虫歯と砂糖
2008年09月09日(火)
口の中の細菌が糖を分解して酸を作り、この酸が歯の成分のカルシウム塩を溶かす性質があり、これが虫歯の原因となります。でもアルカリ性の唾液で中和されて簡単には虫歯はできません。しかし、食事の後に清掃しないでおきますと、歯の表面に白いヌルヌルした歯垢がつくられ、この歯垢の中で細菌が酸を作りますと、唾液は歯垢にじゃまされて酸を中和できません。ですから歯垢が付いた歯の表面は溶けてしまい虫歯になります。また、このヌルヌルの主な成分は砂糖好きな細菌が作ったデキストランやフルクタンというネバネバした糊状のものです。ところがこのデキストランは砂糖が原料で、他の糖(ブドウ糖、果糖)からはできません。
砂糖とのつきあい方
三度の食事中にとった砂糖や、何回にも分けずにまとめて食べたおやつの方が虫歯を作りにくいことは分かっています。子どものおやつには、できれば手作りのものがお勧めです。実際に加えた砂糖の量が分かることは食生活を見直す上でも役に立ちます。自分で作った食べ物に対する愛着を利用して、甘さだけではない豊かな味覚と食文化を育てて下さい。
砂糖の量をどう考える
kojima-dental-office.net/news/2009/12/24/1854
「歯に信頼」マークの意味
むし歯になりにくいお菓子の選択は、むし歯予防の第一歩です。そこで、日本トゥースフレンドリー協会が、「食べてから30分以内に歯垢のpHを5.7以下に低下させないもの」つまり食べてもむし歯になる危険ゾーンにならないお菓子を認定し、「歯に信頼」マークを与えています。
代用糖について
砂糖はたいへん優れた甘味料です。これを食事のときだけ食べていれば、う蝕をおこす危険はそれほど大きくありません。チューイングガムやキャンディーのような食べる量は少ないが長い時間口の中に入っているようなものにう蝕を起こさない代用糖を使うのが、もっとも適切な方法ということになります。むし歯の原因となる甘さ、ならない甘さ
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