小島歯科医院 名誉院長ブログ

T4Kによる上顎アーチの改善

2022年08月11日(木)


27.8.12.A 27.8.12.B

 T4K装着と食べ方や食姿勢など継続的な本人と家族の様々な努力によって舌機能が亢進すると、内側に傾斜した歯が起きてスペースが確保でき、上顎アーチが綺麗に並ぶ。

 上顎2番の逆被蓋がT4Kで改善
kojima-dental-office.net/20130513-742#more-742
 T4Aにより成人の前歯部叢生が改善
kojima-dental-office.net/20140711-748#more-748
 食べる働きの検査
kojima-dental-office.net/20180410-4208#more-4208

症例 1
 患者  10歳 女性
 初診  2015年8月12日
 主訴  歯並びを治したい
 現症  上顎両側2~5が叢生、スペース不足
     下顎はスペースに問題なし
     上顎3番部に歯垢がべったり、歯肉が発赤腫脹
    
 治療計画 プラークコントロールの定着
      食姿勢や食べ方の改善
      T4K装着及び舌の機能訓練
      リンガルアーチで唇側・頬側移動

 経過
 8/12 口腔内の現状と推測される原因、今後についてお話しする
      染め出しによるブラッシング指導
         プラークチャート 60%
 27.8.18.8/18 食姿勢や食べ方をチェック
            診査
       舌の形態と機能
       咀嚼能率
      T4Kによる治療開始

2016年
 3/1  視診では分からないが噛み合わせに変化
28.3.1.A 28.3.1.B 28.3.31.

 7/7  上顎のアーチが綺麗になる
      食事時の水分量が少なくなる
28.7.7.A 28.7.7.B 28.7.7.

2017年
 4/17 T4K終了、定期検診へ移行
29.4.17.A 29.4.17.B

2019年
 6/6  上顎アーチ改善、2番も噛み合う

2019.6.6.A 2019.6.6.B

症例 2
 患者  11歳女性
 初診  2021年5月29日
 主訴  歯並びを治したい
 現症  上顎左右の4,5番が舌側にありアーチが狭い
     上顎左右3番の低位唇側転位
     下顎前歯叢生、スペース不足
     過蓋咬合
     舌打ちの音がクリアではなく、舌を持ち上げる運動が不足している
     舌は先が細く、先端から1.5cmの所から上に反り返る
     食べるときに床にしっかり踵が付いていなくて食事姿勢が悪く
      テレビを正面ではなく横を向いて見ながら食事している
     小さい頃に手づかみ食べをさせていなかった
  
 経過 
2021年
 5/29  相談
 6/7   診査・検査
 6/14  T4Kによる治療開始
 8/26  下顎前歯が見えるようになる
 9/27  咀嚼能率スコア法で噛めるようになる
2022年
 3/14  上顎左右の4,5番が側方拡大、アーチ改善

症例 3 V字歯列からU字歯列へ
患者  9歳2ヶ月
初診 2023年1月24日
主訴 歯並び相談 正中離開

現症 ・上顎V字形歯列
   ・上顎両側1番前突、正中離開
   ・過蓋咬合、開咬
   ・左下2番がスペース不足により舌側に萌出
   ・下顎両側6番が舌側傾斜、上顎6番と咬合していない
   ・舌先が細く、先端から1.5cmの所から上に反り返る
   ・舌打ちの音がクリアではない
   ・上口唇が山形で口呼吸
   ・手づかみ食べをしなかった
   ・食事時の水分量が多い
   ・イカリングが食べられない、パンの耳を食べない
   ・味に敏感、イチゴ味の染め出し液が使えない、ぶどう味は大丈夫
治療計画 プラークコントロールの定着
     食姿勢や食べ方の改善
     T4K装着及び舌の機能訓練
経過 
 1/24  検査 視覚的に分かりやすい咀嚼能率スコア法
       T4K による治療開始
 3/17  正中離開改善
       過蓋咬合少しよくなる

 5/16  左下2番が唇側へ移動開始
       両側6番が咬合してきた

 8/2   上顎前歯の歯肉が赤く腫れてきた

9/19  T4KBROADOを開始
 12/12 左下2番が唇側へ、前歯部正常被蓋
       U字形歯列に変化

T4Kの最新記事