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第1回食育講演会

2006年07月23日(日)


健全な口腔機能の育成を目指して -歯科における食育-
講師  向井 美恵 氏(昭和大学歯学部教授)
        丸山 進一郎氏(アリスバンビーニ小児歯科院長)
   「歯科保健と食育の在り方に関する検討会」委員
www.mhlw.go.jp/shingi/2008/12/s1224-4.html
日時  2006年7月23日(日) 午前10時~午後3時30分
場所  都ホテル

口腔機能の重要性を再確認
                                              報告者     金沢市木越町
                                                              近藤クリニック
                                 近藤政子
 この度、食育講演会が七月二十三日開催されましたのでご報告致します。
 * 講演会を催すまでの経過報告 *
 食育法が昨年七月施行されたのを受け、石川県保険医協会歯科部門(食育プロジェクトメンバー五名)として、今後どのように取り組めば良いか検討致しました。
 まず、現在の子供達は硬い物や野菜などを噛もうとしない・噛めない、いつまでも口の中に食物を保持し飲み込もうとしない、舌小帯の伸びが悪い、舌足らずの発音など、口腔機能に多くの問題を持っており、歯科医師として今後、その解決法の指導などを国民に行う必要が有る、という観点から、歯科医師、及び関係職種の方々を対象に「口腔機能の育成」の学びから始めることになり、今回の講演会開催となった次第です。

 * 講演内容 *
・講演Ⅰ
 講師 向井美恵先生 (昭和大学歯学部口腔衛生学教授)                 
「健全な口腔機能の育成を目指してー歯科における食育―」
 乳幼児の摂食・嚥下機能の発達過程と特徴、その診断と対応、離乳期各段階の離乳食の摂取方法とその食環境による影響、機能不全の状態とその解決法等々ご講演下さいました。文字を通しては理解し難い点や外から見ることの出来ない咀嚼時の口腔内の動きなどを映像を通して説明して下さり、実演も交じえての講演に参加者は夢中で聴き入ってしまいました。
・ 講演Ⅱ
  講師 丸山進一郎先生 (埼玉県・東京で小児歯科医院を開業)
「私と食育とのかかわりー臨床と学校歯科保健―」
 学校や保育所・幼稚園での食育の取り組みを紹介していただきました。以前に取り上げられた噛めない子の問題のテレビ報道ビデオも見せていただき、歯科以外の職種の方にも分かり易い講演だったと好評でした。              
(両先生の講演レジュメの欲しい方は保険医協会までご連絡下さい。)
 * 参加者 八十四名 
 歯科医師・歯科衛生士以外にも医師・言語聴覚士・管理栄養士・行政の方など多種に亘る参加者があり、保険医協会ならでは講演会となりました。又、福井・富山からも参加が有り、開催者として励ましを受けました。(福井県の歯科医師会は偶然にも同じテーマで十一月に開催予定だそうです。)、質疑応答が多く、時間延長となった為、帰りが慌しいにも拘わらず、三十六名もの方がアンケートに答えて下さり、大変分かり易く、口腔機能の育成の重要さを改めて認識したと好評でした。
 今後も更に活動を検討して行く予定です。皆様から良きアドバイスをいただければ感謝です。宜しくお願い致します。

 石川県保険医協会 食育講演会 
第1回  健全な口腔機能の育成を目指して-歯科における食育-
 講  師:向井 美惠 氏 (昭和大学歯学部教授)
     丸山 進一郎 氏 (アリスバンビーニ小児歯科院長)
開催日時:7月23日(日) 午前10時~午後3時30分 
開催場所:金沢都ホテル 5階 加賀の間(JR金沢駅東口正面 電話 076-261-2111 )参加対象:歯科医師、医師、医療関係者、
     介護関係者、教育関係者、保育関係者、行政関係者
参加費:おひとり 500円
  ※昼食(サンドイッチ等の軽食です。別途1000円頂きます)
   をご希望の方は、申込みの際にお知らせください。 
申し込み:次のいずれかの方法でお申込みください。
  ①下記の必要事項を記入の上、Fax送信
  ②下記の必要事項を明記した電子メールを下のアドレス宛てに送信
  ③電話による申込み
 ■参加申込
 医療機関(団体)名・ [                   ]                              
 参加人数   歯科医師[    人]  歯科衛生士等[    人]  
 昼食希望                 [    人分]   
申込先 :石川県保険医協会 電話076-222-5373 ファクシミリ076-231-5156 
     電子メール iskw_kudo@doc-net.or.jp <mailto:iskw_kudo@doc-net.or.jp>

 しっかり食べられない、飲み込めない等、口腔機能に問題ある子どもは確実に増えている。それに伴う形態の変化も多く見られるようになっている。
  食育の研修はまだ未開拓であり、この最初の船で共に研修し、一歩先に進んで未来を切り開こう。これまで外傷を除けば歯科医院に来ることがなかった歯が萌出していない赤ちゃんも歯科医院を訪ねてくるだろう。新しい患者層、新しい取り組みにチャレンジし、カリエスや歯周治療から幅を広げよう。
 理論と実際を1日でマスターできるこの機会をお見逃しなく。定員になり次第締め切りますので、早めに連絡してください。

 ■講 演 抄 録
 国は、国民生活の基本となる「食」全体に対する多面的な問題への対応の必要性を鑑みて「食育基本法」を平成17年7月に施行した。
食育の目的でもある「健全な食生活を実践することができる人間を育てる」ためには、歯・口の器質面での健康の上に立った「食べ方を学ぶ」視点に立った口腔機能の育成が不可欠であり、今後は歯科医がその中心にあるといっても過言ではない。
 発育期にある子どもの時期は、歯の萌出期であり歯の交換期でもある。口腔の形態の成長変化に合わせて食べる機能の獲得の時期である。咀嚼などの食べ方が個々の子どもによって大きく異なる時期にあたる。口腔の器質面の健康の維持を踏まえつつ、美味しく安全に食べるための口腔機能の育成を通して、健全な食生活を実践することができる進が私達に求められている。(向井美惠)
  私は、高齢者に摂食指導をしたことはなく、特別な配慮を必要とする子どもたちを専門に診ているわけでもありません。しかし、小児歯科専門医であり、以前から歯科医師は硬組織だけでなく、軟組織にも視点を向けるべきだと考えていた一人でした。ある時、テレビ番組で報道特集「全国調査、かめない子供が増えている?子供の顔を変える軟食時代」を見て、「舌強直症」を学校健康診断で調査してみようと関心を持ちました。そして、その対応を日本小児歯科学会で口頭発表し、私の臨床の中で実践してきました。
 また、学校歯科保健に対して(社)日本学校歯科医会などの組織で仕事をしてきた中で、「食育」にも関わりを持つようになりました。その一つは(財)日本学校保健会発行の「歯・口の健康と食べる機能Ⅱ」を作成する機会を得ました。
 そこで、今回、私の臨床の一部と「食育」に対する私の関わりをご紹介して、本日、ご参会の先生方の何某かの参考にしていただければ幸甚です。(丸山進一郎)

- 向井 美惠 氏 プロフィール -
1947年   山梨県生まれ
1973年   大阪歯科大学卒業
1989年   昭和大学歯学部助教授(口腔衛生学)
1997年   昭和大学歯学部教授 (口腔衛生学)  現在に至る
○ 日本障害者歯科学会理事長(平成15年~16年)
○ 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会理事(平成7年~
○ 日本口腔衛生学会理事(平成9年~
○ 小児保健学会評議員(平成12年~
○ 日本歯科医学教育学会評議員(平成13年~
主な著書:
○ ナースのための摂食・嚥下障害ガイドブック(共著);中央法規出版、2005.
○ わかる!摂食・嚥下リハビリテーション①評価法と対処法(共著)医歯薬出版、2005.
○ 改訂第2版よくわかる嚥下障害(共著);永井書店、2005.
○ 小児栄養(保育ライブラリー)(共著);北大路書房、2004.
○ 摂食・嚥下障害(言語聴覚シリーズ15)(共著);建帛社、2004.
○ 摂食・嚥下障害の理解とケア(編著);学習研究社、2003.
○ 小児の摂食・嚥下障害、リハビリテーション(編);全日本病院出版会 2003.

 - 丸山 進一郎 氏 プロフィール -
日本歯科大学 卒業(昭和51年度)
医療法人アリスバンビーニ小児歯科 理事長
歯学博士、有限責任中間法人日本小児歯科学会・専門医指導医
<主な役職>
  (社)日本学校歯科医会 理事
  (財)日本学校保健会 委員会副委員長
   有限責任中間法人 日本小児歯科学会 理事、 関東地方会会長
 <主な著書>
  「お母さんに知ってほしい 歯と口のホームケア」医歯薬出版(1997)
  「歯と口の健康百科」医歯薬出版(1998)
  「子どものための歯・口の健康つくり」医歯薬出版(2000)
  「学校歯科保健の基礎と応用」医歯薬出版(2002)
  「もう一歩踏み込もう!!学校歯科保健」東京臨床出版(2005)
  「親と子の健やかな育ちに寄り添う乳幼児の口と歯の健診ガイド」医歯薬出版(2005)

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