歯周治療について
1990年11月15日(木)
痛みなどの主訴がある時には、患者さんは病状とその原因に気づき、治療計画に基づいて来院を続ける。そして、満足した状態になる。その後、多くの病態をかかえた方や具合の悪い時にだけ歯科医院に通っている人にとっては、プラークコントロールや定期検診を続けることは難しい。しかし、なぜそのような口の状態になったかを理解していないと、再び同じ状態になってしまう。定期的に来院することによって、小さな問題点の発見やその解決ができ、重症になることを未然に防ぐことができる。 続きを読む
2008年10月14日(火)
症例1 患者 13才女性 初診 1982年3月26日
左は典型的な歯肉炎であり、右は1ヶ月半の状態 続きを読む
2009年04月02日(木)
近年注目を集めてきているジスロマックの効果を急性発作時に対応する抗生剤投与とは違う観点から調べてみた。2004年3月24日から2008年12月12日までに当院に通院していた重度歯周炎患者105人を調査対象とし、次の投薬条件、評価基準で効果を判定した。 続きを読む
2016年12月22日(木)
糖尿病と歯肉を考える
kojima-dental-office.net/20120615-3104
初診時と4ヶ月後 続きを読む
2016年08月22日(月)
歯周外科の目的はプラークの徹底した除去とプラークコントロールをしやすい状態にすることによって、歯周組織の健康維持を図ることである。しかし、実際にはフラップ手術をする機会は少なくなってきている。それは、長年見てきた手術後の状態が、プラークコントロールの善し悪しよりも、処置の種類に左右されないことが分かってきたからである。
どうしてもフラップ手術をしなければならない場合もある。プロービング値がピンポイントで深い時は、フラップ手術の適応と考える。 続きを読む
1997年09月27日(土)
症例1
慢性糸球体腎炎
患者 41才男性
初診 1993年9月27日
初診時と2年半後 続きを読む
2004年10月28日(木)
患者 22才男性
初診 平成14年9月3日
主訴 歯肉からの出血
既往歴 Ⅰ型糖尿病、網膜症 続きを読む
2004年11月08日(月)
奥の方が磨きにくく汚れてはいるが、それほど腫れていない。前歯部の歯肉腫脹はプラークコントロールだけでは説明が付きにくい。ハブラシによる繰り返される傷や口呼吸なのか、原因が分からない。それ故にスッキリと治らないし、再発や悪化もする。 続きを読む
1995年06月28日(水)
口の中や歯肉の変化に関心を持ち、患者さん本人によるプラークコントロールの大切さを理解できるまで待つ。いつか分かってくれるだろう。患者さんの健康観も変わるだろう。それまでは、月1回のプロフェッショナルケアによって補っていきたい。そして、赤染めによるプラークの確認を繰り返し、それにハブラシが当たる感覚を身につけられるようにヘルスカウンセリングを根気よく続けていく。また、間食や飲み物の糖分摂取の在り方や食生活の改善を患者の世界に立ち考える。食姿勢の見直しやよく噛んで食べる習慣もうながしていく。
ヘルスカウンセリング
kojima-dental-office.net/19990516-2823#more-2823 続きを読む
2010年09月22日(水)
根分岐部病変は予後への不安もあり、あまり手をつけたくないところである。また、根分岐部病変を観察していると、ほとんど変化のないものも多い。根尖方向への波及がなければ、長期間機能的に歯は使用できる。一般的な根分岐部病変分類の観点である水平的ではなく、垂直的な歯周ポケットの進行が病変の増悪を決定していると思う。 基本的な処置は、プラークコントロール等の初期治療の徹底に始まり、できるだけ侵襲の少ない処置から経過を見ながら進めていく。ほとんどの歯周炎は、ルートプレーニングがきちんとできれば治ると思う。しかし、急性発作を繰り返す場合や局在した垂直的プロービング値の著しい場合は、ヘミセクションを含めた外科処置が必要である。 続きを読む