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特養アカシア荘を取材

2017年06月29日(木)


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 29日(木)午後2時から3時半まで保険医協会医療福祉部と歯科部が、かほく市白尾の特別養護老人ホームアカシア荘を取材。施設長、事務長と介護部・看護部・栄養部の代表が対応。
 施設長が設立からの歴史と熱い思いを語り、介護部長が現場の取り組みと結果を報告。看護師が補足。
 「要介護になったら特養で治す」との思いから、科学的介護で4つの基本ケア(水分、食事、排便、運動)に取り組み、自立を支援する。3年間は悪戦苦闘したが、定着すると利用者との関わりが増え、お風呂にも6割の利用者が入れるようになった。オムツ代が年間500万円から380万円に減少した。良くなっていくと、要介護度が下がり報酬が少なくなる仕組みがある(改善要望)。オムツ内排便『ゼロ』への挑戦では、最後の一人への4ヶ月必死な取り組みが職員のスキルアップとチームワークを育み、原因の分析と対応をそれぞれが考え話し合えるようになった。そして、元気で笑顔な職員が集まる。誤嚥性肺炎0への新たな挑戦が始まった。起床時の舌ケアがどんな成果をもたらすのか楽しみである。

 誤嚥性肺炎予防に歯科医は細かな口腔清掃に固執していたのかもしれない、口腔機能・全身の活動がより重要なかもしれないと思うようになった。まったく染まらないPlaque freeを求めるのでなく、少しぐらいのばい菌がいても健康な歯肉で過ごせるPlaque controlを思い出す。訪問歯科診療を望まれた。

 オムツ内排便『ゼロ』達成報告会・記念講演会
kojima-dental-office.net/20161112-3208#more-3208
 Plaque freeよりPlaque control
kojima-dental-office.net/20000110-256#more-256

大川義弘報告
 竹内孝仁氏が書いた『医療は「生活」に出会えるか』は、大川取材員にとって衝撃的な本でした。キュア優先の病院医療により、機能障害や認知症をもった高齢者がかえってその程度を悪化させてしまいがちな中で、生活の場面でまたは生活にそった医療を提供する重要性を示してくれました。竹内氏はその後、介護職のプロフェッショナリズムは自立支援を実現することであるとして、いわゆる「水・食事・排泄・運動」を基本に据えた介護を提唱し、おむつゼロ・便秘ゼロ・骨折ゼロ・抑制ゼロ・寝たきりゼロを全国の特養で実現してきました。「科学的介護」と呼ばれているそうです。要介護5で3年間両便失禁でおむつ、寝たきりの方が、歩いておむつが外せるという成果が上がっていると聞いてびっくりです。科学はデカルト以来、方法論として要素に徹底的に分解していくなかで発展してきましたし医療も同様です。が、高齢者は要素的に分解してアプローチしても効果が上がりません。人間が生きていくうえで、水分をしっかり取り、適切な栄養を摂取し、良好な排便コントロールで、適度な運動をしていくことは当たり前です。生活の基本です。このことを介護現場で実践して成果を上げ、最近では誤嚥性肺炎ゼロを目指している特別養護老人ホームがあると聞いて取材にでかけました。かほく市にあるあかしあ荘です。あかしあ荘から施設長をはじめ各部署の担当者など5名に対応してもらいました。パワーポイントで資料が示されました。3年間の悪戦苦闘という文字がチラリと出てきましたが、その文字の裏には、職員が一丸となって、新しい試みを実現していく上での大変さがあったのだなと感じました。入居者にとっては、失禁による不穏が減った、おむつ皮膚炎の減少、認知症者対応困難者が減少、ADLの向上などめざましい成果が上がっています。この入居者に現れている変化に、家族にとっては、びっくりで歩く姿をみて長男夫婦が涙ぐんだりのエピソードがありました。 職員側にとっても最初は大変だったものの定着し始めると利用者との関わる時間が逆に増え、不穏・多動な人に手を取られることが減ったりと「介護上手は手間いらず」を地で行っている感じでした。こんないいことならどこも実施すればいいと思われますが、導入しても途中で挫折することもあるようです。あかしあ荘で成功したのは、リーダーである施設長の「熱い想い」とそれを理解し実践するスタッフの存在です。取材日も午後7時から学習会があるとのこと
誤嚥性肺炎ゼロをめざす取り組みについてもお聞きしました。これは「ピュアグループ 歯科衛生士事務所」代表者の精田紀代美氏が提唱し実践している活動です。高齢者の死因の1位は肺炎でその90%が誤嚥性肺炎なので誤嚥性肺炎ゼロというのは達成できたらすごいことだなと思います。あかしあ荘の取り組みはまだ道半ばですが、おむつゼロを達成した実績と施設長を先頭にした入居者のためにという思いがあればいずれ達成されるものと期待できます。
要介護3以上だった人が2以下に改善する例があるのはとても喜ばしいことなのですが、特養の入居資格が要介護3以上という制度との矛盾があります。前回の介護報酬改定で報酬が下がった一方、介護職の給与を上げなくてはならないという困難もあります。歯の治療が必要になったときは、訪問歯科で協力して欲しいとも言われました。
 取材が終わって取材班が玄関まで移動したのに、平田取材員は施設長と意気投合したのか話が弾み、なかなか戻ってきませんでした。 小島取材員は「熱い想い」を持っている者どおしだからだねとぽつり。

    取材の前に寿司処 松ので腹ごしらえ。
kojima-dental-office.net/blog/20110104-3667#more-3667
 12時前に着いたが超満員。カウンターも、小上がりも、2階も。11時半に開店したそうだ。20分後に予約。

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黒鯛
ヒラマサ
タイラガイ

穴子
カワハギ
げそ
鉄火巻き

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