上下前歯の叢生
1990年02月10日(土)
患者さんの訴えをよく聞き、本人の気持ちや感情を理解し、本当は何を求めているのかを適切に受け止める。さらには、口の働きや顎関節の機能を含めた現状や将来のことを説明し、本人も気づかない問題を浮き彫りにする。そして、共に考え、共通理解の世界に立ち、患者さん自身で治療方針を決められるように時間をかけて支援する。
患者 17才女性
初診 昭和63年7月6日
主訴 矯正希望
現症 上下前歯が叢生となっている
経過
昭和61年
7/14 上下前歯の叢生を指摘し、数年後に矯正することを勧める
昭和63年
7/6、7/8,7/11,7/18,7/20
模型やレントゲン写真などの検査後に、治療計画を提案する。抜歯をすると後戻りできないことや治療中の2,3年の不自由さを何度も確認する。
7/22,7/26,7/29,8/1
上下4番4本を抜歯、上顎にリンガルアーチ装着
8/12
各歯牙にブラケットを接着(上顎は遠心に少し上げ気味、下顎は下げ気味)
上下歯列にアーチワイヤーを装着
(6番ブッカルチューブの遠心の所でを曲げてストッパーに)
11/16
上下3~3のスペース確保
上下3番を遠心移動(オープンコイルとパワーチェン)
(6番の近心傾斜を防ぐためにブッカルチューブ近心の所でティップバックベンド)
10/7
最終調整
(歯の大きさに合わせたオフセットを付ける)
12/2
上顎はアーチワイヤーを除去し保定装置、下顎前歯は3~3のアーチワイヤー
平成2年
2/10
下顎のアーチワイヤー除去
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