上顎1番の逆被蓋がムーシールドにて改善
2016年01月13日(水)
このような逆被蓋の症例では、リンガルアーチと補助断線にて対応していました。しかし、今回の児童は接触型スポーツを楽しんでいたので、日中における口腔内固定装置の使用を避けることにしました。口腔機能もしっかりしていたので、夜間のムーシールドによる治療法を選択しました。そして、ご家族の協力を得て、食事時の姿勢や食べ方の改善も熱心に取り組みましたので、2ヶ月ほどで被蓋が改善しました。苦痛なく、思い切り活動ができことを非常に喜んでいました。今後も経過観察を行い、見守っていきたいと思います。
参考に
内側から大人の歯が出てきました
kojima-dental-office.net/20081026-2461
症例
患者 7才男児
初診 平成27年10月21日
主訴 歯並びを治したい
現症 左上1番が逆被蓋になっている
永久歯の萌出スペースに問題なし
デンタルプラークが非常に多い
治療計画
1.プラークコントロール
2.下顎前突(骨格性)かどうかの確認
3.就寝時にムーシールドを装着
4.改善傾向がなければリンガルアーチに変更する
経過
平成27年
10/21 矯正相談、模型作製
10/23 側貌セファロ分析 特に骨格性下顎前突の傾向なし
ブラッシング指導
10/26 口腔機能評価
唾液量6.9ml/5分
カムゾウくんによる咀嚼効率良好
食事時の姿勢と食べ方を指導
10/31 ムーシールド開始
12/5 左上1番が唇側移動
平成28年
1/9 左上1番が正常咬合