硬めの歯ブラシは使わない方がいいですか?
2010年05月18日(火)
硬い歯ブラシ使用しますと、歯肉に磨き傷ができます。傷が繰り返しつきますと、歯肉の辺縁がロール状に肥厚(フェスツーン)してちょうど“タコ”のように硬くなっていきます。これは歯肉に対する刺激が強すぎるため絶えず傷ができ、それを治そうとする生体の防御反応と考えられます。その肥厚した歯肉の辺縁に切れ込み(クレフト)ができている場合は、開いた歯ブラシの毛先がいつもその場所を切り込むように通過している証拠なのです。
そして、それが続きますと、歯の付け根が削られ、凹み“楔状欠損”になり凍みるようになります。また、その部位の歯肉が退縮し、歯が長く見えるようになります。
効果的に磨くには、普通の硬さの歯ブラシを、磨こうとする歯の面にほぼ直角に当てて軽い力で小刻みに動かしましょう。強くこすれば、よく磨けるとは限りません。力を入れて歯ブラシを押しつけ過ぎますと、毛束が開いてしまい、歯面で有効に働きませんので、かえって磨き残しやすくなります。1ヶ月経っても、歯ブラシの毛先が広がらないように使いましょう。
参考に
ハブラシによる歯肉への擦過傷
クレフト
kojima-dental-office.net/20091210-3311#more-3311
歯磨きの基本
kojima-dental-office.net/news/2009/08/25/1818