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食育プロジェクトチームの立ち上げ

2005年10月06日(木)


 2004年6月の石川保険医新聞に以下のような問題提起をして始まった。
kojima-dental-office.net/blog/20040615-1133#more-1133
 最近、保育現場などから「噛まない子」「噛めない子」や「なかなか飲み込まない子」というような報告が多くあり、また、小学校では「朝食をとらない」「夜習い事に出かけるために夕食時間が不規則になる」「学校給食において、食事姿勢の崩れや食器が上手に使えない」などの問題も指摘されている。そして学校検診でも口の中に多くの変化が観察されるようになった。歯の噛み合わせが整っていなかったり、舌が細くて弱々しく、舌の縁に歯の痕がついていたりしている。
 そして、「噛めない、飲み込めない子(親)への歯科医師の立場からの働きかけ(教育)」や「食生活の口腔への影響」について深く考えるようになった。また、2005年6月10日に食育基本法が成立したが、自分が考えていた食育とは何か違うのではないかと思い、違った角度から検討、議論する必要性を感じ、仲間を集うことにした。それで、2005年9月の理事会に歯科医師5名からなるプロジェクトチームを立ち上げ、食育について取り組むことを提案し、承認された。
 2005年10月6日から食育プロジェクト会議を2ヶ月に1度行っている。まず、当プロジェクトの考える「食育」について検討した。また、子供達の食育の為に何が出来るか模索し、その解決に向け行動を起こす3年間の活動計画を検討し、①歯科医師自身の研鑽を行う②他職種と連携する③市民への公開講座を開催することを確認した。

 2006年7月23日に昭和大学向井美恵教授と丸山進一郎先生をお迎えして第1回食育講演会を開催した。保健師、言語聴覚士、管理栄養士など幅広い職種の参加があり、歯科医師の狭い範囲での捉え方だけでは無く、幅広い角度から子供の食育を考え、対応していかなければならないことを痛感した。そして、口腔機能の正常な発達に向け何を指導すべきかや、主に離乳期からの取り組みが大切であることを学んだ。また、治療現場を実際に体験し今後の方向性などを確認するために、10月27日(金)平日の診療を1日休診にして、近藤政子、長門佐先生と共に、昭和大学歯科病院 歯科リハビリテーション科を訪問した。改めて「舌の口腔外への突出を防ぐこと、取り込むときと飲み込むときの口唇閉鎖」の大切さを再確認した。また、スタッフの暖かさと深い愛情が感じられ、医療人として「経済優先ではなく安心、安全の医療」がここにあると感じた。
 2007年5月20日には日本大学赤坂守人教授をお迎えして第2回食育講演会を開催した。「子育て支援」の観点から健康相談・健康教育などの地域支援が必要であり、そのために知識と態度の教育を受ける重要であることが分かった。

 また、内灘町町町民福祉部民生活課からの依頼で、2006年1月26日(木)に向粟崎保育所保育室にて0~2歳児の子供を持つお母さんを対象に開かれた育児講座「歯科医から見た 離乳期からの口腔育成を考えた食」、2007年7月4日(水)には内灘町子育て支援センターにて「虫歯予防と食育」、また、2007年8月23日(木)には内灘町福祉センターで開かれた北陸小児糖尿病サマーキャンプにおいて「虫歯や歯肉炎予防と食育」についてお話しした。そして、2006年6月11日(日)にはかほく市七塚健康福祉センターにて無料歯科検診の一環として栄養士による離乳食の相談と合わせて、講演会「歯科医から見た 離乳期からの口腔育成を考えた食」を開催したり、2006年12月18日(月)河北地域センターで開かれた歯の健康づくり推進地域会議において、離乳食の栄養指導に機能面の指導も加えることや、2007年8月23日(木)の内灘町立清湖小学校の学校保健委員会において、正しい姿勢でご飯給食を食べるために箸と茶碗を使用することを提案した。

 今後の活動として、診療所でできる指導や訓練など実践的な症例や具体的な家庭でできるトレーニングや調理例などについての講演会を企画すると共に、ますます核家族化が進むなか、いろいろな機会を通して育児に悩むお母さんの子育て支援として保育所や幼稚園、学校、行政の育児相談にも協力していきたい。

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