24/pdf/jigyosha_hikei.pdf
 施設内の建物接合部の乖離や地盤沈下による建物基礎部との段差の生々しさに言葉が詰まる。それでも半壊の認定がされない。淡路島の野島断層を思い出す。
 野島断層
kojima-dental-office.net/blog/20250308-21405
 両園の移動途中に広がる潰れた家、一面の更地を見ると心が痛む。仮設住宅の一角に仮設の歯科診療所。隣の仮設店舗で「たいこ饅頭」。「のんち」、10年ぶり。満員、名前を書いて外で待つ。暑い。冷たいかき揚げうどんがうまい。歯ごたえ、のどごしがたまらない。

 能登さいはての旅 2015年03月22日
kojima-dental-office.net/blog/20150322-5046#more-5046

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