鶴ヶ丘小学校就学時健診時の歯科指導2012
2012年09月27日(木)
9月27日(木)13時30分から就学時歯科検診を行った。乳歯残根を含め6本以上の未処置歯がある子や反対咬合の子がそれぞれ5,6人と多かった。また、永久歯の萌出スペースが不足している幼児も目立った。検診終了後に、保護者説明会において、学校長の話に引き続き、昨年の好評を受けて今年も歯科指導「噛む力を育てよう」を行う。 レジュメに従い、電子黒板に映し出されるパワーポイントデータの写真や模式図を用いて、ここ最近よく見られるようになってきた口の中やその周囲の形態異常・機能低下とそれらに対する対策についてお話しした。電子黒板にタッチしてページを進めていたが、解説するために近づけた指にも反応してページが変わり、笑いも起きた。 参加している保護者は、我が子に重ね合わせ熱心に聞きいり、メモをとり、内容を理解しようと努力していた。教室内の集中した姿に一体感さえ感じられた。全員参加のこのような機会を毎年続けることによって、地域の子供たちに口やその周囲の形態と働きが正しく育っていくと思う。
昨年の就学時健診時の歯科指導
kojima-dental-office.net/20111014-489
内容 「噛む力を育てよう」をテーマとした歯科指導
講師 小島歯科医院 院長 小島登
日時 平成24年9月27日(木)14:00から14:30
会場 鶴ヶ丘小学校 3階会議室
対象者 平成25年度就学予定者の保護者 約40人
主催 鶴ヶ丘小学校
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レジュメ
1.歯列不正や舌、口唇、頤部などの形態異常
①V字歯列、スペース不足
②舌の大きさと形
③上口唇の山形、唇に締まりがない、口がポカーンと開いている
④頤部の緊張感
2.口腔機能の低下
①口唇閉鎖・鼻咽腔閉鎖・喉頭閉鎖、口腔周囲筋の協調運動
”ぶくぶく”や”ごろごろ”うがいができない
風船ガムが膨らまない
口呼吸
口笛、指笛、手笛
舌打ちができない
『パンダノタカラモノ』の発語が明瞭でない
②舌運動、食塊形成、咀嚼の持続力
細かくしたものを好んで食べる
食事の時に水分をとることが多い
食事の時にクチャクチャ音がする
唾液が少ない
イカのリングを食べられない
3.対策
①むし歯をしっかり治す
②食事時の姿勢
踵をしっかり床につけて食べる
お茶碗を持って食べる
③噛む工夫
飲み物を飲まないで食べる
大きい物を食べる
いろんな素材を食べる
4.矯正治療
「噛む力を育てよう」についてのご意見・ご感想を記入ください。
追記
鶴ヶ丘小学校が平成24年度 第53回よい歯の学校運動の優良校に選ばれました。30年ほど学校歯科医を務めていますが、初めてです。就学時健診時の歯科指導が評価されたのかなと思う。
第51回全日本学校歯科保健優良校表彰(平成24年度) 選考の基準
8.学校歯科医が定期健康診断以外にも執務し、事後措置、健康相談、個別的な歯科保健指導にも熱心に取り組み、積極的に勤務していること。また、学校保健委員会にも積極的に出席していること。
www.nichigakushi.or.jp/img/topics/120531/senkou/chu_H24.pdf#search='%E5%85%A8%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E6%AD%AF%E7%A7%91%E4%BF%9D%E5%81%A5%E5%84%AA%E8%89%AF%E6%A0%A1+%E9%81%B8%E8%80%83%E3%81%AE%E5%9F%BA%E6%BA%96‘